2022年01月03日
by DCM 編集部 |
公開:2022.01.03 00:00 更新:2022.01.17 08:31
「エアプランツ」という言葉を耳にしたことはあるけど、具体的にどういったものか知らないかたもいるのではないでしょうか。「選ぶときのポイントや育て方、飾り方を知りたい」という場合もありますね。
本記事では、エアプランツの特徴や選び方やおすすめの品種、育て方や飾り方を徹底解説します。
記事を最後まで読むことで、エアプランツについて理解できるので、ぜひ最後まで見てみてください。
エアプランツとはどんな植物なのかご紹介します。
エアプランツとは、土が不要な観葉植物のことで、ブロメリア科チランジア属の植物の総称です。
大気中の水分を吸収できるため、砂漠などの乾燥した地域でも生息できることから、「エアプランツ」と名付けられました。
エアプランツは、ホームセンターやインテリアショップ・100円均一などで取り扱われています。そのため、簡単に手に入れられるでしょう。
また、珍しい品種は通販で売買されていることが多いので、飽きずに楽しむことができます。
エアプランツを初めて購入されるかたは、何を基準に選べばいいのか分からないですよね。
エアプランツを選ぶときには、以下の3点を抑えておくことで、丈夫なエアプランツを選べるようになるでしょう。
まずは、株の株元が腐っていないか確認しましょう。確認方法としては、株の中心あたりを触ってみてください。
スカスカしていたり柔らかかったりする場合、腐っている可能性があるため、気を付けましょう。
実際に手に持ってみて、ズッシリとした重さがあれば、水分が行き渡っている証拠なので、健康的な株だといえます。
乾燥しているかどうかは、見た目では判断しにくいので、実際に手に持って確認するようにしましょう。
葉焼けで色あせていたり、葉先が茶色かったりするものは、できるだけ避けるようにしてください。
また、黄色や白い斑点が現れている場合、病気にかかっている可能性もあります。
そのため傷がなく、キレイな葉っぱの色をしているエアプランツを選ぶようにしましょう。
エアプランツは、「銀葉種」と「緑葉種」の2種類に分けられます。「銀葉種」は、トリコーム(葉の表面が白っぽい産毛)で覆われているのが特徴です。
一方で、「緑葉種」はこのトリコームが肉眼では見えないくらい少ないのが特徴です。
まずは、銀葉種のエアプランツのおすすめとして、以下の6つを紹介していきます。
①キセログラフィカ
②ウスネオイデス
③ストレプトフィラ
④イオナンタ
⑤ハリシー
⑥ジュンセア
キセログラフィカは、エアプランツの中でも定番の銀葉種で店頭によく並んでいるので購入しやすいです。
葉と葉の間に水を貯めるタンクタイプで、強健な性質の大型エアプランツ。遮光した日光を十分に当てることで、生長がはやくなり、葉色が美しくなります。
エアプランツ初心者のかたでも、育てやすい品種だといえるでしょう。
ウスネオイデスは、たくさん生い茂った細かい葉が魅力のエアプランツです。触り心地は柔らかく、海外では緩衝材としても使用されるほど。
生長すると、30〜50cmほどの長さになり、上手に育てれば、春頃に5mmほどの黄色い小さな花が咲きます。
この花は、夜になると甘い香りを周囲に漂わせ、見る人をリラックスさせてくれるでしょう。
ストレプトフィラは、葉が乾燥すると丸くカールして、潤っていると葉がピンッと伸びるのが魅力のエアプランツです。
自然界では、葉と葉の間にできた空洞にアリを住まわせて共生しているアリ植物です。そうして共生する中で、アリの出す排泄物を肥料として吸収しています。
乾燥や暑さに強いストレプトフィラは、エアプランツ初心者におすすめの品種です。
イオナンタは、暑さにも寒さにも強く、季節を問わず育てられます。
また、生長がはやいのでエアプランツの管理方法を学びながら育てることができます。このため、エアプランツ初心者の方におすすめの品種です。
イオナンタは、種類が豊富で、それぞれ葉や花の形・色付きが異なります。そのため、自分好みのものを選べるでしょう。
ハリシーは、葉がロゼット状に展開するエアプランツで、丈夫で育てやすい品種です。
ただし、葉がやや多肉質で折れやすいので、管理する際は十分に気を付けましょう。
ジュンセアは、細長い葉を持つすらりとしたシルエットが魅力のエアプランツです。乾燥に強く、あまり枯れないので初心者でも育てやすいでしょう。
上手に育てることで、紫色の筒状の花を咲かせます。そんなジュンセアは、ホームセンターなどでよく販売されている ので、気軽に購入可能です。
さらに、緑葉種のエアプランツのおすすめとして、以下の5つを紹介していきます。
①キアネア
②ブッツィー
③ブラキカウロス
④トリコロール
⑤ブルボーサ
キアネアは、「ハナアナナス」という和名で親しまれてきたエアプランツです。土植えが可能なため、温暖な地域では主に、地植えにして育てられています。
花が咲く際には、ピンクに色づく花序(花が収まった花穂のような部位)が立ち上がり、花序の下側から紫の花が順次開花していくでしょう。
ブッツィーは、つぼ型で独特な斑点模様が魅力のエアプランツ。細長い葉がうねるように伸びていく独特な見た目は、インテリアとして存在感があります。
