2021年09月12日

〈初心者向け〉雨の日のキャンプを楽しむためのコツと注意点について解説!

by DCM 編集部

公開:2021.09.12 06:00 更新:2021.10.04 16:23

キャンプに行く際、晴れの日であれば思う存分焚き火や設営などを楽しむことができますが、自然が相手である以上そんなに順調にいかないのも事実です。

そしてベテランキャンパーでも苦戦する雨の日のキャンプ。キャンプをしたことがないキャンプ初心者にとっては雨の日のキャンプというのは非常にハードルが高いため、できることならキャンセルすることをお勧めします。

とはいっても、様々な事情で「キャンプのキャンセルができない」「別の日に延長できない」といった人もいるのではないでしょうか。

今回はそんなキャンプ初心者の方に向けてキャンプが雨の日と被ってしまった場合でも、最大限楽しむためのコツと注意点について解説していきます。キャンプ初心者の方は必見です!

雨の日のキャンプの魅力

雨の日のキャンプは「濡れる」「動きにくそう」といったイメージを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

確かに雨の日のキャンプは雨によって濡れる上に、地面がぬかるむため、行動しにくくなります。

しかし、晴れの日とは違った、雨の日の魅力が存在します。

雨の日のキャンプはどのような魅力があるのか詳しく紹介をしていきます。

【雨の日のキャンプ・3つの魅力】

・静かな場所で過ごせる

・人が少ない

・非日常感を味わえる

静かな場所で過ごせる

晴れの日のキャンプだとどうしても周りの音が気になり、キャンプに集中できずに楽しめなかったという経験をする人も少なくありません。

しかし、雨の日だとキャンプを行う人も自然と少なくなるため、周りの音を気にせずに静かな場所でキャンプを楽しむことができます。

特におすすめなのが「雨の音」です。

雨の音はストレス解消をしてくれる「癒しのBGM」と呼ばれているほどで、YouTubeでも雨の音を使ったヒーリング・ミュージックが出ています。

ストレス解消をしたいと考えている人や一人きりになって色々なことを考えたい人におすすめです。

人が少ない

冒頭でも少し触れましたが、雨の日はどうしても環境が悪いと感じる人が多いため、キャンセルをしてしまう人も少なくありません。

人が少ないこともあり、落ち着いてキャンプを楽しむことができます。

さらに人が少ないことによって周りの目や音を気にせずにキャンプができるので、初めてキャンプに挑戦しようと考えている人にもおすすめです。

非日常感を味わえる

「雨の音によって心が癒される」という点や「人が少ないため周りを気にしなくていい」という点が雨の日のキャンプの魅力ですが、他にも「非日常感を堪能できる」という魅力も外せません。

雨の日は人出が自然と減る上に、雨の音によって周りの音が遮断されるため、自分だけが世界に取り残されたような感覚を経験したことがある人も多いのではないでしょうか。

雨の日のキャンプも同様で、周りに人がいないことや普段とは違った景色で過ごせることもあり、非日常感を味わうことができます。

普段とは違った雰囲気を堪能できるという点からもベテランキャンパーから雨の日のキャンプは注目されています。

雨の日のキャンプで意識するポイント

雨の日のキャンプならではの魅力がありますが、雨の日のキャンプは慣れるまでが大変です。

キャンプ初心者から中級者が特に意識したい雨の日のキャンプのポイントについて解説をしていきますので、これからキャンプを雨の日でも挑戦してみようと考えている人は参考にしてください。

荷物は最小限しか出さない

雨の日でも一日雨が降っている場合と午前・午後だけ降る場合がありますが、どちらも、キャンプを楽しむために用意した荷物が濡れる可能性があるため、荷物を最小限に抑えるのが好ましいです。

