2021年02月17日

ガスコンロのガンコな油汚れをキレイにするお掃除方法は?

by DCM株式会社

公開:2021.02.17 18:40 更新:2021.10.04 16:23

2017.11.29
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。

お悩み

「なるべくこまめに拭いたりするようにはしているつもりなのですが、コンロのまわりのベタついた油汚れがスッキリ落とせません。どうしたらこの場所をキレイにでき、またその状態を保てるのでしょうか?」

■ガスコンロの汚れは生きた台所である証!

おうちのキッチンのガスコンロまわりが、飛び散った油のようなものや調味料、その他いろいろなもので汚れているお宅に伺うとき、私はほのぼのとした気持ちになりこそすれ、あまり不快には感じません。

なぜかといえば、この場所の汚れというのは、日常的にご飯を作っているからこその汚れだからです。せっせと作っては食べ、食べては作り、なかなかお掃除も追いつかないくらいにイキイキ暮らしている感が伝わってくる。汚れたガスコンロは生きた台所である証です。

なので、この場所をキレイに維持する一番簡単な方法は、「料理しないこと」!とはいえ、そういうわけにもいきませんので、現実的な対処法を考えましょう。

■コンロ掃除の基本は都度拭き

昨今、ガスコンロのトップ(天板)の素材に増えている「ガラス」。食器などで誰しも使い慣れていると思いますが、油汚れにしろ、泥のような汚れにしろ、こびりつきにくく、洗ったり掃除したりということが比較的しやすい素材です。

そのため優等生的にいえば、「コンロを使用する都度、こまめに台拭きなどで拭く(水拭きでOK)」ことさえできていれば、だいたいキレイな状態を維持することはできるのです。ちょっと念入りな掃除に使う際の道具も特別なものは要らず、要は食器洗いに使用する「台所用中性洗剤」「スポンジ」があれば充分ベタつきまで落とすことができます。

■焼け焦げたガラストップ汚れには

ただガスコンロの場合、厄介なのは吹きこぼれなどでの汚れが、熱で焼けた「焦げつき」に発展してしまった場合。「焼け」「焦げ」を生じてしまうと、一筋縄では始末しにくくなりますので、専用の(研磨剤入り)洗剤を使用したほうが余計な力を使わずに済みます。

またガスコンロのみならず、IHのガラストップの場合でも同様なのですが、過剰な力をガラスに与えないよう、せっかくの研磨剤がスポンジなどに吸収されないよう、食品用の「ラップ」フィルムを丸めたものをこの場の掃除道具として使用するのが勧められています。

具体的な掃除方法は、専用洗剤を汚れのひどい部分に垂らし、数分置いて汚れに洗剤のアルカリ成分を浸透させたのちに、ラップフィルムを丸めたものでこすり落とします。浮き出た汚れを取り去るため、濡れぞうきんや、ふきんのようなものですすぎ拭きを行い、アルカリ成分や研磨剤を残さないように始末します。

洗剤成分を含んだ専用のクリーナーも市販されています。汚れ落ちの良さに加えて使いやすさ、力の入れやすさなども計算されているので、汚れを思いの外溜めてしまった場合などに活用すると、省力できます。

■コンロまわりの素材いろいろ

従来のガスコンロに多かったホーロー素材のトップや、フッ素コート素材、また(ホーローにガラスコートをした)ガラスコート素材などの場合でも、基本的に「使用した都度、拭き掃除」ができれば、概ね汚れがたまらないのは同じです。

ややひどい汚れについても同様、汚れてから時間が経っていないものであれば台所用中性洗剤と、少量の水、スポンジ(柔らかい部分)を使えば、素材を損ねず概ねこすり落とせます。

汚れを溜めてしまったり、焦げ付かせてしまった場合には、市販のキッチン用弱アルカリ性洗剤などで汚れを緩めてから、スポンジたわしなどでこすり、最後は水分を残さないようボロ布やキッチンペーパーなどでしっかり拭きあげて仕上げます。

鍋などを載せる「五徳」部分の汚れについても同様に掃除しましょう。ただ、五徳は直火に触れる場所であるだけに、「汚れ」というより「焼け」てしまっている場合には元の見た目に戻しようがないので、ほどほどのところまで。

汚れが落ちないからと硬質な道具で力任せにこすったりすると、塗装やコート剤が剥げたり、もう元どおりにならない傷がつきかねないので注意してください。

ガスコンロまわりを上手に掃除するのに必要なのは、洗剤や道具よりも、むしろ短気を起こさないことかも知れません!

<プロフィール紹介>

藤原千秋

大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。

現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。

TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。

著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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