2021年03月10日

寝袋(シュラフ)選び方のポイント

by キャプテンスタッグ株式会社

公開:2021.03.10 16:00 更新:2021.10.04 16:23

寝袋(シュラフ)は、どんなキャンプスタイルなのか、季節や場所などの使用環境、素材やメンテナンス性、収納性などを考えて選びましょう。
ここでは寝袋(シュラフ)の特徴を、どんな視点から考えて選んでいくのかご紹介していきます。

持ち運び・収納性を考えよう

家族キャンプやオートキャンプには封筒型(レクタングラー型)

お子様連れの家族キャンプや、車での移動が多い方には封筒型(レクタングラー型)の寝袋(シュラフ)がお勧めです。

封筒型(レクタングラー型)の寝袋(シュラフ)はマミー型に比べると大きくなりますが、車での移動ならそれほど気にならないでしょう。同じモデルなら2つ繋げてダブルとして使えるので、お子様を真ん中に川の字で寝ることも可能です。また広げて掛け布団のようにしたり、ファスナーを開けて温度調節ができたりと便利な点も多いです。

ツーリングや登山、ソロキャンプにはマミー型

バイクや徒歩など荷物をたくさん運べない時、できるだけ荷物を少なく小さくしておきたい時にはマミー型の寝袋(シュラフ)がお勧めです。

マミー型の寝袋(シュラフ)はコンパクトに収納できて軽いものが多く、また一人用ですのでツーリングや登山にはピッタリですね。また寝袋(シュラフ)の収納性には中綿の重量が関係してきます。中綿が多ければその分重くなり収納性が下がりますが、中綿の表面積が増えるため保温性が高くなりますので、合わせて考えてみると良いでしょう。

大きさを考えよう

封筒型(レクタングラー型)の寝袋(シュラフ)は主に「シングルサイズ」「ダブルサイズ」特殊なサイズで「キングサイズ」があります。

封筒型(レクタングラー型)の特徴の1つに、同じモデルならシングルを2つ繋げてダブルサイズとして使用できるという事がありますので、シングルサイズを中心に揃えていくと使いやすいでしょう。お子様が小さいうちは繋げてダブルサイズに、大きくなればシングルをそれぞれが使うということが可能です。

繋げてダブルサイズとして使える(連結方法)

同タイプの寝袋(シュラフ)を2枚使用します。

①L型ファスナーのスライダー(2個)を足元方向に開いて全開にし、2個のスライダーを同時に外します。

②寝袋(シュラフ)2枚の裏地を向かい合わせて重ねます。

③向かい合ったファスナー同士のスライダーをセットして、肩口方向に開いて連結してください。

ダブルサイズの寝袋(シュラフ)の大きさの目安

大人2人・子供1人で使用できるゆったりサイズです。

お子様を中心に川の字になって眠れるので、ご家族で使用する時にピッタリですね。

マミー型や人型の寝袋(シュラフ)は1人用

マミー型や人型は一人用に作られていますので「大人用」と「子供用」があります。

大人用であればほとんどの人は問題なく使用できるでしょう。子供用はお子様が大きくなると使えなくなってしまうので、どのくらいの頻度でキャンプをするのか、どんなキャンプをすることが多いのか、ということも一緒に考えながら選びましょう。

寝心地、肌ざわりを考えよう

キャンプの夜、快適に眠るためには保温性と合わせて寝袋(シュラフ)の「肌ざわり」も大切になります。寝袋(シュラフ)は表面はナイロン製ですが、裏地にはナイロン製のものと綿(コットン)製のものがあります。

マミー型は表裏共にナイロン製のもが多く、封筒型(レクタングラー型)は裏地に綿(コットン)を使用し肌ざわりを良くしているものもありますので、機会があればお店に行って比べてみると良いでしょう。

またインナーに取り外しのできる「フリースブランケット」などを装備しているタイプは使い勝手も良いでしょう。裏地がナイロンだと顔のところでシャカシャカ音がするので、気になる方もいるかもしれませんね。

