2021年08月12日
by DCM 編集部 |
公開:2021.08.12 00:00 更新:2021.10.04 16:23
夏の暑い日差しにさらされていると心配になるのが熱中症。
特に建設現場や工事現場で働く方、警備や交通整備をする方など屋外で長時間働く方々にとって夏場の熱中症対策を怠ることは死活問題ともいえます。
今回は、屋外で働く方へ夏場の熱中症対策の方法をご紹介します。
そもそも熱中症は何が原因で発生してしまうのでしょうか?
環境省熱中症予防情報サイトによると、その原因は「環境」「からだ」「行動」の3つが関係しているそうです。
平常時は体温調節が自然と行われる人間の身体ですが、これら3つが原因で体内の体温調整機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まっていくことで熱中症を引き起こします。
※環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/tos.php)を加工して作成
建設業などの現場で働く方や警備の方などにとって、熱中症対策は必須です。
具合が悪くなる前に普段からしっかりと熱中症対策を実践しましょう!
ここからは外で働く方が、働きながら熱中症対策できる方法を紹介していきます。
まずは何よりも大切なことである「水分補給」と「塩分補給」です!
言わずもがな、夏の暑い日差しに当たりながらの屋外での仕事は大量の汗をかきます。
そのため、こまめな水分補給と塩分補給は不可欠。
水でももちろん大丈夫ですが、普通の水よりスポーツドリンクやOS-1などの経口補水液の方が、より効率よく身体へ吸収してくれるので、屋外で働いてたくさん汗をかく方にはおすすめです。
特に経口補水液の場合は、大量の汗をかいた時など緊急性の高い状況に向いています。
下痢、嘔吐、発熱など軽度から中程度の脱水症状が疑われる時にも飲むことができる飲み物です。
時間がない時や、少し口寂しい時はゼリー飲料を飲むことでも水分補給することができます。
その際は、塩分がプラスされたものや熱中症対策とパッケージにかかれたものを選ぶとより効率的です。
また、水分補給をしようと水を大量に一気飲みしたくなりますが、それはNG。
一度の水の大量摂取は、体内の塩分濃度を急激に薄めてしまい、めまいや頭痛、吐き気といった「低ナトリウム血症」と呼ばれる症状を引き起こす場合があるので、水分補給は「こまめに」「少量ずつ」飲むように心がけましょう。
時間がなかったり、大量の汗をかいて水をぐびぐび飲みたいときは、一緒に塩あめなどの塩分も補給するようにしましょう。
休憩時間やすき間時間に、梅干しや塩あめ、あるいは塩分補給ができるタブレットなどを摂取して、水分補給と塩分補給の両方ともしっかり実施することがなにより大切です。
水分補給をする際におすすめの商品は、建設業などの現場で働く人のために開発された「サーモス 真空断熱ハードワークジャグ」です。
ヘルメットをしたまま飲める形状で、軍手をしたまま飲み口を開けられるロックを採用しています。
スポーツドリンクもOKで、衝撃に強い底なので持ち運びも安心です。
「暑さ指数(WBGT)」という言葉をご存知ですか?
暑さ指数とは、熱中症を予防することを目的とした指数のことで、「湿度」「日射・輻射など周辺の熱環境」「気温」の3つのデータから算出されます。
単位は気温と同じ「℃」ですが、その値は気温とは全く異なるものになります。
この暑さ指数をこまめにチェックすることで、今熱中症の危険性がどれくらいなのかを認識しながら作業を進めることができます。
危険度が「熱中症警戒アラートレベル」に達した場合は普段以上に熱中症対策を徹底するなど、常に最良のタイミングで対策をとることができます。
作業現場の安全管理向けに本格的な熱中症指数計もありますが、個人向けの簡易的なものもあります。
持ち運びが面倒…と感じる方におすすめなのは環境省によるLINEアプリを使った熱中症警戒アラート・暑さ指数の情報配信サービスです。
LINEアプリで友だち追加をすると、選択した地域の熱中症警戒アラートや暑さ指数情報をお知らせしてくれるので、スマホがあればいつでも暑さ指数を確認することができます。
詳しい方法や内容は下記をチェックしてみてください♪
環境省熱中症予防情報サイト「LINEアプリを活用した熱中症警戒アラート・暑さ指数の情報配信」
https://www.wbgt.env.go.jp/sp/line_notification.php
工業扇などを使って、常に空気の流れを作ることで少しでも涼しい環境になるようにすることも熱中症対策に繋がります。
また、移動中や休憩中などは首から掛けるタイプのモバイルファンや、机の上に置いて涼むことができるデスクファンなどを使うこともおすすめです。
また、空気の通りが良い環境の場合は打ち水も効果的です。
風通しが悪いところに打ち水をした場合は、打ち水後の湿度の上昇に注意が必要です。
炎天下での作業はとにかく暑くて大変です。
休憩時間やすき間時間に、冷感グッズを使って身体を定期的に冷やしてあげましょう。
おすすめは服の上からかけられるタイプの冷感スプレーや、水で濡らして振るだけで冷え冷えになる新素材でできたタオル、パンチするだけですぐに冷却パックになる瞬間冷却パックなど。
なるべく首元の頸動脈など、血管が太い箇所を中心に冷やしてあげると効率的に身体を冷やすことができますよ。
こちらはなんと35度の猛暑日の中でも2時間以上15度の冷たさをキープしてくれるアイテム。
よくある保冷剤だと最初は素手で持つと痛くなるくらい必要以上に冷たくて、タオルなどで巻いてあげないと使えない…しかもすぐぬるくなる…ということがよくありますが、こちらの商品は程よい冷たさなのでタオルに巻かず素手で冷やしたいところに当てられ、しかも2時間もその冷たさをキープしてくれます。
帰ってきたら、ミントタイプのクール系入浴剤やシャンプー、ボディソープを使ってお風呂に入るとその日の疲れもすっきりリフレッシュすることができるのでおすすめです。
「重ね着=寒さ対策」というイメージが強いですが、実は夏場も有効な手段なんです!
最近では吸汗性・速乾性の高いインナーやTシャツなどが販売されていますが、これらは汗の蒸発を助けてくれるので、着ないより着た方がより快適に過ごすことができます。
冷感素材はインナーだけではなく、ヘルメットインナー、アームカバーなど様々な小物も冷感素材化しているので、それらを駆使して身体を冷やしてあげることでも熱中症対策になります。
また、最近の空調服はモーター部分が軽量化されてより作業に集中できるようになってきています。
長袖タイプや半袖タイプ、ベストタイプなど、作業内容や好みに応じて袖丈も選べるので、お気に入りの一着を見つけてみても良いかもしれません。
ちなみに、帰ってきてから作業着やインナーを洗う時に、熱気を放出させることができる柔軟剤を使って洗濯することで、お持ちの作業着の通気性悪化を防ぎ蒸れや熱気を放出しやすくすることができます。
夏の強い日差しに長時間当たっていると、知らず知らずのうちに体力も消耗していきます。
具合が悪くなる前に、水分・塩分補給をするためにもこまめに休憩をとるようにしましょう。
休憩所まで行かなくとも、日陰で風通しの良い場所に移動して涼むだけでも全然違います。
いかがでしたでしょうか?
夏の炎天下での長時間作業は体力も奪われ疲れやすくなります。
熱中症対策グッズを使いつつこまめな休憩を取りながら、しっかりと熱中症対策を行いましょう!
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