2021年01月23日

〈シーズーの特徴〉お手入れと運動

by マース ジャパン リミテッド

公開:2021.01.23 19:40 更新:2021.10.04 16:23

〈ブリーダーアドバイス〉
散歩でも、運動でも。触れ合いで愛犬のストレスも解消を

散歩が愛犬のストレス解消になるのは何故だと思いますか? 大好きな飼い主さんがかまってくれる楽しい時間。だからこそストレス解消になるのです。もしも雨などで散歩に行けない場合は無理をせず、家の中でたっぷり遊んで運動させてあげましょう。

ブラッシング

細く柔らかな毛に包まれたシーズーは比較的抜け毛の少ない犬種ですが、もつれて毛玉になりやすい毛質を持っています。

ブラッシングには美しい毛を保ち、悪臭や毛玉、皮膚のトラブルなどを防ぐだけでなく、血行を促し新陳代謝を高める効果もあります。基本のお手入れとして毎日行いましょう。

●ブラッシングの方法

ピンブラシで根元から毛先までをとかし、最後にコームで仕上げるのがブラッシングの基本です。ただし、毛玉やもつれた毛を無理にとかしてしまうと、途中で切れて愛犬を痛がらせてしまいます。あらかじめ手でほぐしておき、皮膚を傷めないようにやさしくブラシをかけましょう。

●ブラシの種類

◆ピンブラシ

皮膚への刺激がやさしいブラシです。手首を回すようにして滑らせて使います。小ぶりでクッション部分に弾力があり、ゴムに植えられたピンが適度にしなるものを使いましょう。

◆コーム

毛並みを整えるペット専用の櫛です。粗目と細目の2WAYタイプで先が丸くなった金属製のものがオススメ。

◆スリッカー

アンダーコートをすいて抜け毛を取り除いたり、絡まった毛をほぐしたりするブラシです。毛の向きによって持ち方を変え、力を抜いて皮膚と平行に滑らせて使います。

シャンプー

美しい被毛を保つために10日~2週間に1回を目安にシャンプーしましょう。体調のよいときを見計らい、手際よく短時間で仕上げます。始める前に、毛玉やもつれを手でときほぐし、全身をブラッシングしておくとシャンプーがしやすくなります。 シャンプーは2度洗いが基本。1度目で軽く表面の汚れを取り、2度目で細かいところまでしっかりと洗い、その後十分にすすぎましょう。ドライヤーが終わったら、耳に入った水分まで拭き取りましょう。

●シャンプーとドライヤーの注意

1.シャンプー剤とリンス剤はあらかじめ薄めて使いましょう。

2.シャワーの温度は37~38℃程度が理想。夏は少しぬるめに設定して。

3.シャワーをかけるときは、まず後脚からはじめ、徐々に慣れさせていくとよいでしょう。ドライヤーをかけるときも同様です。

4.シャワーのあとは、毛を傷めないようにタオルで包み、軽く押すようにして水気を取りましょう。耳の中の水気はコットンで優しく拭き取りましょう。

5.ドライヤーで乾かす際は、熱風でやけどさせないよう30センチほど離してかけましょう。

シャンプー前に肛門嚢を絞る

肛門の下には「肛門嚢」という袋があり、においの強い分泌物がたまります。そのままにしておくと炎症などを起こすことも。特にシーズーのような小型犬はこの分泌物がたまりやすいので、シャンプーの前に絞り出してあげましょう。しっぽを持ち上げ、肛門の下左右を親指と人差し指で挟み、押し上げるように絞ります。絞りやすいように、あらかじめ肛門まわりの毛をカットしておきましょう。

各部のお手入れ

愛犬の健康を維持するために、毎日のチェック&ケアはとても大切。きちんと続けることは病気の早期発見にもつながります。

シーズーの大きな目は毛やゴミが入りやすいため、散歩やブラッシングのあとは必ずチェックしましょう。目の下が涙で濡れていたり、目ヤニが出ていたら乾いたコットンでやさしく拭き取ります。また、鼻のまわりの毛をコームでとかしてあげると鼻涙管のマッサージにもなり、涙ヤケを防ぐことができます。

垂れ耳のシーズーは、耳の中が蒸れて汚れがたまりやすいので、週に1回は掃除しましょう。汚れは綿棒に市販のイアーローション(耳用の洗浄ローション)を含ませて拭き取ります。綿棒で耳をこすりすぎないように注意して。

日頃からガーゼなどで歯と歯茎をマッサージする習慣をつけ、愛犬の歯を歯周病などから守りましょう。歯石がついてしまったら、専用のスケーラーを使って丁寧に取り除きますが、慣れない場合は動物病院で取ってもらうようにしましょう。

爪を伸ばしたまま放置すると、脚の裏に炎症が起きたり、歩行を妨げてケガをしたりする原因にもなりかねません。

日頃からまめにチェックして、伸びてきたら犬用の爪切りで切ります。カットするときは、片手で足をしっかりと固定し、血管を切らないよう注意してください。切りすぎて出血した場合はすぐに止血剤で傷口のお手入れを。血管がわかりにくい黒爪の場合は、爪が曲がりはじめる手前でカット。最後にやすりで仕上げます。自信がなければ病院やトリマーさんにお願いしましょう。

運動

散歩には運動だけでなく、ストレス解消や日光浴といった目的もあります。目安は15~30分くらい。犬の体調を見ながら出かけてください。シーズーは体高が低いために、地面の反射熱などの影響を受けやすくなります。夏は早朝や日没後の涼しい時間を選んで。出発前には地面を触って熱さをチェックするとよいでしょう。

●散歩・運動の注意点

運動の量は、体格や年齢、環境、食事などによって違います。犬の様子を見ながら調整しましょう。

散歩の時間、コースは決めないように。習慣になってしまうと、行けないときのストレスが大きくなってしまいます。

愛犬が好きな方向に進もうとリードを引っ張ったら、方向転換をしたり立ち止まるなどして、犬の思い通りにならないように。散歩中、路上にはさまざまな障害物があったり、人や自転車が急に飛び出てくることも。何かのハプニングで愛犬がケガをしないためにも、自分勝手な行動をとらないように“しつけ”はしっかりしておきましょう。

提供元:マース ジャパン リミテッド

http://www.promanage-pet.jp/

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