2021年07月20日
by ジョンソン株式会社 |
公開:2021.07.20 17:40 更新:2021.10.04 16:23
きちんと整理されて片付いている家は、それだけで気持ちいいもの。でも頭ではわかっていても、モノが多くてなかなか片付けられない、何から手をつけていいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。そこで今回よりお届けするのが、整理収納アドバイザーの村上直子さんによる収納アイデア術。第一回は、家にあるモノの中でも特に多い衣料を収めるクローゼット編です。すっきり&機能的な収納スペースが作れる技をご紹介します。
いつも驚くほどキレイに片付いている村上直子さんのお宅。でもいくら村上さんとて、家事や仕事をしながらの部屋の整理は、一朝一夕で出来ることではありません。「片付けは時間も手間もかかる作業。私自身も少しずつ時間をかけて片付けをしてきました。大切なのはいつかやろうと後回しにせず、どんな小さなスペースでもいいので、思い立ったときに始めてみることだと思います」。年末年始、新学期、衣替えなど、片付けを始めるきっかけは何でもOK。
そして初めにすべき片付けは、まずは衣類の整理だと村上さんは話します。というのも、村上さんに寄せられる相談で多いのは「クローゼットの中はぎゅうぎゅう、新しい服をしまう場所がもう無い」といった悩みなのだとか。
整理収納アドバイザーとして何百件ものお宅に伺った経験から、衣類が整理できれば家の中は必ず片付き始めると村上さんは確信しているそうです。「まだ着られる服はなかなか捨てられないもの。でも処分できずたまった衣類は、やがて収納庫からはみ出し、家のあちこちに広がっていきます。でもだからと言っていたずらにタンスを増やさないでくださいね。家の中が狭くなるだけで、やがてそこにも服がしまいきれなくなるはずです。本当に必要なのは、今ある収納スペースに見合った服の量を見極めること。入り切らない服は持たないことです。まずはここから始めていきましょう」。
では村上家では実際のところ、衣類の収納はどのようにしているのでしょうか。
村上さん曰く、基本のルールは家族が皆一人ずつ固有の収納スペースを持ち、1つのクローゼット内にオールシーズンの衣類を収めること。そのスペースに収まらなくなったら、不要なものを選び省いていくというきわめてシンプルな収納術です。「しまう場所が限定されると、自ずと服の収納量も決まってきます。まずクローゼットを空にして、お気に入りの服やよく着ている服から収納してみましょう。クローゼットに入り切らなかった服をよく見れば、もう何年も着ていないことに気づくはずです。とっておく場所すらないのだから、もう悩むこと無く処分できますよね」。
なるほど、これなら“捨てられない未練”も何とか断ち切れそう。さてここからは、村上さんのマイクローゼットを大公開。プロの収納テクニックをぜひ参考にしてください!
村上さん個人のクローゼットは、服を掛けられるポール1本と上に棚があるタイプ。ポールに掛ける服の数は、探しやすくて戻しやすい8割程度の量と決め、より管理しやすくするためにグループ別に分けています。写真のように右からベスト、色物ブラウス、白ブラウス、ボトムス、アウターと並べておけば、どこに何があるかが一目瞭然。中央に白いブラウスを集めているのは「いちばん着る頻度の高い服だから」。他にもオンとオフ、色別などの分け方もおすすめ。スカーフやベルトなどの小物類もハンガーにまとめておくと選びやすく取り出しやすい。
意外とかさばり収納場所に困るのがバッグ類。袋に入れてしまいこむと、いざ使いたい時にどこにあるのかわからなくなってしまいます。よく使うバッグはすぐ目の届くところにまとめて収納。贅沢なスペースの使い方ではありますが、ゆとりを持って置くことで型くずれも防げます。自立しないバッグはフックに掛けて吊るしたり、ブックエンドを使って立ててもOK。
たたんでしまえる衣類はケースやラックに収納。収納ケースを選ぶ際には、モノに合わせたサイズを選ぶことが大切です。ここで言うサイズとは高さのこと。多くの衣類は立てた方が使いやすく取り出しやすいので、立てて入る高さのケースを選びます。衣類別に合う高さは、Tシャツや下着ならば約18cm、子どもや女性用のトレーナーやボトムス、男性用のTシャツなら約24cm、厚手のセーターや男性用トレーナーやボトムスは約30cmを目安に。
一番上の棚は出し入れする機会が少ない、普段使わないモノをしまうスペースに。クリスマス用品やレジャー用品、冠婚葬祭用の小物を置いても。ラベルやタグを付けて、いちいちフタを開けなくても何が入っているかわかるようにしておくと便利。
荷物がたっぷり入る大型の旅行バッグ。空のまましまっておくほどもったいないことはありません。スキー用品などちょっとかさばるモノも余裕で収納。
提供元:ジョンソン株式会社 「美的生活のススメ」
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