使用する季節や場所を考えよう

寝袋(シュラフ)の重要な役割は、キャンプでの就寝時に体温を逃がさない保温性です。これは寝袋(シュラフ)を選ぶ時のポイントでもあります。いつ・どこでキャンプをするのか、そこの気温はどうなのかという情報は、キャンプの時には常に確認するようにしておきましょう。

寝袋(シュラフ)には「使用温度目安」が記載されています。一般的には「記載温度+5℃程度」を目安に考えると良いと言われていますね。例えば「使用温度目安 10℃」と記載されていれば、15℃前後のところで使用すると良いといった意味合いです。

また季節別に「夏用」「冬用」「3シーズン用」といった種類もありますので参考にしてみましょう。保温性については中綿の重量も関係してきます。中綿が少なければ軽くなりますが、少ない分だけ薄くなるため保温性が下がります。中綿が多ければ保温性が高くなりますが、その分重くなりますね。一般的に国内のキャンプ場でファミリーキャンプを中心に楽しもうとお考えの場合は、「3シーズンタイプの寝袋(シュラフ)」を選ぶのが良いでしょう。

中綿の種類を考えよう

寝袋(シュラフ)の中綿は主に「化繊」と「ダウン」の2種類があります。ダウンは軽くて寝心地も良いですが、価格が高くなりやすく保管も難しくなります。うっかりするとすぐにカビが生えてしまいますので注意が必要です。

化繊は保温性が高く、耐久性も高い上にお手頃な価格の多いので、一般的に家族キャンプなどで使う方には、「化繊の寝袋(シュラフ)」がおすすめです。化繊にもさらに「ホローファイバー」「マイクロファイバー」「ウルトラファインファイバー」といった種類があります。

ホローファイバー

主に繊維内部がマカロニ状の中空部を持っている化繊です。繊維内部が中空になっているので軽量で乾きやすい特性があります。

マイクロファイバー

極細のポリエステル繊維で、従来のホローファイバーより高い保温性と蒸散効果を兼ね備えた柔らかく暖かい中綿素材です。中綿重量が抑えられるので、コンパクトに収納が可能です。コンプレッションバッグでより小さく収納可能になります。

ウルトラファインファイバー

速乾性が高いので丸洗いもOKです。大型洗濯機で洗濯ができ清潔に保管できます。マルチレイヤー構造により耐久性を高め、繰り返しの洗濯にも強くなりました。

メンテナンスについて考えよう

洗うポイント

寝袋(シュラフ)のメンテナンスは「洗う」と「乾かす」がポイントになります。頻繁に洗濯するものではありませんが、何回が使用すれば汗を吸ったり汚れたりしますので、長く使わない時期にはしっかりと洗っておきたいものですね。「洗う」という意味ではどんな寝袋(シュラフ)でも洗うことは可能です。注意しなければいけないのは洗濯機で丸洗いができるかどうかです。

「丸洗いOK」と記載があるものは洗濯機でも大丈夫ですが、それ以外のものは手洗いするようにしましょう。洗って乾かすというメンテナンス性を重視する方は、中綿にウルトラファインファイバーを使用した「丸洗いOK」のタイプがおすすめです。

「丸洗いOK」ではないタイプの寝袋(シュラフ)を洗う場合は、十分な大きさの容器(お風呂を利用するのが一番良いかもしれません)に温めの水を溜め、ゆっくりと手洗いしましょう。洗剤を使う場合はすすぎのこともよく考えて洗いましょう。洗うときには洗剤の使用やすすぎについても注意が必要です。取扱説明書などをよく読んでから洗うようにしましょう。無理に洗濯機で洗ってしまうと中綿が寄ってしまったりするので気をつけましょう。

乾かすポイント

乾かす時の注意点として「直射日光」は避けましょう。生地や中綿を痛める原因になります。風通しが良く雨が当たらない場所にしっかりと広げて干しましょう。物干し竿を2本使って渡すようにすると良いでしょう。

生乾きのまま収納すると「生地の劣化」「カビの発生」「ダニの繁殖」などの原因になります。また「臭いの発生源」にもなりますので、洗濯後はしっかりと乾かしてから収納してください。

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