2021年01月02日
by ネスレ日本株式会社 |
公開:2021.01.02 00:00 更新:2021.10.04 16:23
オールド・イングリッシュ・シープドッグのサイズ、性格、必要とされる運動量などの特徴、起源など、詳細データを解説いたします。
※FCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケネルクラブ)のデータをベースとし、有限会社グラスウインドが監修しております。
※数値は目安です。あらかじめご了承ください。
毛むくじゃらで、目も被毛に隠れているため、もうひとつどんなことを考えているのかわかりにくいオールド・イングリッシュ・シープドッグは、視野がせまいため、後方などから突然触ったりすると、突然吠えられたり、噛み付かれる可能性もあります。特に見知らぬ人などには、かならず前方に回って、声をかけながら触ってもらうようにしましょう。
■旅行・移動に対応する適応力:中程度
■留守に対する適応力:中程度
■子どもに対する適応力:中程度
性格は基本的に明るく陽気ですが、いたずら大好きのわんぱく坊主でもあります。何かを企んでいるときは、子犬のように瞳を輝かせています。かつては激しすぎる気性で、信頼できないとも言われましたが、現在は穏やかで冷静な犬種になりました。子どもの心をもったまま成長しますが、あるとき突然老け込んでしまいます。
本来は牧羊犬として、広大な土地を、ヒツジを追いながら走っていました。そんな体力の持ち主ですから、日本の都会の環境では、その運動量をこなすのは困難です。なるべく満足できる運動をさせるためにも、60分以上の駆け足などを取り入れた散歩を、毎日2回は行いましょう。そのほかに、犬用のロープの引っ張りあいなどの遊びで、運動をさせましょう。
■原産国:イギリス
■犬種分類:牧羊・牧畜犬
■色・模様:グレー、グリズル、ブルー。頭部、首、前肢、下腹部はホワイト
■毛質・毛の長さ:ロングコート(長毛)
■抜け毛:多め
■サイズ:大型
■目安となる体高・体重
体高:雄(オス)61cm・雌(メス)56cmが理想、体重:30kg
■一日に必要な散歩量:多め
■活発度:高め
遺伝的に、心臓が拡張し、収縮する動きの幅が小さくなってしまう拡張型心筋症、心臓の三尖弁が変形し、循環不全を引き起こす三尖弁形成不全、甲状腺からのホルモン分泌低下により元気がなくなり、脱毛などを発症する甲状腺機能低下症、アレルギー性皮膚疾患、白内障、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮、股関節形成不全などが好発します。
名前とは違い、比較的新しい犬種です。ルーツには諸説あります。スタンダード・プードルとディア・ハウンドに関連がある説や、ロシアン・シープドッグを基礎にビアデッド・コリーとの交配によって誕生したという説があります。いずれにしてもイギリス西部で開発されました。もとは牧羊犬ですが、19世紀に鉄道が普及する前は牛や羊をスコットランドの高地からロンドンの市場へ、誘導しながら連れて行く仕事をしていました。生計のために働いた犬は免税になるため、断尾によって識別されていました。そのため「ボブテイル」の別名があります。しかし現在では、断尾自体がヨーロッパ諸国で禁止されているため、尾の長いボブテイルの犬も多く見られます。
頭部スカルは大きく、ややスクエア(四角)です。ストップははっきりしていて、マズルはスクエアです。鼻は大きく、色は黒色です。目はダーク・アイまたはウォール・アイ(青色の虹彩の上にメラニンの小斑点が散在する目)です。両目ともブルー・アイは許されます。明るい目は好ましくありません。
耳は小さく、垂れています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトで、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うピンサーズ・バイトも許容されますが好ましくありません。胴体はやや短く、コンパクトです。尾は慣習として、完全に断尾されます。前肢は完全にまっすぐで、後肢は十分な被毛に覆われ、丸みを帯びていて筋骨たくましくなっています。
提供元:ネスレ日本株式会社
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