
2022年01月04日
by DCM 編集部 |
公開:2022.01.04 03:00 更新:2022.01.05 14:25
サボテンといえば、インテリアとしても人気が高い観葉植物です。
しかし、意外と枯らしてしまうことが多かったり、土植えで育てるのは難しいと感じたりするかたもいらっしゃるかもしれません。
サボテンを簡単に育てるためには、土植えではなく水耕栽培がおすすめです。とくに水耕栽培ならサボテンをおしゃれに飾ることも可能です。
この記事ではサボテンの特徴や水耕栽培での育て方や飾り方などをご紹介しています。サボテンの水耕栽培にチャレンジしてみたいというかたは、ぜひ参考にしてください。
サボテンは水耕栽培で育てることが可能です。元々乾燥地帯が原産の植物なので、水に浸けてしまって大丈夫なのかと思うかたもいらっしゃるかと思います。
そこでまずはサボテンの特徴についておさらいしておきましょう。
みなさんは土植えのサボテンを枯らしてしまった経験はあるでしょうか。
「サボテンは枯れにくいと聞いていたのにどうして……?」
と疑問に思いますよね。水をあげすぎたから枯れてしまったのかもと考えるかたも少なくないと思います。
しかし、このサボテンに水をあげすぎると枯れるというイメージは、実は間違いなのです。水をたくさんあげたからといってサボテンが枯れることはありません。
では、なぜサボテンが枯れるのかというと、あげすぎた水が腐ってしまうことが原因です。水をあげすぎると土の中に残った水が腐り、そこから雑菌が繁殖してサボテンが枯れてしまうのです。
新鮮で清潔な水ならサボテンにあげても問題ない、ということを覚えておいてください。
サボテンの水耕栽培を始める前に、まずはどの品種を選ぶか決めなくてはなりません。
サボテンにはさまざまな品種があり、その数は2,500種類以上あるともいわれています。加えて愛好家による交配や接ぎ木によって、日々個性的なサボテンが生まれている状況です。
サボテン科だけでも120の属に分けることができ、さらにそれとは別の亜科が5種類あります。この5つの亜科の中でもよく知られているのが、ウチワサボテン亜科と柱サボテン亜科です。
ウチワサボテン亜科はその名の通り、まさにうちわのようなフォルムをしています。代表的な品種はバニーカクタス・スミエボシ・オプンチアなどです。
柱サボテン亜科は柱のように太く、上に伸びる性質があるサボテンの総称として使われています。西部劇などでよく見られる、いわゆるサボテンのイメージに近い形をしています。弁慶柱・キメンカク・金晃丸・セレウス・紫太陽・金獅子といった品種があります。
他にもロフォフォラ・エピテランサ・銀手鞠・金鯱・緋牡丹・金盛丸・月世界・日の出丸・明日香姫・マグニフィクス・牡丹玉・紅小町といった丸型サボテン。ランポー玉・ヘキラン・般若といった星型サボテンの品種もあります。
象牙丸・シャコバサボテン・ハクギョクデン・白檀・雪晃といった品種は上手に育てると花を咲かせることも可能です。
さまざまな品種があるサボテンですが、基本的な栽培方法はどれも変わりません。本来とても育てやすい植物なので、どの品種を選ぶかは好みで決めてしまって構わないでしょう。
水耕栽培でサボテンを育てるなら、見せ方にも一工夫してみましょう。サボテンを上手に飾ると、インテリアのように室内をグッとおしゃれな空間にしてくれます。
サボテンをおしゃれに飾るために、容器や植え方について紹介します。
水耕栽培のサボテンをおしゃれに飾るなら、まず容器に注目してみましょう。土耕栽培だと鉢植えくらいしか選択肢がないので容器の種類もあまり選べませんが、水耕栽培なら容器の自由度が高めです。
たとえば丸型のサボテンなら小鉢のような容器を選べばこじんまりとした可愛らしい印象になるかもしれません。柱サボテンは縦に大きく育つ可能性があるので、初めから大きめの瓶に入れてあげるとよいでしょう。
盆栽風に飾るなら丸めの花瓶をチョイスするのもおすすめです。
前述したとおり、サボテンにはさまざまな種類があります。サボテンをおしゃれに飾るのなら、複数の品種を並べてみるのもよいでしょう。
小ぶりの品種でも一種類だけでなく、複数の品種を並べるとリズムが出ておしゃれな印象になります。
大きい品種と小さい品種を組み合わせてバランスを見るのもおすすめです。また寄せ植えにすれば一つの容器でさまざまな品種のサボテンを楽しめます。
それでは実際にサボテンをお店で買ってきてから水耕栽培を始めるまでの手順を解説します。
サボテンの水耕栽培を始めるのはそれほど難しくないので、この記事を読めばすぐに着手することができますよ。
サボテンを水耕栽培するためには、まず土を落とす作業が必要です。サボテンは大抵土ポットで売られているので、綺麗に土を洗い流しましょう。
それから根っこを十分に乾かします。新聞紙の上などに寝かせて置いて、室内の日の当たらない場所で保管しましょう。
「根が干からびたらサボテンが枯れてしまうのでは……?」
と不安になるかもしれませんが、心配はありません。サボテンは元々葉の部分に水分を蓄えているので根が乾いても枯れてしまうことはないのです。
2〜3日経って根っこが完全に乾いてから、水耕栽培の容器にセットします。このとき根っこの部分がすべて水に浸らないようにセットするのがポイントです。
なぜかというと、植物は根でも呼吸をしているからです。根っこをすべて水に浸すと上手く呼吸ができず、根腐れの原因となってしまいます。とくに株元は絶対に水に浸してはいけません。根っこは1センチほど空気に触れているくらいの水位がベストです。
新しい根が伸びてくるまでは日陰で育てましょう。これまで土植えで大きくなったサボテンが新しく水耕栽培用の根を生やす大切な期間です。2〜3週間ほど掛かるとは思いますが、新しい根が発根するまで気長に待ちましょう。
水耕栽培のサボテンは直射日光が当たらない場所で育ててください。水の温度が上がりすぎるとサボテンにとってはNGです。また直射日光が当たる場所に置いておくと藻が生えることもあります。
そのため風通しがよくて直射日光が当たらない場所がベストです。カーテン越しに光が当たるような場所でも構いません。
サボテンは乾燥地帯の植物というイメージが強いので、どうしても水をあげないほうがよいのではないかと思われがちです。
しかしサボテンを水耕栽培で育てるのなら、週に1度は水を入れ替える必要があります。なぜならサボテンには清潔な水が必要だからです。
水が減ってきたなと感じた際も水を継ぎ足すのではなくて、古い水をすべて捨ててから新しい水と入れ替えるようにしてください。気温が高い時期はいつもより水の減るスピードが早かったり、濁りやすくなったりするので早めの交換が大切です。
また、肥料については必要ありません。むしろ肥料を入れると藻が発生しやすくなったり、根っこが肥料やけで変色したりすることもあるので、肥料は使わないほうが育てやすいでしょう。
ここまで水耕栽培でサボテンを育てる際のポイントや、育て方について紹介してきました。
土植えでサボテンを育てようとすると水をあげるタイミングなどが難しいので、むしろ水耕栽培のほうが簡単に感じるかもしれません。
さらに水耕栽培ならおしゃれにサボテンを飾ることもできます。
水耕栽培に必要なものはホームセンターで購入できます。興味があるかたは一度ぜひ商品をチェックしてみてはいかがでしょうか。