2022年01月03日

停電時でもトイレは使える!流し方や流す時の注意点・流せない時の対処方法を徹底解説

by DCM 編集部

公開:2022.01.03 05:00 更新:2022.01.05 11:29

「停電時でもトイレは使えるの?」と不安に思うこともあるでしょう。

結論から言うと、停電時でもトイレの水は流すことが可能です。ただし、トイレのタイプによって流し方が異なります。

本記事では、停電時のトイレの流し方や流す時の注意点・流せない時の対処方法を解説。

記事を読むことで、停電時でもトイレを使えるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

停電時のトイレの流し方

停電時に対応できるトイレの流し方は、トイレのタイプによって異なり、以下の3つに分けられます。

・水洗トイレ

・タンクレストイレ

・その他のトイレ

自宅のトイレが、どのタイプに当てはまるのかをしっかりと理解して、停電時でもトイレを流せるようにしてください。

水洗トイレ

一般的な水洗トイレの場合であれば、電力に頼っていないため、停電になったとしても断水が起きなければ水を流せます。

具体的には、タンクに貯まっている水を押し出して流す仕組みです。ただし、水洗トイレでも電力を使うものもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

タンクレストイレ

タンクレストイレとは、便器の背後にタンクが設置されていないトイレです。

しかし、「電磁弁」を利用して直結した水道の水を流す仕組みのため、停電時には動かなくなってしまいます。

そこで、タンクレストイレのサイドカバーを開いた所にあるレバーやつまみ・ハンドルを操作することで、水を流しましょう。

ただし、タンクレストイレメーカーによって、停電時の対処方法は異なります。事前に確認しておくと、いざというときに焦らずに済むでしょう。

その他のトイレ

上記以外のトイレの場合は、バケツ1杯の水(5〜6L)を水跳ねに注意しながら一気に流し込んで、汚物を流すようにしましょう。

その後、3〜4Lの水をゆっくりと注いで、便器内の水位が通常の高さになるようにしてください。

なぜなら、「サイホン現象」によりトイレの溜め水が無くなり、汚物などの匂いが逆流してくるおそれがあるからです。

サイホン現象とは、2つの水槽間を管でつないだときに、管の中が水で満たされると、2つの水槽の水位が同じになろうとする現象を指します。

停電時にトイレを流す時の注意点

停電時にバケツの水でトイレを流す場合は、「サイホン現象」以外にも注意点があります。

・「エアーハンマー現象」に注意する

・排水管が破損している場合は流さないようにする

・お風呂に溜まった水で流さないようにする

以上の注意点を抑えて、停電時でもトイレを流せるように意識してみてください。

「エアーハンマー現象」に注意する

断水をともなう停電だった場合、「エアーハンマー現象」に注意してください。

エアーハンマー現象とは、下水管などの管内に溜まっていた圧縮された空気が、何らかの弾みで噴出する現象です。この現象により、給水管などが破損する場合があります。

そのため、断水をともなう停電の場合は、水を流す前に「エアー抜き」をしましょう。

エアー抜きは、トイレと同じ給水管に繋がっている洗面所やキッチンなどの蛇口を開けて、空気が抜けるようにする方法です。また、エアー抜きバルブがある場合もあります。

排水管が破損している場合は流さないようにする

地震などによる停電で、排水管が破損していることが懸念される場合、トイレに水を流さないようにしましょう。

なぜなら、汚水が逆流してきたり、下の階に漏れたりする可能性があるからです。

お風呂に溜まった水で流さないようにする

お風呂に溜まった水は、髪の毛や体毛などのゴミが混ざっていて、トイレが詰まってしまう原因になってしまうので、緊急時を除いてなるべく使わないようにしましょう。

停電時には防災用トイレを使う

大規模な災害における停電時には、給水管が破裂している場合など、自宅のトイレが使えなくなってしまう可能性もあります。

停電時に備えて、防災用トイレを常備しておくとよいでしょう。防災トイレについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

簡易トイレ

簡易トイレは、室内にも設置できる便座のある小型トイレを指します。

簡易トイレには、耐久性が高いプラスチック製のものと、安価で使い捨てができる紙製のものがあるため、用途によって使い分けるようにしましょう。

携帯トイレ

携帯トイレとは、袋と凝固剤がセットになった便袋で、洋式便器につけての使用も可能です。

簡易トイレと違い、組み立てる必要がなく、コンパクトで安価なので、緊急時用にいくつか備蓄しておいてもいいでしょう。

防災用トイレが無い場合

停電時に防災用トイレが無い場合は、45リットルサイズのゴミ袋に、凝固剤の代わりとして以下の物を入れましょう。

・新聞紙

・ペットシート

・おむつ

・猫砂 など

ただし、あくまで「凝固剤の代用」なので、匂いが漏れる場合があることは考慮しておいてください。

まとめ:停電時のトイレ問題に対して対策を立てておこう!

停電時は、トイレのタイプによって流す方法が異なります。そのため、事前に自宅のトイレがどのタイプに当てはまるのかを確認しておきましょう。

ただし、バケツに水を入れて流す場合には、「サイホン現象」や「エアーハンマー現象」に気をつけるようにしてください。

また、大きな災害時における停電で、トイレが使えなくなる可能性も考えて、防災用トイレの備蓄も検討しておきましょう。

本記事を参考にしながら、停電時のトイレ問題に対して、対策を立ててみてください。

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