2021年07月14日
by ジェックス株式会社 |
公開:2021.07.14 16:40 更新:2022.01.11 13:47
熱帯魚飼育を始めるとき、必ず行うのが水槽の立ち上げです。
もちろんはじめての方でも熱帯魚飼育は楽しんでいただけますが、「水槽にろ過フィルターを付けて水を張ればすぐ始められる!」…という訳ではありません。今回は、熱帯魚飼育に重要な水槽の立ち上げ方について、ご紹介いたします!
水槽を立ち上げる際、最も重要なのが『水づくり』です。
なぜなら、一般的な水道水は殺菌されているため、熱帯魚のフンや食べ残しのエサを分解してくれる微生物が存在しません。バクテリアを増やし、水中に発生する有害物質を速やかに処理できるような仕組みを整えることが、熱帯魚が暮らしていける環境を作る上で最も重要になります。
毒性の高いアンモニアや亜硝酸を分解する微生物がいる水を作るには、時間も掛かりますし、定着する場所が必要です。立ち上げ直後にバクテリア剤を注入することもありますが、それもあくまでろ過バクテリアと呼ばれるフィルター部に定住するバクテリアが増えるまでのつなぎ役。増えるのが遅いろ過バクテリアを徐々に増やして行くことで、水質や水中環境が安定していきます。
水槽を立ち上げる際、どんなアイテムが必要になるのでしょう。あくまで一例ですが、はじめての方向けに、ぜひ用意していただきたい機器や道具をご紹介します。
これがないと始まりません。大きくないサイズなら、はじめての方にはガラス水槽がおすすめです。
最近はLED照明が主流です。水草を植える場合はよく育つLEDを導入しましょう。
はじめての方には、水槽のサイズに適した外部ろ過フィルターがおすすめです。
自動で水温を設定し、熱帯魚が好む26度で保つオートヒーターが便利です。
水温を設定温度に保つ装置ですが、オートヒーターを使う場合は不要です。
生体を飼育する際や水草を育てる場合には特に必須です。底砂を敷くことで、水質・PHが安定しやすくなります。
また、隠れる場所もでき、生体が落ち着くので用意をしましょう。
水草を植える場合は用意しましょう。ポットのままでは長持ちしません。ソイルを敷いて植えることが必要なので慣れてからでOKです。
熱帯魚が傷つきにくい網目が細かいものをおすすめします。
水道水中には消毒のために、塩素(カルキ)を入れており、お魚のために塩素を中和してあげることが必要です。昔ながらの方法ですが、バケツに水を汲んで1〜2日置いて使えば、塩素は除去できますが、カルキ抜きを使うとより簡単に中和ができます。重金属を除去してくれるものもあります。
水草を植えたり、ひげゴケなどをひっかいて取り除くのに便利です。準備しておきましょう。
デジタルとアナログがあります。アナログ水温計は、大型魚などに壊される可能性があるので注意しましょう。
立ち上げ時は水槽用バクテリア剤を添加した方が、水槽が早く立ち上がり安定します。
立ち上げ直後は水質が不安定です。はじめての方は水質検査キットでチェックされることをおすすめします。
水槽から排水するホースと水槽に水を注入するホースの2本を用意すると便利です。排水ホースはポンプ付きがおすすめです。中には底床の掃除も同時に行えるものもあるため、是非準備しておきましょう。
20Lより大きい水槽を設置するときは、水槽専用の台を使いましょう。ある程度目線に近い高さに水槽を設置すると、水換えがしやすくなります。必ず水槽専用の台を使い、メタルラックは避けましょう。
気に入ったモノを用意しましょう。水質に影響することもあるため、最初はなくても大丈夫です。
熱帯魚飼育は、ヒーター、照明器具など、コンセントを必要とするアイテムが多くなるので、あらかじめ準備しておきましょう。
水の汲み置きや排水分の受けなど、あれば作業が捗ります。
立ち上げ時は水槽自体を動かすこともあるので、水がこぼれたとき用に、用意しておくと便利です。
アイテムのパッケージや余分な水草、底砂の残りなど、水槽立ち上げ時は意外にゴミが出ます。分別も考えて準備しましょう。
水槽立ち上げは、慣れると簡単なのですが、初めて水槽を立ち上げる初心者の方の中には「何から手を付けたらいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、水槽の立ち上げ手順とともに、簡単な注意ポイントご紹介します。
電源や水道の場所、台の耐荷重や安定度を確認しましょう。水槽を設置する際は、水槽を傷つけないようにマットを敷くことと、水平を取るのを忘れずにしましょう。
砂にはゴミが入っていることが稀にあるので、必ず一度バケツに入れて洗いましょう。砂の量は底から2〜4cm程度が目安です。※砂によっては水洗い不要のものもあるので、商品パッケージを確認しましょう。
水槽の位置が決まれば、ろ過フィルターやヒーターをセット。この時に電源コードの取り回しにも注意し、すっきり見えるように配置しましょう。
石や流木、お魚の隠れ家となるオブジェなどを設置します。向きや角度を調整して自分なりの風景を創ってください。ただし、入れすぎには注意しましょう。
八分目ぐらいまで水を入れましょう。もちろん水は、カルキを抜くために一日汲み置きした水を使います。直接水道水を入れる場合は塩素中和剤(カルキ抜き)を入れましょう。
水草を植える場合は、このタイミングで、ピンセットで植え付けていきましょう。熱帯魚飼育を始めるときの大きな楽しみのひとつです。高さで奥行きを出すなど、あなたなりのセンスを駆使しましょう。
買ってきた時にビニール袋に入っていたなら、そのまま水槽に浮かべましょう。この方法で袋内と水槽内の水温を合わせます。
ビニール袋内の水と一緒に、お魚を水槽内に放ちます。少しかき混ぜてあげると、早く水温が一定になりやすいです。
今回は、水槽の立ち上げ方や立ち上げに必要なアイテムなどをご紹介しました。
ここでご紹介している立ち上げ方や必要なアイテムは、あくまで一例です。皆さんが周囲の方やアクアリウムショップの方に教えてもらった方法は、ここでご紹介されているものとは異なるかもしれません。しかし、熱帯魚は生き物ですので、育てるお魚によって異なるのは当然のことだと思います。
しっかりと学びながら、熱帯魚飼育を楽しんでいきましょう!
提供元:ジェックス株式会社
新着記事
【新商品】 外出先でもワンプッシュ!アレルブロック触れるところウイルス菌ピンポイントクリア
by アース製薬株式会社
ダニはジメジメがお好き?
by 株式会社 UYEKI
遮光ネットは夏の強い日光と高温から植物を守り、最適な育成環境をつくります
by 株式会社イノベックス
DCMホールディングス
DCMホールディングス
DCMホールディングス
DCMホールディングス