2021年10月04日
by DCM 編集部 |
公開:2021.10.04 00:00 更新:2021.11.24 09:20
「キャンプに行ってみたいけど、虫が苦手だからどうしよう」
「キャンプの虫対策ってどうすればいいんだろう」
これからキャンプに挑戦したいと考えている方には、こんな悩みを抱えている人がたくさんいます。
そこで本記事では、
・キャンプで注意すべき虫
・キャンプ中に有効な虫対策
・虫に刺されてしまったときの対処法
この3点に焦点を当てて解説します。
どのような虫対策をするかによって、必要な道具やテントの設営場所も変わってくるので、事前にチェックしておきましょう。
キャンプ中に気をつけたい虫は、
・蚊
・ブヨ
・蜂
・アブ
・ムカデ
これらの5種類が主といえるでしょう。
この5種の虫を見ると、飛ぶ虫が多いこと、皮膚を咬んだり刺す虫であることがわかりますね。
蚊に刺される程度ならかゆいくらいで済みますが、ブヨやアブは大きな腫れと痛みを伴うこともあります。
また蜂やムカデは、その種類によって命を脅かす危険性もありますので、これらの虫の特徴を理解した上で虫対策を実行しましょう。
人間に危害を及ぼす虫に有効にできるキャンプでの虫対策は7つあります。
・肌を露出しない服装にする
・テントをメッシュで囲む
・蚊取り線香を使う
・虫除けスプレーをする
・灯りをテントの外に置く
・食材をしまう
・香りが強いものを使わない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
もっとも効果的な虫対策は、肌を露出しないこと。長袖や長ズボンで皮膚を覆い、帽子を被るといったことが虫除け対策として最も重要です。
見落としてしまいがちなのは、首や手首、足首などの体の部位で「首」がつくところ、手のひらなどが挙げられます。
キャンプ初心者の方は、これらの部位の虫対策をどのようにすればいいのか疑問に思いますよね。
首にタオルを巻いたり、ヒルも貫通できない長靴や厚い靴下を履いたり、軍手をして作業すると良いですね。
ただ夏のキャンプでこのような服装をしていると、暑すぎて熱中症になるリスクも高まります。
虫から肌を守りつつ熱中症を予防するためには、インナーを長袖にしたり、通気性の良いスポーツ用品を着用するのがおすすめです。
「飛ぶ虫」に対しては、テントをメッシュで囲むことが非常に有効な対策です。
テントを囲めるメッシュには、テント内で使えるものやテントを丸ごと囲めるもの、テントとセットで販売されているものなど、多くの種類があります。
荷物量やキャンプ用品にかけられる予算と相談して、ちょうど良い虫対策のメッシュを選んでみてください。
蚊取り線香は、テントの周辺に虫を寄せつけないことに効果的です。そのためテントの中にいるときだけでなく、外で料理や焚き火をするときにも虫除け効果があります。
ただし蚊取り線香はもともと屋内で使用することを前提としているので、キャンプ場で使うときは工夫が必要になります。
テントを囲むように複数設置したり、屋外でも効果のあるキャンプ用の蚊取り線香を使うとよいでしょう。
自分の身体に虫を寄せつけないためには、虫除けスプレーが効果的です。肌が露出しない服装をしていても、虫が刺してくる場合もあります。
キャンプでは洋服で肌を露出しないことはもちろん、その他の方法と併用して虫対策をすることを忘れてはなりません。
その一つの方法として、虫除けスプレーを併用するとさらに安全になるのです。
ただし虫除けスプレーはガスを使っているので、延焼するリスクがあります。火の近くでは絶対に使わないように気をつけましょう。
夜間の虫対策では、照明を外に置くことがかなり効果的です。
虫の多くは、明るい光に反応して集まってくるので、テントの外で照明を灯すと、そこに虫を集めることができます。
このとき使用する灯りに関してですが、夜間に火を放置するのは危険なので、このとき使用する灯りは電池で光るLEDランタンを使用するようにしましょう。
また、テントが開いていると、虫が入ってくることもありますので、テント内の灯りは外に漏らさないよう注意をしましょう。
虫は食材につられてくることも多いです。特に注意を払いたいのは、食べ終わった食器と飲みかけの缶ジュース。
食べ残った食材は、クーラーボックスにしまえば良いのですが、食器に残った残飯やジュースの甘い匂いに虫が寄ってきます。
できれば食器はすぐに汚れを拭き取ったり、使い捨てならゴミ袋に密閉したりすると良いでしょう。
また飲み物は缶よりも、蓋を閉められるペットボトルにすることをおすすめします。
食材の香りと同じように、香水や化粧品の香りにも虫は寄ってきます。
意外と見落としがちなもので、ハンドクリーム・整髪料・柔軟剤にも気をつけると尚良いでしょう。
キャンプと言えどおしゃれをしたい人は多いと思いますが、安全に過ごす為にも極力香りが強いものは避けるようにしましょう。
ここまでキャンプ場での虫対策を紹介してきましたが、それでも不意に虫に刺されてしまったらどうすればいいのでしょうか。
ここからは具体的な対処法として、
・キャンプ場での応急処置
・ポイズンリムーバーがないときの対処法
・悪化する前に病院へ
これらの3つを紹介します。
「虫に刺された!」と思ったときにまずやってほしいことは、ポイズンリムーバーによる毒抜きです。
ポイズンリムーバーとは、虫に刺された場合や咬まれたときに肌表面の毒素を吸い出す道具のことです。
とくに刺された患部に針が残るタイプの虫の場合、毒素と一緒に針を抜くことも必要になります。
そのため虫対策として、ポイズンリムーバーを必ず持っておくことをおすすめします。
もしポイズンリムーバーがなかった場合はどうすれば良いのか。まず絶対にやってはいけないことは、掻いたり温めたりすることです。
痒みや痛みがあって掻きたくなる気持ちはわかりますが、肌に残った針が抜けなくなったり、より炎症が悪化したりする原因になります。
また患部を温めると、体内で毒素が広がりやすくなってしまうので、虫に刺されたら、まずは水で洗い流しましょう。
もし肌に針が残っていたら、テープや毛抜きを使って除去してください。
基本知らぬ間に刺されているケースが多いと思いますが、何の虫に刺されたのかを可能な限り、把握しておくことも重要です。
虫に刺された場合はしばらく様子をみて、症状のレベルによってはすぐに病院にいきましょう。
「せっかくキャンプに来たのに」と思う方もいるかもしれませんが、大変なことになっては楽しいキャンプの思い出が台無しです。
キャンプで虫による被害に遭った際は、思い切りの良さも必要になりますので、虫刺されにより体調に変化があった場合は、キャンプを中断してでも受診する必要があります。
専門医に診てもらい、適切な処置をしてもらいましょう。不安なとき、たとえ軽症でも早めに受診することをおすすめします。
キャンプはみんなで調理をしたり、釣りをしたり、様々なアクティビティがあったりと楽しいことが盛りだくさんです。
キャンプで、そのような楽しいことをしている場所は大自然の中になりますので、虫対策はきちんと行うようにしましょう。
自分だけでなく、家族や友達、恋人の身を守ることにもつながるので、一緒にキャンプに出かける仲間にも虫対策の情報を共有しておくようにしてくださいね。
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