2021年10月19日

キャンプにガスコンロは必要?種類を選ぶ時のポイント4つ・使用する際の注意点を解説

by DCM 編集部

公開:2021.10.19 00:00 更新:2021.11.18 16:09

「なぜ、キャンプにガスコンロが必要なの?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

また、「キャンプ用ガスコンロの種類や選び方・使用する際の注意点が知りたい」と気になる方もいるでしょう。

そこで今回は、キャンプにガスコンロが必要な理由やガスコンロの種類を紹介します。

キャンプ用のガスコンロを選ぶ際に知っておきたいポイント4つや、使用する際の注意点も要チェックですよ。

キャンプにガスコンロが必要な理由

キャンプと言えば、焚き火で料理をするイメージが思い浮かびますよね。

しかし、実際に焚き火で料理をする場合、火起こしに時間がかかったり、火力の調節が上手にできなかったりします。

その結果、料理に時間をかけすぎて思うようにキャンプを楽しめなかったりすることもあるのです。

初心者キャンパーは強すぎる火力で、せっかくの料理を焦がしてしまうこともよくあるハプニングのひとつ。

そこで役立つのが、ご家庭で鍋料理の際に活躍するガスコンロです。実はキャンプでも大いに活躍してくれるのです。

ガス缶をセットして、つまみを捻るだけで着火でき、火力の調節も柔軟に決められます。しかし、焚き火の火力ではこのようにスムーズには運びません。

だからこそ、初心者キャンパーには大助かり。この手軽さはキャンプへ何度も足を運んでいる人も、魅了されてしまうほどなのです。

キャンプ用ガスコンロの種類別メリット・デメリット

キャンプにガスコンロが必要なことを理解したら、次にガスコンロの種類を覚えておきましょう。

キャンプ用のガスコンロは3種類あり、以下のとおりです。

①カセットコンロ

②シングルバーナー

③ツーバーナー

それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

①家庭用のガス缶が使える「カセットコンロ」

カセットコンロは、家庭用のガス缶が使えたり、設置が安定するのが特徴。

また、使い方も簡単で種類も豊富、家庭用と併用できるのでお財布にも優しいです。

ただし、カセットコンロは屋内仕様のものが多く、風よけがないものが多いので、他に防風できるものを持っていく必要があります。

②持ち運びやすい「シングルバーナー」

シングルバーナーは、コンパクトかつ軽量タイプなので、持ち運びやすいのが特徴。

五徳(ごとく)や脚が折りたためたり、収納袋が付いているので、ソロキャンプを行う方におすすめです。

また、ファミリーキャンプなどの大人数のキャンプでも、サブコンロとして活躍するでしょう。

ただし、専用のガス缶を使う必要があったり、他のガスコンロよりも上に物を置いた時の安定感が劣りますので注意が必要です。

③複数の調理が可能な「ツーバーナー」

ツーバーナーは、カセットコンロやシングルバーナーと違い、家庭のキッチンにあるような2口タイプのガスコンロです。

2口あるので子供達の料理をつくりながら、晩酌用のおつまみを作るなど、複数の調理が同時にできるのが魅力。

シングルバーナーと違い、安定性が高いので大きい調理器具でも安心して使用できるでしょう。

その一方、大きく重たいので、設置場所や持ち運びに苦労する面もあります。また、製品によってはガス缶のセット方法や火の付け方が複雑なものもあるので注意しましょう。

キャンプ用ガスコンロを選ぶ時のポイント4つ

キャンプ用ガスコンロの種類について理解できた方の中には、「種類は理解できたけど、何を基準に選べばいいのか分からない」と思う方もいるでしょう。

そのような方に次は、キャンプ用ガスコンロを選ぶ時のポイントとして以下の4つを紹介します。

①ガス缶の種類(OD缶・CB缶)

