2021年04月17日
by コクヨ株式会社 |
公開:2021.04.17 14:10 更新:2021.10.04 16:23
2020.09.14
別名「終活ノート」とも呼ばれる「エンディングノート」。最近、ウイルスの蔓延や災害の激甚化に伴い、「人生の終盤」を意識したことのない若い世代からの注目も高まっています。今回はコクヨのエンディングノート「もしもの時に役立つノート」を実例に、書くべき内容と、世代を問わない活用法を考えてみたいと思います。
近年耳にする機会も増えている「エンディングノート」ですが、そもそも何のために、いつどのように書くのかを知っていますか?
エンディングノートとは、人生の終末に備えて自身の希望を書いておく「自分にもしものことがあった時に役立つノート」のこと。終活ノートとも呼ばれています。
例えば、病気や事故にあった際の「延命措置はどうするか」や、「医療介護を望むか望まないか」「遺産相続について」「葬儀の希望」に関することなど、エンディングノートに記す内容はさまざまです。
遺言書とは違い、財産分与などに関しての法的効力はありません。
あくまでも、親族や近しい人に自分の情報や希望を伝えておくこと、残された家族の負担を減らすことを目的としています。
エンディングノートの概要について触れましたが、実際どこまでどんな内容を書けばいいのかわからない、また文字を書くのが苦手であったり、エンディングノートにおいて必要な項目全てを一から書くのは難しいでしょう。
パソコンで書くこともできますが、パソコンでエンディングノートを作成するにはセキュリティ面などで少し不安な面も。
そんな時に使って欲しいのが「もしもの時に役立つノート」です。
このノートには、あなたに関するさまざまな情報を書きとめておくことができます。
エンディングノートに必要な各項目についてわかりやすくテンプレートが用意されているので、難しいことは何も無くそこに書き込んでいくだけで大丈夫。
ここからは実際のページ内容を画像と共に紹介していきたいと思います。
エンディングノートは「終活ノート」とも呼ばれるため、シニア世代などのイメージが強い方も多いですが、「終活」とは無縁の若い世代にとって「私には関係ない」と思ってしまいがち。
例えば30代でも、エンディングノートをがあると子供が助かる、迷惑がかからないなど意外とメリットも多いです。
自然災害や感染症など誰もがリスクと隣合わせで生きているため、おうち時間が長くなっている今この時にこそ、少し時間に余裕ができたときに書きはじめてみるのもいいですよ。
コクヨのエンディングノートは商品開発に弁護士さんが監修しており、「書きはじめる前に知っておきたいこと」や「こんな時に役に立つよ」といった事例が冒頭にまとめられています。
また、実際に手に取ってみるとわかるのですが、ノートの紙質自体も、帳簿に使っていた「良い紙」を使っているので、いざというときに劣化しなさそうで長年の耐久性についても安心できるノートです。
冒頭では ①家族が入院して困った話 ②親が亡くなった時に困った話 ③日常生活の中で困った話
の3つの事例を漫画でご紹介。
いざという時のエンディングノートの必要性がわかりやすく解説されています。
まずは自分の基本情報から記入していきましょう。
氏名・住所・電話番号はもちろん、今の住居以前に住んだことのある住所、保険証や運転免許証、パスポート、住民票コードまで記載しておくことができます。
次に資産情報です。まず預貯金の口座情報ですが、人が亡くなると、その人の預貯金口座は凍結され、お金が動かせなくなってしまいます。
口座からの自動引き落としもできなくなってしまうため、電気やガスなど各種支払いの変更手続きの際に家族が困らないように記入しておきます。
不動産、証券口座、それ以外の金融資産についても記入しておくことができます。
とくに証券のことなどは本人以外の人ではわからないことも多いため、記録しておくようにしましょう。
「もしもの時に役に立つノート」では普段の生活で忘れてしまうような項目も記載しておくといいでしょう。
ネットショップなど、よく利用するサイトのIDやパスワードを記入しておくことで、もし忘れてしまった場合に便利です。
家族や親族についてまとめて関係性を記しておくことで、もしもの場合に連絡しやすい親族は誰かなどがわかりやすく整理できます。
