2021年04月12日
by ネスレ日本株式会社 |
公開:2021.04.12 00:00 更新:2021.10.04 16:23
プーリーのサイズ、性格、必要とされる運動量などの特徴、起源など、詳細データを解説いたします。
※FCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケネルクラブ)のデータをベースとし、有限会社グラスウインドが監修しております。
※数値は目安です。あらかじめご了承ください。
その表情さえ分からないほどの豊富な被毛はドレッドヘアーになり、初めてこの犬を見る人は、驚きと笑いを隠せないでしょう。このドレッドヘアーは、農場の番犬をしているときに、外敵であるオオカミなどの牙から、身を守るためのものでした。その被毛の手入れの困難さから、一般家庭で飼育する際はトリミングするのが最善ですが、それではプーリーの魅力は失われてしまいます。大変でも、被毛を伸ばし続け、ドレッドヘアーを確立しましょう。ただし、ドレッドヘアーを引き摺って歩くため、かなり埃だらけになることは覚悟しましょう。
■旅行・移動に対応する適応力:中程度
■留守に対する適応力:中程度
■子どもに対する適応力:中程度
とても賢くて、家族思いの優しい犬です。物覚えが抜群によく、しつけに苦労することはありません。観察力も非常に高いので、訓練すればするほど名犬に育ちます。しかし、プライドが高いので、強く叱ったり、無視されたりすると、いじけて落ち込むナイーブさも持っています。ほめて育てるのがコツです。
奇妙な姿ですが、運動は好きです。毎日の散歩は欠かせませんが、その被毛が痛まないように、歩行に邪魔になる部分は束ねておく必要があります。30分程度の散歩を、毎日2回程度行いましょう。また、水遊びも好きなのですが、一度濡れると、乾くまでに相当の時間が必要になるので、基本的には濡らさないようにしましょう。
■原産国:ハンガリー
■犬種分類:牧羊・牧畜犬
■色・模様:ブラック、パール・ホワイト
■毛質・毛の長さ:ロングコート(長毛)
■抜け毛:少なめ
■サイズ:小~中型
■目安となる体高・体重
体高:雄(オス)39~45cm(41~43cmが理想)・雌(メス)36~42cm(38~40cmが理想)、体重:雄(オス)13~15kg・雌(メス)10~13kg
■一日に必要な散歩量:中程度
■活発度:中程度
非常に健康な犬種で、強いて挙げるならば、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全があります。
プーリーの起源は、9世紀ごろ、マジャール人がハンガリーのドナウ地域にプーリーに似た犬を連れてやって来たことから始まります。その後、16世紀に、オスマン帝国軍がハンガリーを制圧したとき、プーリーがフランスの牧羊犬との交雑により雑種が発生してしまいます。
このときの副産物がプーミーです。プーリーはどんどん姿を消しましたが、1912年、再びハンガリーの地で、再生計画が始まりました。その甲斐あって、1915年には最初の基準が定められ、1923年にブダペストのドッグショーに初めて出場しました。1924年にはFCI(世界畜犬連盟)で公認され、アメリカでは1935年に輸入し始め、1936年には公認されました。イギリスでは1948年に公認されています。
頭部は前から見ると丸く、横から見ると楕円形で、スカルは小さく、ストップは浅く、はっきりしていません。鼻は小さく、色は黒色。マズルはとがっておらず、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。
目は中くらいの大きさで、色はダーク・ブラウンです。耳の付け根は幅広く、V字型の垂れ耳で、先端は丸みを帯びています。
胴体はトップラインはまっすぐですが、豊富な被毛に隠れて尾が背にかかるように前方に垂れているため、ラインは後方にいくに従い、わずかに上がっているように見えます。尾は付け根の位置は中くらいで、尻に沿って、巻き上げられて背線に背負わないフラット・カールに掲げられていません。肩は肩甲骨が後方に傾斜し、前肢は筋肉が十分にあります。後肢は両脚がほどよく離れて、平行してついています。
提供元:ネスレ日本株式会社
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