2021年08月29日
by DCM株式会社 |
公開:2021.08.29 11:40 更新:2021.10.04 16:23
2018.07.04
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。
「熱帯夜が続いているせいか、このところ寝苦しくて仕方がありません。エアコンをつけて寝ると、寝入り端はいいのですが夜中に寒くて目が覚めます。でもエアコンなしでは暑くてやっぱり目が覚めてしまい、毎朝ぐったり疲れている有様です。うまく眠るため何かいいアイディアはないでしょうか?」
私たちの身体は主に汗をかくこと、皮膚からの水分蒸発によって熱を放散させ、上がりすぎた体温を下げようとする働きをもっています。また生理的に、身体の深部の体温が低くなるとき、私たちは強い眠気を感じます。
眠りにつきにくい、寝苦しいと感じるとき、私たちの身体はうまくこの体温放散と体温の低下が起こらない状態に陥っていることが多いのです。その原因のひとつが「高湿度」です。
空気中の湿度が高いと汗をかいても乾きにくく、このため体温調節がうまくいかないことで身体の中に熱がこもったままになり、そのことにより体力も消耗し、だるさを感じるものの眠れず……という悪循環が起こりやすいのです。
とはいえ、温度が高いか低いかは、ある程度体感に任せることができる反面、湿度についての正確な感度というのを私たちはあまり持ち合わせていません。湿度はともすれば温度の高低として捉えられがちで、正確に推し量ることはほとんどできないといわれています。
ですから「今晩は蒸し暑い、寝苦しい、眠れない」と体感するような日に限らず、まずは、日ごろから自分の寝室(布団やベッドで眠っている高さ)周辺の温度と湿度を「温湿度計」でモニターしておくようにしたいものです。
日々どのくらいの気温や湿度でなら眠れているのか、眠りにくいときはどういう数値を示しているのかを把握するわけです。
ベッドや布団といった寝具によって、身体の周りに作り出される環境を「寝床内気象(しんしょうないきしょう)」として示す指標があります。ひとつの目安ですが、様々な実験の結果、よく眠れる、理想とする「寝床内気象」とは『「温度33±1℃」「湿度50±5%RH」』であるということがわかりました(※1)。ちなみにこの「寝床内気象」の温度は、室温とイコールではないので注意してください。
そこで温度と湿度と日常的にセットでモニターし、夏ならば部屋の中の温度は26〜29度、湿度は40〜50%程度に整えて就寝するようにしてみましょう。ただし私たちは寝ている間にも血流で熱を身体の表面に運び、汗や呼気で水分(湿度)を出すなど身体全体を調整しながら、部屋の温度や湿度を上げています。その分も勘案して、状況に応じてエアコンやエアサーキュレーターといった道具を活用するようにしましょう。
ただ、冬は冬で寒すぎて寝つきが悪くなることがあるように、寝室の温度がやや高いからといって、やみくもにエアコンの冷気や風量を強くするのも考えものです。寝床で身体が直に触れるシーツなど、涼感をもたらす竹やい草などの素材のものに切り変えたり、身体が触れている部分から余計な熱が伝導して失われるように「涼感ジェルマット」を敷いて眠るなどのくふうを講じられるとより良いでしょう。
眠りながら私たちの身体の表面から出る汗は寝具を濡らし、血流とともに皮膚に上がってくる熱は赤外線となって周囲に熱放散し続けます。寝室となっている部屋を締め切りで放っておくと、梅雨から夏にかけての気候も相まって部屋の温度も湿度も上がり、アレルゲンとなる「カビ」や「ダニ」を寝床内で増やしてしまうおそれもあります。それらに感作して咳やくしゃみや皮膚のかゆみを生じ、寝入りを悪くすることもありますので、この点も覚えておいてくださいね。
参照 日本睡眠科学研究所HP
https://www.nishikawasangyo.co.jp/company/laboratory/kankyo/
枕カバーやシーツをかけて使用。自然なひんやり感と適度なクッション性がある。塩の持続力でひんやり感が長続き。冷蔵不要。各サイズ。
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ハニカムに織られたポリエステルを、洗濯のりなどに使う親水性の良い合成樹脂であるPVAと水で覆った構造のジェルマット。不快でない自然な「冷んやり」度合いで、寝苦しい夜など、枕代わりにして使用すると頭や顔が気持ちよく、スッと眠れます。
※季節商品につき、売り切れの際はご了承ください。
コンパクトなのにパワフル送風。8畳まで適応。リモコン付。静音モード搭載。風量設定は3段階、角度調整は6段階。風量(3段階)機能付き。
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エアコンの冷気をお部屋の中で程よく攪拌してくれ、別室への送り込みなども容易に行えるエアサーキュレーターとしての機能に加え、3段階の風量切り替え、首振り等の機能により小型の扇風機としても遜色なく使用できる商品です。
※季節商品につき、売り切れの際はご了承ください。
<プロフィール紹介>
藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。
提供元:DCM株式会社
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