家族親族と同様に、友人知人についても連絡先をまとめておきましょう。
もしもの時に連絡するかどうかや、間柄などを明記しておくことで、後々の連絡などがスムーズになります。
もしもの場合の延命措置についてです。あなたの意識が無い場合の判断を家族だけに任せるのは負担が大きいものなので、自分の考えを記入しておくことが大切です。
葬儀やお墓についても、あなたの考えや希望を記入しておくことで、家族の負担は軽くなります。
葬儀であれば、喪主になってほしい人は誰か、戒名についてなどから、使って欲しいお花や納棺時の服装についてまで記入することができます。
また、お墓に関しても希望するお墓や、承継してほしい人(法的効果はありません)、墓石の希望なども記入することができます。
不慮の事故や病気など、人生では何が起こるかわかりません。
伝えたい言葉を伝えられないまま終末を迎えることは無い方がいいのですが、もしもに備えて大切な人たちへ贈りたい言葉を残しておくと良いでしょう。
エンディングノートはもともと、高齢者の方が人生の終末に向けて書くもの、というイメージが強かったと思いますが、コロナ渦のほか、台風や地震などの災害リスクが高まる昨今だからこそ、万が一の事態を考え30代40代など若い世代の方でも書いておくことをおすすめしたいです。
先述した「延命治療」や「お墓・葬儀」の話など、普段の会話ではなかなかする機会が無いことも、このノートがあれば共有可能なので、家族間での大事な情報を共有するためのツールとして使ってみませんか?
ノートの冒頭で紹介されている事例①は、妻が病気で長期入院してしまった際に
「どこの医療保険に加入しているかがわからない」
「妻の姉に少しの間子どもを見てもらいたいけれど、連絡先がわからない」
「子どもが体調不良で病院に連れていきたいけれど、かかりつけの病院はどこ?」
など、夫が知らないことで困ってしまう事態がある、というものでした。
事故や病気などは死に至らなかった場合でも、一時的に意思疎通することが難しくなる場合もあります。
そんな時、家族と共有していない情報があると事例①のようになりかねません。
日頃の会話では共有していない些細な情報でも、ノートに書いて共有できる状態にしておきましょう。
「エンディングノート」という呼び方をすると終活を意識してしまいますが、「もしもの時に役立つノート」は日常生活の中で普段なかなか振り返ることのできない情報をまとめたり、一覧化するためにも活用できます。
預貯金の口座、有価証券や金融資産・不動産などの資産についての情報をまとめてみたり、誰かに貸しているお金のこと、借入金やローンを記載するページも用意されているので、きちんと記入しておくことでお金に関する自己管理につながります。
クレジットカードは複数枚持っている方も多くいらっしゃると思いますが、これらもノートにきちんと記載しておくことで、仮に財布を落としてしまった場合など、どこのカードを止めればいいかの判断を迅速に行うことができるでしょう。
電子マネーやポイントカードを紛失した際にも、すぐに連絡をすることで残額を取り戻せる場合があるので、あわせて記入しておきたいところです。
今回は「もしもの時に役立つノート」についてご紹介しました。
一般的に終活に使われるエンディングノートとしての用途だけではなく、事故や病気といった「もしも」の事態に備えて準備をしておくことで、パートナー(妻・夫)や親兄弟など家族に負担をかけないようにできます。
また、普段伝えきれていない気持ちや感謝の言葉など、そういったものを残すことができるのもエンディングノートの特徴の一つです。
たくさんの項目が用意されていますし、一気に埋めることは大変でしょうから、今の自分に必要だと思う項目から書いてみてはいかがでしょうか。
記事提供元:コクヨ株式会社
https://www.kokuyo-st.co.jp/mag/Life-and-Work/2020/09/000153.html
新着記事
【新商品】 外出先でもワンプッシュ!アレルブロック触れるところウイルス菌ピンポイントクリア
by アース製薬株式会社
ダニはジメジメがお好き?
by 株式会社 UYEKI
遮光ネットは夏の強い日光と高温から植物を守り、最適な育成環境をつくります
by 株式会社イノベックス
DCMホールディングス
DCMホールディングス
DCMホールディングス
DCMホールディングス