2021年01月24日

〈チワワの特徴〉お手入れと運動

by マース ジャパン リミテッド

公開:2021.01.24 19:40 更新:2021.10.04 16:23

〈ブリーダーアドバイス〉
快適な散歩でストレスも解消

室内で自由に飼われているチワワなら、部屋を走るだけでも運動はこなせます。日光浴で骨をつくるビタミンDの合成が助けられ骨を強くするという効果もありますし、他の犬と接して社会性を身につける機会にもなるでしょう。ストレス解消と健康のために散歩にでかけてみましょう。成犬の目安は1日2回、各30分程度。距離にして2km弱くらいです。

ブラッシング

毛並みを整え、抜け毛やホコリ、ノミなどを取り除くブラッシングは、身体を美しく清潔に保つだけでなく、血行を促し新陳代謝を高める役割も果たしています。ロングはもちろん、スムースもブラッシングは毎日が理想です。

最適なタイミングは、外でホコリやゴミをつけて帰って来る散歩の後。ノミやダニなどがついていないか、病気がないかなどをチェックしながら行うとよいでしょう。

●ブラッシングの方法

ロングタイプ

抜け毛が多いロングは、スリッカーまたはピンブラシで全身をブラッシングしたあと、最後にコームで仕上げます。スリッカーを使用する場合は力を入れすぎて皮膚を傷めないよう注意しましょう。換毛期は多量の毛が抜け落ちるため、いつもよりも念入りにブラシをかけて、かゆみの原因となる死毛(抜けて絡みついている毛)を皮膚に残さないようにしましょう。

スムースタイプ

短毛ですが、ノミやホコリ取りのために毎日のブラッシングが理想的。獣毛ブラシを全身に滑らせ、毛の中の汚れまでしっかり取り除くようにしましょう。

●ブラシの種類

スリッカー

アンダーコートをすいて抜け毛を取り除いたり、絡まった毛をほぐしたりするブラシです。毛の向きによって持ち方を変え、力を抜いて皮膚と平行に滑らせて使います。

ピンブラシ

皮膚への刺激がやさしいブラシです。手首を回すようにして滑らせて使います。小ぶりでクッション部分に弾力があり、ゴムに植えられたピンが適度にしなるものを使いましょう。

コーム

毛並みを整えるペット専用の櫛です。粗目と細目の2WAYタイプで先が丸くなった金属製のものがオススメ。

獣毛ブラシ

豚毛などを使用した柔らかめのブラシです。自然素材なので静電気が起こらず、皮膚への刺激もやさしいのが特徴です。

シャンプー

チワワは体臭の少ない犬種なので神経質になる必要はありません。シャンプーのしすぎはかえって皮膚を傷める場合もあるので、月に1~2回で十分です。体調のよいときを見計らって、手際よく短時間で仕上げましょう。

●シャンプーとドライヤーの注意

1.シャンプー剤とリンス剤はあらかじめ薄めて使いましょう。

2.シャワーをかけるときは、まず後脚からはじめ、徐々に慣れさせていくとよいでしょう。ドライヤーをかけるときも同様です。

3.耳、目、口などの顔周りは泡や水が入らないよう気をつけて洗いましょう。耳にはコットンをつめておくと安心です。

4.シャワーの温度は犬の体温と同じ37~39℃程度が理想。顔の周辺やお尻まわりは少しぬるめのお湯に温度を設定し、やさしく洗いましょう。

5.ドライヤーで乾かす際は、熱風でやけどをさせないように注意して行いましょう。

シャンプー前に肛門嚢を絞る

肛門の下には「肛門嚢」という袋があり、においの強い分泌物がたまります。そのままにしておくと炎症などを起こすことも。

特にチワワのような小型犬はこの分泌物がたまりやすいので、シャンプーの前に絞り出してあげましょう。しっぽを持ち上げ、肛門の下左右を親指と人差し指で挟み、押し上げるように絞ります。絞りやすいように、あらかじめ肛門まわりの毛をカットしておきましょう。

各部のお手入れ

愛犬の健康を維持するために、毎日のチェック&ケアはとても大切。きちんと続けることは病気の早期発見にもつながります。

チワワの大きな目はホコリや毛が入りやすいため、散歩やブラッシングのあとに必ずチェックして。生理食塩水、犬用目薬などで洗浄したり、濡らしたコットンで目ヤニを拭き取ったり、丁寧なケアが眼病を防ぎます。

チワワの耳は通気性のよい形状なので、月に1~2回のお手入れで十分。汚れには耳用の洗浄ローションを使い、綿棒でやさしくふき取ります。定期的なお手入で耳ダニや細菌の発生、炎症、悪臭などを防ぎましょう。

歯石がつきやすいチワワ。歯垢や歯周病などを防ぐために、毎食後、犬用デンタルブラシやガーゼを巻いた指などで丁寧に磨いてあげましょう。歯石がついてしまったら動物病院で取ってもらいましょう。

爪の伸びすぎは歩行を妨げケガの原因になってしまうため、定期的な爪切りが必要です。足音がカチャカチャしはじめたら、伸びすぎのサインです。カットするときは、片手で足をしっかりと固定し、血管を切らないよう注意しましょう。切りすぎて出血した場合はすぐに止血剤で傷口のお手入れを。血管がわかりにくい黒爪の場合は、肉球よりも伸びて尖っている部分をカットし、最後にやすりで仕上げます。自信がなければ病院やトリマーさんにお願いしましょう。

運動

チワワは小さくても活発な犬種。飼い主と散歩したり遊んだりすることは、ストレス解消だけでなく、さまざまなメリットがあります。

●そのほか散歩・運動のポイント

公園などの危険でない場所でリードから解放してあげましょう。走ることで脚や腰の筋肉が鍛えられます。

ボールを使った遊びの場合は、チワワの口の大きさを考慮して、少し小さめのものを選びましょう。

愛犬が好きな方向に進もうとリードを引っ張ったら、方向転換をしたり立ち止まるなどして、犬の思い通りにならないように。散歩中、路上にはさまざまな障害物があったり、人や自転車が急に飛び出てくることも。何かのハプニングで愛犬がケガをしないためにも、自分勝手な行動をとらないように“しつけ”はしっかりしておきましょう。

提供元:マース ジャパン リミテッド

http://www.promanage-pet.jp/

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