2021年02月15日
by マース ジャパン リミテッド |
公開:2021.02.15 20:40 更新:2021.10.04 16:23
猫は生後3ヵ月を過ぎたあたりから、お母さん猫からもらった免疫がなくなり病気になりやすくなります。症状が重くなると大変なので、飼い主さんが日頃から不調のサインを見逃さないように気を配ってあげましょう。
「突然吐いてしまった」、「下痢が続いている」など、子ねこが体調を崩している兆候が見えた時の対策や原因をご紹介します。また、子ねこの時期に特に気を付けたい3つの病気についても症状や予防をまとめました。
子ねこは胃が小さいため、急いで食べたりたくさん食べたりすると消化不良を起こし、吐いてしまうことがよくあります。吐いた後に食欲や元気がある場合はそこまで心配することはありません。
しかし、頻繁に吐いたり、下痢や発熱を伴うなどの症状が見られる場合は危険なサインです。寄生虫や内分泌疾患、誤飲誤食による中毒など、さまざまな可能性が考えられますので、吐いたものを写真に撮り、獣医さんに相談しましょう。
初めて見た人は驚くかもしれませんが、これは猫が毛づくろいの際に飲み込んだ自分の毛です。特に心配する必要はありません。あまりにも頻繁に毛玉を吐くようなら、定期的にブラッシングやシャンプーをしてあげると良いでしょう。
子ねこのうちは食事の全てを消化しきれずに軟便となる場合があります。1、2度ゆるいうんちが出た程度ならそこまで心配する必要はありません。
水状のうんちが何日も続く場合は危険なサインです。ウイルス、細菌、寄生虫などが考えられますので、うんちを持参して病院へ行きましょう。病院へ行く前に下痢の回数やうんちの状態をチェックしておくことも忘れずに。
脱水症状で子ねこが弱ってしまうことも多いので、病院は下痢が3回以上または1日以上続くようなら受診するようにします。
子ねこの時期にかかりやすい病気として、下記の3つが代表に挙げられます。
【症状】下痢や嘔吐を繰り返す、体重が増えず発育不良になる、毛づやが悪くなるなど
【症状】発熱、鼻水、くしゃみ、目ヤニ、食欲や元気がない、結膜炎、脱水症状、ヘルペス性皮
【症状】血尿が出る、おしっこの時に痛がって鳴く、食欲や元気がないなど
症状に気付いたらすぐに病院へ。特に危険な回虫症、猫下部尿路疾患の症状は見逃さないように注意しましょう。
次からは、それぞれの病気の原因や予防法について詳しくみていきます。
回虫症は、「猫回虫」という寄生虫によって引き起こされる病気です。成猫の場合は感染しても軽い下痢で済んだり、症状が現れないことも多いのですが、免疫力の弱い子ねこの場合は重い症状を引き起こすことがあるので要注意です。回虫症は薬で治りますが、治療の間は猫を屋外に出さないように気をつけましょう。
【予防法】
猫がうんちをしたらその日のうちに片づけ、常にトイレを清潔に保つことや、外に出さないことが大切です。また、定期的に病院で寄生虫の検査をしたり、回虫の駆除に効果のある「フィラリア予防薬」を投与することで予防できます。
猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)は、猫が人の風邪と同じような症状を起こす、猫風邪の一種です。
「猫ヘルペスウイルス」という菌が原因で、ウイルスに感染している猫のくしゃみや、グルーミング、排泄物を通して起こります。感染した猫を触った人が、ウイルスを移してしまうこともあるので注意しましょう。一度感染するとキャリアとなり、体力が落ちたときやストレスを受けたときに発症しやすくなってしまいます。
通常は2週間ほどで元気になりますが、重症になると肺炎を起こすケースもあるので、治療のためには早めに病院へ。あたたかい部屋と栄養のある食事にも気を配りたいですね。脱水症状を防ぐために、お水がいつでも飲めるようにもしておきましょう。
【予防法】
ワクチンを接種しておくことで症状を軽くすることができます。冬場はとくに、部屋をあたたかくして、乾燥しないように調整を。多頭飼いの場合は、お皿やトイレをわけ、感染している猫が使用した食器などは塩素系漂白剤で消毒しましょう。人が外からウイルスを運んでくることもあるため、家に帰ったら手洗いをするのも大切です。
「猫下部尿路疾患」とは膀胱から尿道にかけて起こる病気全般のことをいいます。子ねこがかかるケースはそれほど多くはありませんが、1歳以上の猫では、2頭に1頭が何らかの泌尿器系トラブルを抱えています。
尿路に結晶や結石ができる「尿石症」、細菌感染で炎症を起こす「膀胱炎」などがあり、一度かかると再発を繰り返すことが多い病気です。
食事の偏りや運動不足、肥満なども原因になりやすいと言われていますが、中には原因不明の特発性のものもあります。尿路結石ができてしまった場合は摘出手術を行ったり、内科的治療や食事療法を行うこともあります。膀胱炎の場合は、原因となる細菌に最も効果がある抗生物質を投与します。
【予防法】
腎臓への負担をかけないために、充分な水を与え、塩分・ミネラル・脂肪分などの取り過ぎに注意しましょう。静かで清潔なトイレ環境を整え、すぐにトイレに行けるようにしてあげることも大切です。また、運動不足解消のために、キャットタワーを用意するなどして運動できる環境を作ってあげましょう。
体の小さい子ねこは免疫力が弱く、ちょっとしたことでも体調を崩しやすくなります。また、猫は痛みがあっても本能的にそれを周囲に悟られないように隠す性質があるので、少しでも異変を感じたらすぐにお医者さんに相談を。変化を見逃さないよう日頃からしっかり見守ってあげることが、大事な猫を守ることにつながります。
提供元:マース ジャパン リミテッド
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