2022年01月03日
by DCM 編集部 |
公開:2022.01.03 10:00 更新:2022.01.05 11:49
美容によいと人気のアボカドも、最近ではとても手に入りやすく、食卓に上ることも増えたのではないでしょうか。
そこで気になるのが、アボカドをカットすると出てくるあの種です。大小さまざまなサイズがありますが、もしかしたら芽が出るかもしれない?と興味を持った方も少なくないでしょう。
アボカドの種は、水に浸けるだけの水耕栽培で発芽させることができます。今すぐプランターや植木鉢を用意しなくてもいいので、まずは簡単な材料で始められる水耕栽培でアボカドの発芽に挑戦してみませんか。
この記事ではアボカドの水耕栽培について、準備から植え替えまでのやり方をまとめてお伝えしていきます。
アボカドの水耕栽培を実践する前に、知っておくべき注意点があります。
まずは、アボカドの基本情報と水耕栽培を始める前の注意点について詳しく説明していきましょう。
アボカドは中南米など暖かい気候の地域原産の果物です。もちろん、日本国内で栽培されているアボカドもありますが、日本で食べられているアボカドのほとんどは輸入品です。
森のバターと称されるアボカドは脂肪分を多く含みますが、その大半は不飽和脂肪酸でコレステロール値を下げるといわれている身体によい脂です。
また、ビタミンEやカリウムなどを多く含み、さまざまな栄養素が詰まっているので、健康や美容にもよいと注目されています。
さらに食べ終わった後の種はそのまま水耕栽培に使うことができ、よく育つので観葉植物としても楽しむことができます。
水耕栽培をするつもりでアボカドを美味しく食べたあとに種をとっておくとき、あなたならどうしますか?
アボカドの種を保管する際、ついやってしまいがちな失敗は冷蔵保存をしてしまうことです。
水耕栽培をしようと考えているなら、冷蔵庫に保管するのはNGです。アボカドは寒さに弱いので、種も常温で保管するようにしましょう。
水耕栽培を始めるのに適しているのは春か秋で、適した温度は15℃〜20℃ぐらいです。アボカドは日当たりのよいところで生き生きと成長します。
アボカドはほとんどが輸入のため、簡単に手に入ります。しかし、栽培し始めるタイミングを間違えると発芽するまでに時間がかかってしまうので注意が必要です。
また室内での栽培することも可能なアボカドですが、冷暖房に直接当たるなど、温度変化の激しいところは苦手な植物です。
ガラスコップや空きビン、ペットボトルなど、透明な入れ物がよいでしょう。ペットボトルなら500ミリリットルがちょうどよいサイズですね。
透明の入れ物で栽培すれば上に伸びる葉っぱだけでなく、下に伸びる根っこの成長もしっかり観察することができます。
水耕栽培の水は汚れやすいので、マメに入れ替える必要があります。ペットボトルは軽くて扱いが楽なので、引っ掛けたり吊るしたり、空間を埋めるインテリアとしてもおしゃれに取り入れることができますね。
アボカドの水耕栽培を成功させるには種のことをよく知っておく必要があります。
1. 種と栽培容器をきれいに洗う
2. アボカドの種に爪楊枝を刺す
3. 正しい向きで種を栽培容器にセットする
これらの手順を具体的に説明していくことにしましょう。
まず、食べ終わったアボカドの種をしっかり洗って常温保存しておきます。温暖な気候で育つアボカドは寒い状況では発芽もしにくいのです。
水耕栽培は種を水に浸けておくので、ちょっとした汚れから雑菌が繁殖しやすくなります。始める前に容器は洗剤でしっかりと洗い、清潔にしておきましょう。
種は茶色の薄皮をむいてから薄めた食器用洗剤で、表面についたアボカドの実や脂分をしっかり落としておくと、発芽する確率がぐんと上がります。
普通のガラスコップを使う場合には、アボカドの種に爪楊枝を刺してコップの縁に引っ掛けるようにします。
種のとがった方を上にして、側面から少し斜めに刺します。等間隔で3本〜4本くらい刺し、種の下部分がコップの水に浸かるようにします。
ペットボトルを使う場合には爪楊枝は必要なく、ペットボトルの上の部分約3分の1をカッターなどで切り取り、逆さまにして下の部分に差し込みます。飲み口の部分に種を置くだけでOKです。
また、コーヒーショップのプラスチック容器を使うというアイデアなら、ふた部分を逆さにはめ込むだけで出来上がりです。水が汚れたらふたを外してさっと水を入れ替える手軽さです。
種には発芽する方向があります。たまご型の種のとがっている方が発芽する方向なのでそちらを上に向けて置くようにしましょう。
爪楊枝を刺すときも、発芽する方向をちゃんと見て、側面に爪楊枝を差し込むようにします。正しい向きでセッティングしなければ、発芽せず失敗に終わってしまう可能性があります。
アボカド水耕栽培の準備はできたものの、その後どんなふうに世話をしていけばいいのか、成長に合わせた管理と注意点をお伝えします。
水耕栽培の水は毎日新鮮な水に入れ替えてあげましょう。水が入っているから大丈夫だと思って放置していると、水の中の酸素が不足して根腐れを起こしてしまいます。
また、アボカドは日の当たる暖かい場所に置いてあげるとよいのですが、根っこが浸かった水の部分に光が当たると藻が発生しやすくなります。
容器をアルミホイルで覆って光を遮断すると、藻の発生を防ぐことができます。
アボカドのみならず、水耕栽培は水が汚れて菌が繁殖しやすく、根っこの周りにカビが発生してしまいます。
根腐れ防止剤を使用すると、根腐れ防止はもちろん、カビの発生予防にもなるので困ったときには有効です。
水耕栽培である程度大きく育てたいと考えるなら、液体肥料を水に混ぜてあげます。液体肥料をあげるタイミングは発芽後、成長が安定してからがベストです。
定期的に液体肥料をあげながら、新鮮な水に入れ替え、日当たりのよい暖かい環境下に置けば大きく育ちます。
しかし、肥料のあげすぎは逆効果になるので葉の様子を見ながら調整するようにしましょう。
アボカドの背が伸びてくるといつまでも水耕栽培では支えきれなくなってきます。アボカドは本来、大きな木になる植物です。背が伸びて種からしっかり根が張ってきたら土に植え替えましょう。
植え替えの時期は5〜6月ごろが適しています。時期が外れているなら、鉢植えにしてできるだけ日の当たる暖かい場所を選んで置くようにしましょう。ただし、冬だけは室内に入れて寒さから守ります。
水耕栽培で育て続けたい場合には、容器を大きくして水と土の代わりにハイドロボールを利用するとよいでしょう。水耕栽培で支えられなくなった根っこもハイドロボールを培土として容器に詰めてあげると安定します。
ハイドロボールは高温で焼いた粘土の小石です。無菌なので部屋に置く観葉植物の鉢によく使われ、虫の発生も少ないのですが、与える水の量に注意しないとカビが発生したり根腐れしたりしやすくなります。
いつも捨ててしまっていたアボカドの種で、こんなに簡単に水耕栽培ができるなんて驚きですよね。
水耕栽培ならキッチンなどいつもパッと目につく場所でできるので、毎日の水替えやちょっとしたお世話もあまり苦にならず、初心者でも簡単に続けることができますよ。
実際に実がなるまで成長するには、何年もかかるアボカドですが、大切に育てているうちに、自家製無農薬のアボカドが実ることも夢ではありません。
たとえそこまで大きく育てることができないとしても、観葉植物としておしゃれなアボカドの木をたくさん育てて、キッチンやリビングにセンスよく飾るのも素敵ですよね。
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