また、ブッツィーは湿気が多い状態を好むため、水苔などに植え込むことで、湿度が保たれやすくなるでしょう。
そうして時間をかけて生長したブッツィーは、赤いつぼみから紫色の筒状の花を咲かせます。花が咲いた後は、多くの子株を残すため、群生で育てたいかたにおすすめです。
ブラキカウロスは、葉が放射状に伸びるスタイリッシュなエアプランツで、生長がとても早く、エアプランツを育てることが初めての場合におすすめの品種です。
上手に育てれば、紫色の花を咲かせます。葉全体が真っ赤になるため、色の変化を楽しみたい方にもおすすめ。
ただし、湿度を好み乾燥には弱いため、水やりを忘れないように気を付けましょう。
赤・黄色の花苞と紫色の花が特徴的であることから、3色を意味する「トリコロール」と名付けられました。
丈夫で育てやすい性質なので、エアプランツ初心者の方にもやさしい品種です。ただし、葉の先が細く尖っているので、小さい子どもやペットがいる場合は気を付けましょう。
ブルボーサは、葉の根元が大きく膨らむ、つぼ型のシルエットが魅力のエアプランツです。ただし、日差しに弱く、多くの水分を必要とするため、育てるときには注意してください。
生長スピードは比較的ゆっくりで、開花時には花序と呼ばれる葉が赤く染まり、より魅力的になるでしょう。
ここまで、銀葉種と緑葉種に分けておすすめの品種を紹介してきましたが、具体的にどのように育てればいいのか気になるかたもいるでしょう。
そこでここでは、エアプランツの育て方を銀葉種と緑葉種に分けて解説していきます。
銀葉種は、トリコームが多く空気中の水分を吸収する力が強いため、水やりの回数が少なくて済み、乾燥に強く育てやすいのが特徴です。
そのため、水やりは週に1〜2回を目安に霧吹きでたっぷりとあげましょう。
ただし、長時間湿気にさらされることは苦手なので、水やり後は葉を裏返して葉の間に水が溜まらないように、しっかりと乾燥させるようにしてください。
緑葉種は、銀葉種よりもトリコームが少ないため、水分を吸収する力が弱いです。乾燥に弱く、常に適度な湿度を保たなければなりません。
そのため、水やりは2日に1回を目安にすることをおすすめします。緑葉種の場合、多少水滴が残る程度に、水やりをするといいでしょう。
また、乾燥による枯れを防ぐために、月に1〜2回ほど「ソーキング(水にエアプランツをまるごとつけること)」をするのもおすすめ。
ただし、エアプランツは水中では呼吸ができないため、水の中に入れるのは6時間ほどにしておきましょう。
なお、「テクトラム」は、ソーキングをしない方がいいので、覚えておいてください。
最後に、エアプランツのオシャレな飾り方を解説していきます。
①高いところに吊るす
②観葉植物の株元に飾る
③流木と合わせる
④ヒンメリと合わせる
⑤グラスや空き瓶などのガラス容器に入れる
1つずつ順番に解説していきますので、エアプランツをオシャレに飾りたいときには、ぜひ参考にしてみてください。
エアプランツは、土が無くても育つため、ハンギンググリーンとして高いところに吊るすのがおすすめです。とくに、そのまま吊るせる「ウスネオイデス」がおすすめ。
他の種類でもプラントハンガーやワイヤーを使うことで吊るせます。
ただし、空調が直接当たらないところに置き、水やりを忘れて枯れるのを防ぐために手が届く範囲で飾るようにしましょう。
観葉植物や胡蝶蘭などの土隠しとして、株元に飾るのもおすすめ。土などの植え込み材のおかげで、適度に湿度を保つことが可能です。
また、エアプランツに水やりを忘れそうな方は、観葉植物と一緒に水やりができるので忘れっぽい性格でも安心。
ただし、ずっと置きっぱなしにしておくと、株元が変色する場合もあるので、適度に向きを変えてあげるようにしましょう。
流木に着生させることで、立て掛けたり、ハンギングしたりして飾れるようになります。とくに、銀葉種と合わせることで、よりオシャレな雰囲気を生み出せるでしょう。
海で拾ってきた流木の場合は、そのまま使わずに、塩抜き・アク抜きをしてから使うようにしてくださいね。
ヒンメリとは、幾何学模様を立体的にして、乾燥した麦わらを糸でつないで作るフィンランド伝統の飾りで、別名「光のモビール」と呼ばれています。
麦わらの他にも、真鍮やアイアン・プラスチックなどさまざまな種類があるため、自分の好みに合ったものを選んでみてください。
口が広めのガラス容器の中にウッドチップを敷き、その上にエアプランツを入れて、テラリウムのようにアレンジするのもおすすめ。
ただし、フタをつけたい場合には、風が入るように口をすべて塞がないようにしましょう。
また、水やりをする場合は一度、エアプランツを容器から出し水やりをして、乾いてから元に戻すようにしてください。
エアプランツには、銀葉種と緑葉種の種類があり、特徴や育てる方法が異なります。そのため、それぞれの特徴をしっかりと理解することが大切です。
また、部屋に飾るときには、水やりや置き場所を十分に気を付けて管理するようにしてください。
本記事を参考に、エアプランツを飾って、オシャレな部屋を作ってみてくださいね。
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