ガスコンロで使用するガス缶には、以下の2種類があります。

・OD缶

・CB缶

ちなみに、ガスコンロとガス缶のメーカーは同じものにしましょう。違うメーカーを使用することで、ガス漏れなどが起こっても保証対象外になることが多いからです。

また、ガス漏れによる引火の危険性も上がるため、しっかりと覚えておいてください。

【OD缶】

アウトドア専用のガス缶で、主にシングルバーナーやガスランタンなどに使われます。

アウトドア専用のガス缶なので、寒い冬の時期でも安定した火力を生み出せるため、安心して使えるのが魅力。また、設置時の安定感もあります。

ただし、アウトドアショップやネットショップなどでしか手に入らなかったり、市販のガス缶よりも価格が高かったりします。

【CB缶】

カセットガスボンベのことを指し、主にカセットコンロに使われています。

家庭用と併用できるので、もしキャンプ用にまとめ買いして余ったとしても、自宅に持って帰って使えます。

また、価格も安くコンビニや100円ショップなどでも売っているので、入手が簡単なのもメリット。

ただし、寒い冬の時期に使う場合は、寒冷地対応のハイパワーCB缶を使うようにしましょう。

②最大火力

火力の単位はk/cal(キロカロリー)またはkW(キロワット)で表され、この数値が高いほど高火力になります。

そのため、寒い冬でも暖をとったり、料理をガッツリしたい方は、最大火力が高いカセットコンロやツーバーナーをおすすめします。

一方で、インスタントラーメンやレトルトカレーなどのお湯を沸かす程度であれば、シングルバーナーを使用するのがおすすめです。

③防風性

キャンプは外で行うものなので、どうしても「風」が吹いてしまいます。そのため、防風性が高いのかも確認しておきましょう。

シングルバーナーのヘッド形状が防風設計になっているか、受け皿の部分が火口を囲む構造になっているかなどが挙げられます。

なお、防風性が施されていない場合には、別に防風対策を行うことをおすすめします。

④キャンプに行く人数

1人で行くソロキャンプであれば、コンパクトかつ軽量で、持ち運びやすい点から、シングルバーナーがおすすめです。

ファミリーキャンプや大人数のキャンプであれば、カセットコンロとツーバーナーがおすすめです。

ツーバーナーは2つの料理を同時進行で作れるので、大人数のキャンプで重宝されるでしょう。

キャンプ用ガスコンロを使用する際の注意点

最後に、キャンプ用ガスコンロを使用する際の注意点として、以下の3つを解説します。

・寒冷地でキャンプをする場合は気温を確認する

・点火部下にガス缶がある場合は「ダッチオーブン」は使用しない

・「PSLPG」マークのついたものを購入する

キャンプ用ガスコンロを使って、楽しくキャンプ料理を作るためにも、使用する際の注意点をしっかりと頭に入れておきましょう。

寒冷地でキャンプをする場合は気温を確認する

寒い冬の時期や寒冷地でキャンプを行う場合には、氷点下になっていないか確認するようにしましょう。

なぜなら、ガス缶の中に充填されている「ブタン」や「プロパン」などのガスの比率によって、液状のガスが気化できずに着火できない場合があるからです。

そのため寒冷地でキャンプを行う場合には、寒冷地用のガス缶を持っていくようにしましょう。

また、外でコンロを使うのが寒いからといって、テント内で使わないようにしましょう。一酸化炭素中毒や酸欠になってしまう可能性があるからです。

点火部下にガス缶がある場合は「ダッチオーブン」は使用しない

ダッチオーブンは、加熱すると全体に熱が行き渡るため、食材に熱が均等に入り美味しい料理が作られるという仕組みです。

しかし、この時に点火部下にガス缶がある場合、ダッチオーブンが加熱されたことで発する反射熱は、ガスカートリッジを過熱させ、場合によっては爆発させてしまいます。

そのため、点火部下にガス缶がある場合は、ダッチオーブンを使用しないように注意してください。

「PSLPGマーク」のついたものを購入する

日本では、「液化石油ガスの保安の確保および取引の適正化に関する法律(液石法)」に従って、適合性検査をクリアしたことを証明する「PSLPGマーク」の表示が義務付けられています。

しかし最近、ネットショップなどを中心に「PSLPGマーク」のない輸入品が増えているので、必ず「PSLPGマーク」が記載されている製品を選ぶようにしましょう。

まとめ:キャンプでガスコンロを使って美味しい料理を作ろう!

今回は、キャンプにガスコンロが必要な理由やガスコンロの種類・選ぶ時のポイント4つ・使用する際の注意点について解説しました。

ガスコンロは、その名のとおりガスを使用し、火を扱うことになりますので、最大限注意するようにしてください。

この記事で紹介した、選ぶ時のポイントや使用する際の注意点を頭に入れて、キャンプ用ガスコンロを使い、ぜひ美味しい料理を作ってみてくださいね。

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