2021年01月17日

どうして日本の新学期は4月からスタートするの??

by 株式会社 UYEKI

公開:2021.01.17 15:40 更新:2021.10.04 16:23

桃色の桜はやっぱり春の記念撮影の必需品ですよね。 日本人にとってはもう当たり前の 4月から始まる新学期シーズン。 ここでちょっと掘り下げて.... 日本の新学期はどうして4月からスタートするのか? 今日はそんなマメ知識を皆さんにお届けしたいと思います。

日本の新学期

さかのぼること江戸時代。

この時代は、寺子屋・私塾(秀才及び元長官などが先生となる)・藩校(諸藩が藩士の子弟を教育するために設立した学校)等では特に入学時期は決まっていなく随時入学ができました。

その後、日本に西洋化をもたらした明治維新によって、明治時代はじめ頃から、西洋にならって9月入学が主流となりました。

しかし間もなく、新政府の富国強兵制度の影響もあり、様々な新年度が4月から始まるようになります。

明治19年に政府の会計年度が4月~3月となり、この会計年度に合うよう、寺子屋を始めとする教育機関で4月入学が奨励されるように。

さらに、陸軍の入隊届け開始が4月になったことによって、これもまた、入学時期が4月へと変わっていく要因で、明治33年には小学校が正式に4月入学となりました。

これに対し、帝国大学や旧制高校はまだ9月入学としていましたが....大正時代に入ると、政府の方針により上記の教育機関にも4月入学が定着しました。

これが現在まで続いている、というのがそもそもの流れということのようです。

国の会計時期に合わせていたというのは驚きですね。

富国強兵制度(学制・兵制・税制)というのは、やはり誰の生活にも必ず関わってきますから、全国民に多大なる影響があったことが分かりますね。

新学期についてちょっと詳しくなったところで、他国の新学期一覧で見比べてみましょう。

外務省などのデータを参考に各国の情報を調べてみると、特に新学期時期が集中しているのはなんと「9月」。

ニュージーランド・・・2月

シンガポール・・・1月

タイ・・・5月

フィリピン・・・6月

アメリカ・・・9月

カナダ・・・9月

イギリス・・・9月

フランス・・・9月

ベルギー・・・9月

中国・・・9月

モンゴル・・・9月

ロシア・・・9月

※学校によっては異なる場合もあります。

これらの国には共通点があり、いずれも夏休み明けから新学期がスタートします。

(ニュージーランドやシンガポールは南半球で日本とは季節が逆なので、1月・2月が夏休み明けとなる)

また、日本のように厳粛な(くしゃみもできないような)入学式や始業式をする国は世界的に見てあまりなく、カンタンな手続きやパーティーだけ、という場合が多いんだそうです。

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提供元:株式会社UYEKI

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