2021年03月21日
by ネスレ日本株式会社 |
公開:2021.03.21 00:00 更新:2021.10.04 16:23
アイリッシュ・ウルフハウンドのサイズ、性格、必要とされる運動量などの特徴、起源など、詳細データを解説いたします。
※FCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケネルクラブ)のデータをベースとし、有限会社グラスウインドが監修しております。
※数値は目安です。あらかじめご了承ください。
とても犬とは思えない風貌のアイリッシュ・ウルフハウンドは、世界最高の体高を誇る犬種です。日本の一般的な住宅事情では、なかなか簡単に飼育はできません。飼育する場合には、住宅環境を整え、毎日の長時間の運動に付き合えなければ難しいでしょう。被毛の手入れは手間いらずです。毎日の簡単なブラッシングで十分です。飼育する際には、寿命が平均で6~8年と、かなり短いということも認識しておきましょう。
■旅行・移動に対応する適応力:中程度
■留守に対する適応力:高め
■子どもに対する適応力:高め
とても穏やかで、おおらかな平和主義者です。主人に対しては、とても思いやりに満ちた愛情をそそぎます。また、状況判断が明確にできて従順な上、常に控えめなので、想像以上に扱いやすい犬です。知能も高く、トレーニングもそれほど難しくはありませんが、初心者に扱える犬種ではありません。
超大型犬なので、多大な運動量が必要です。しかし、激しく運動するという犬種ではないので、長時間の散歩で問題ありません。最低でも60分以上の軽い駆け足などを含めた散歩を、毎日2回くらい行いましょう。
■原産国:アイルランド
■犬種分類:視覚ハウンド
■色・模様:グレー、ブリンドル、レッド、ブラック、ピュア・ホワイト、ホワイト、フォーンなど
■毛質・毛の長さ:セミロング(中毛)
■抜け毛:中程度
■サイズ:大型~超大型
■目安となる体高・体重
体高:雄(オス)79cm以上で81~86cmが理想・雌(メス)71cm以上、体重:雄(オス)54.5kg以上・雌(メス)40.5kg以上
■一日に必要な散歩量:多め
■活発度:中程度
心筋症、骨ガン、粘膜からの出血がみられるフォン・ヴィレブランド病、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全の傾向があります。
最初のアイリッシュ・ウルフハウンドと思われる犬の記述は、西暦393年のものです。知性と強さは伝説的に記録され、ガーディアン(警備犬)として、またハンター、戦闘犬としてローマ人から評価されていました。アイリッシュ・ウルフハウンドはオオカミ狩りのほか、エルクやイノシシ狩りに用いられ、高い人気を得ました。しかし、18世紀にはオオカミが、19世紀に入るとエルクがアイルランドから姿を消しました。続いてアイリッシュ・ウルフハウンドも1766年には姿が見られなくなりました。一時は絶滅しかけましたが、1862年にブリーダーのG・グレアムがアイルランドに残っているアイリッシュ・ウルフハウンドの生き残りを集め、スコットランドのディア・ハウンドやグレート・デーンを導入して完全復活させました。
頭部は長く、頭頂は平らで、前頭部の骨がわずかに盛り上がっていて、ストップはごくわずかです。マズルは長く、ほどよくとがっています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトが理想ですが、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うレベル・バイトも許容されます。目の色はダーク(暗色)で、耳は小さく、ローズイヤーです。胴体は背は長く、胸は胸底がたいへん深く、幅広です。腹はよく巻き上がっています。尾は長く、ほどよい太さで、わずかにカーブしています。前肢は肩が筋肉質で、肩甲骨が後方に傾斜しています。後肢は大腿が長く、筋肉質です。
提供元:ネスレ日本株式会社
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