2021年04月03日
by 株式会社花ごころ |
公開:2021.04.03 11:10 更新:2022.01.11 13:43
お馴染みのものから最近話題のものまで、それぞれの観葉植物にありがちなトラ ブルと、解決方法をご紹介します。
切れ込みの入った大きな葉とユニークなネーミングで、最近注目されているパンの木。
ポリネシア原産のクワ科の常緑高木で、その大きな葉っぱはハワイアンキルトのモチーフとしても人気です。
日本の環境では果実を付けるのは難しいようですが、パンの木という名前は、果実を焼くとパンのような香りがすることから付けられました。
さて、葉っぱが黄ばんで落ちてしまう原因ですが、乾燥が原因かもしれません。パンの木は熱帯地方出身なので、寒さと乾燥に弱い性質です。
年間を通して鉢土が乾いたらたっぷりと水やりをしますが、冬場は10℃以上の室内で管理し、エアコンなどの風に当てないようにします。
水の吸収が遅い冬場ですが、葉が大きい分、水分の蒸散も多いので、乾燥防止のために葉水をこまめに行いましょう。
濡れタオルで葉のホコリを拭き取るのも乾燥防止に役立ちます。
できるだけ光に当てたいので、気温が20℃以上になったら、屋外で管理してもOK。
その際には、葉が黄ばんだり、姿が乱れた株は切り戻しを行うと良いでしょう。
但し、いきなり室内から屋外の直射日光に当てると葉焼けの心配もあるので、最初は半日陰、次に日なたというように、徐々に環境に慣らしていくようにしましょう。
繊細なライトグリーンの葉とスラリとした樹形で、最近大人気のエバーフレッシュは、ネムの木の仲間で、別名はアカサヤネムノキ。
ネムの木と同じように、日中は葉を広げ、夜暗くなるとまるで眠るかのように葉を閉じます。
これは夜間葉っぱから水が蒸散するのを防ぐための自己防衛策なんです。だから、たとえ昼間であっても、水が不足してくると葉っぱを閉じてしまいます。
昼間なのに葉っぱが閉じていたら「水不足」と考えてください。エバーフレッシュは他のグリーンに比べ水を好む性質。
乾燥し過ぎると落葉の原因にもなるので要注意!春から秋にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをし、たまに霧吹きで葉水をします。
休眠期に入る冬は、土の表面が乾いて数日たってから水やりをするようにしますが、乾燥の激しい暖房の効いた部屋では、まめに葉水をするようにしてください。
パキラは生長が早いので、最初はバランスの良い樹形でも、すぐに姿が乱れてきます。
長く伸び過ぎた場合は、5月から梅雨入りまでの生長期に、思い切って半 分ぐらいに樹高を切り詰めてしまってはどうでしょうか。
まったく葉のない状態になっても大丈夫!幹を切断した断面が緑色なら生きている証拠。
1カ月もすれ ば次々に新芽が出て、こんもりとした樹形になっていきます。
他に、ディジゴセカ、インドゴムノキ、ガジュマルなども樹高を切り詰めて、茎葉を茂らせること ができます。
つる性の細い茎に、グリーンピースのような丸い玉を連ねた姿がユニークなグリーンネックレス(緑の鈴)。
この緑の玉は、水を蓄えるために葉が多肉化したも の。
多肉植物の仲間なので過湿に弱く、水をやり過ぎると根腐れを起こして茎が切れたり腐ったりすることも。
水やりは土の表面が十分に乾いてから行い、冬場 はさらに乾燥気味にします。
グリーンネックレスは、栽培条件によって葉(玉)の大きさが変わることが多いので、株が元気ならばそれほど問題ありません。
で も、元気がなくなって、葉が小さくなったり、色つやが悪くなった場合は、日照条件が原因かもしれません。
グリーンネックレスは本来日当りを好みますが、強 い日差しというよりやさしい日差しを好みます。
光が弱過ぎると玉が小さくなり、徒長して玉が落ちてしまうこともあります。
逆に、夏の直射日光では玉が赤味 を帯びて枯れてしまいます。
基本的には、秋から春まではガラス越しの明るい室内など、夏場は半日陰に置いて管理しましょう。
葉が厚く多肉質な葉を持つサンセベリアは、乾燥には強いですが、冬の寒さと過湿が苦手です。
気温が10℃以下になってから水を与えると、葉の元の方が腐 り、株を枯らしてしまいます。
急に気温が下がると、一夜にして枯れてしまうほどです。
冬越しさせるためには、11月に入ったら水やりをストップし、冬は全 く与えないようにします。
また、水やりをやめても地面の上など湿気の多い場所に鉢を置いておくと、鉢底から水を吸い上げてしまうことがあるので、置き場所 にも要注意。
茶色くなってしまった株を復活させるのは難しいですが、もし腐っていない葉が残っていれば、イラストの要領で、葉ざしで再生できます。
但し、 斑入りの品種は葉ざしすると斑がなくなります。
提供元:株式会社花ごころ
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