荷物が濡れるのももちろんですが、荷物によっては雨で濡れてしまうことで壊れてしまう物や錆びてしまう物もあるので、極力荷物を減らすようにしてください。

できれば事前に使用する物をリスト化し、必要ない物と必要な物をしっかりと判断できるようにしておくと荷物を最小限に抑えることができます。

防寒対策をしっかりする

梅雨の時期などむしむしとした暑さの中でキャンプを行う人もいますが、雨の日は防寒対策も忘れずに行うようにしましょう。

雨に濡れてしまうと体温が急激に下がってしまうため、スムーズに作業ができなくなります。

一時的であれば大丈夫と考える人も少なくありませんが、雨に濡れたことによって体温まで奪われるため、風邪をひきやすいだけでなく体調を悪化させる可能性が高いです。

着替えを用意しておく、濡れた状態を拭けるようにタオルを用意しておくだけでも変わってくるため、雨の日のキャンプは防寒対策をしっかりとしておきましょう。

時間に余裕を持って行動する

キャンプだけに限った話だけではなく、雨の日は自分が想定していたよりもスムーズに物事が進みにくいです。

キャンプ場でも時間が設定されているところもあり、時間に追われている状態はキャンプが楽しめないだけでなく、苦痛に感じてしまうことも少なくありません。

雨の日にキャンプを行う場合はできるだけ時間に余裕を持ち、時間を気にせずに行動できる状態を作るようにしましょう。

雨の中で設営する際の注意ポイント

雨の日のキャンプで最も大変だと感じるのがテントの設営です。

テントの設営を行う際には3つの注意点がありますので、どのような点に気を付けるべきなのか詳しく解説を行っていきます。

テントを張る位置に気を付ける

まず雨の中で設営をするときは、周りの環境をしっかりと確認し、テントを張る位置を考えるようにしてください。

雨の日のキャンプは人が少ないこともあり、どこでもテントを張れると考えてしまう人が多いです。

しかし、雨が降っている状態でのキャンプは危険と隣り合わせで、雨の影響によって木が倒れてしまう場合や、地盤が崩れてしまう場合があります。

雨の日のキャンプを快適に過ごすためにも、なるべく日除け・雨除けとなる大きなタープを張れるようなスペースを確保しましょう。

テントやタープから周囲2~4m以内に木などの物がない状態の場所がベストです。

水たまりなどができないような場所を意識すると尚良いでしょう。

最初にタープを張る

雨の中で設営を行う場合は、最初に日除け・雨除けとなるタープを用意してください。

テントよりもタープを先に張ることによって、テント張りに集中できる環境を作ることができます。

キャンプ初心者ではテントから張ろうとする人も多いですが、雨の中の設営はまさに苦行で、雨に濡れると手に力が入りにくいため、テントを張ったとしても緩んでしまい、後々キャンプ中にテントやタープが崩れてしまうということもあります。

雨の中は普段と違う環境になるため、慣れているキャンパーでも、テントはすぐに張れるがタープを張るのに40分~50分かかってしまう、という人も少なくありません。

快適な設置環境を作るためにもタープは優先的に設営しましょう。

さらに意識していただきたいのが、雨の日にテントやタープを張る時はペグハンマーなどを使用し、テントやタープを固定するペグを45度の角度でしっかりと打ち込むようにしてください。

雨の日はペグが緩くなりやすく、ペグが抜けることによってテントやタープが崩れてしまうケースが多いです。

しっかりとタープやテントが固定できるような道具の準備をしておきましょう。

テントの下と中にシートを敷く

タープやテントをしっかりと張るという点も大切ですが、テントの中で快適に過ごすために、テント内の準備もしっかりとするのがおすすめです。

晴れの日でもテントが汚れないようにグランドシートを敷きますが、雨の日の場合はグランドシートの他にテント内にシートを敷きます。

というのも、テント内にシートを敷いていない場合は、テントとシートの間に雨が入ってしまい、浸水してしまうケースも多いからです。

浸水してしまっては意味がないため、テントを汚さないためにグランドシートを敷いた後、テントの中にも雨の日用のシートを敷くようにしてください。

雨の日のキャンプに必須のアイテム

雨の日は普段とは違うキャンプになるため、しっかりと準備をしておく必要があります。

どのような物を用意しておくべきなのか解説をしていきますので、参考にしてください。

レインコート

防寒対策アイテムとして必ずレインコートは用意するようにしましょう。

テントやタープ設営時に活躍し、体温が下がる状態を守ってくれます。

持ち物に余裕があればレインコートを2着用意しておくと破れてしまったときなどに着替えることが可能です。

耐水圧が1万ミリ以上のレインコートだと雨の中でも快適に過ごしやすいです。

傘もなるべく持っていくようにしましょう。

傘はレインコートなどがあれば一見必要ないイメージですが、傘を使うことによって荷物などを雨から守ることができます。

レインコートを着るような雨でない場合や、ちょっとした荷物の移動をさせたい場合などに役立つため、折り畳み傘などを準備しておくのはおすすめです。

タープ

タープを張らないというキャンパーも多いですが、雨の日のキャンプを快適に過ごすためにも、なるべくタープも用意しておきましょう。

タープは日除けや雨除けができればいいと考えて少し小さいサイズを購入する人も多いですが、テントに対して大きすぎると感じるくらいが理想的なタープのサイズになります。

防水性能・素材がしっかりとしているものを購入しておくと長く使い続けることが可能です。

ドライバッグ

ドライバッグはキャンパーだけでなく、旅行に行くことが多い人にもおすすめのアイテムです。

ドライバッグは高い耐水性・防水性能を誇り、荷物を小分けにする機能が備わっています。必要品をしっかりと守ることができるため、多くのベテランキャンパーも愛用しています。

ドライバッグを選ぶ際には容量や耐水性を意識するようにしましょう。

ゴミ袋

雨の日だけではないですが、ゴミ袋をしっかりと用意することがおすすめです。

晴れの日と比べて濡れてしまうことが多い分、枚数を多く準備しておくと困ることもありません。

ゴミの分別をしっかりと済ませるためにも、できればゴミ袋の種類も複数持っていくようにしてください。

長靴

雨の日のキャンプを快適に過ごしたいと考える場合は長靴も必須です。雨が降っているとどうしても地面がぬかるむため、滑ってしまい怪我をしてしまう可能性があります。

さらにテントやタープを張る時に踏ん張りをきかせてペグを打つ必要があるので、長靴を履いてしっかり打ち込むことで固定を強くすることが可能です。

ブルーシート

ブルーシートも雨の日でキャンプをやる上では大切になります。

テントとシートの間に敷く浸水用シートとしても使えるだけでなく、タープが破れた、忘れてしまったときの代用にもなる便利アイテムです。

さらに雨から荷物なども守ってくれるため、雨が降っていなくても車などに積んでおくのをおすすめします。

まとめ

雨の日のキャンプは気持ちが沈んでしまうという人も多いですが、雨の日だからこそ味わうことができる魅力もあります。

非日常感を堪能しながら過ごすことができるため、ストレスを発散したいと考えている人にはおすすめです。

最高のキャンプ日にするためにも雨の日用の準備やテント設営の注意点はチェックしておきましょう。

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