2021年10月02日

発電機の容量と使用可能な電動工具

by DCM株式会社

公開:2021.10.02 20:10 更新:2021.10.21 11:05

発電機の選び方

Point.1 

■使用する機器の「消費電力」を確認します。

■「必要発電量の目安」を参考に、適切な発電機を選びます。

使用する電気機器の消費電力をそのまま発電機の出力に置き換えて、発電機を選ぶのはトラブルの素。それぞれの電気機器がどのくらいの「ゆとり」を必要としているかをチェックして、最適な出力を持つ発電機をお選びください。

Point.2

■コードの長さ・太さからくる電圧降下にも留意しましょう。

発電機は

①コードの長さ

②コード断面積または外径

③使用される電流

の3つによって、電圧が降下します。

コードの長さ・太さは、使用する電気機器に合わせてお選びください。

電気の知識

電力容量不足のため、使用機器が動かない・回らないということのないように確認しましょう。

■電流(A) 導体を伝わる電気の流れを電流といい、その強さは1秒間に流れる電気の量で表します。単位にはA(アンペア)を用います。

■電圧(V) 導体に電流を流す電気的圧力を電圧といい、その強さは2点間の電位差で表します。単位にはV(ボルト)を用います。

■電力(W) 1秒間に消費される電気の量を電力といい、単位にはW(ワット)を用います。

交流の電力

交流の電力は直流の電力(V)と区別するため、VA(ボルトアンペア)という単位で表します。1,000VA=1kVA(そのため、カタログの交流定格出力の単位はkVAとなっています。)

交流の場合は電圧と電流が時間とともに変化し、さらに供給される全ての電力が有効に使われるものではありません。従って交流の電力は直流のように単に電圧と電流を掛けたものではなく、有効に使われない電力を考慮しなければなりません。

つまり、電力が有効に使われないため発電機の出力電力は使用する機器の表示電力より大きなものが必要となります。

必要発電量の目安電力(VA)=電圧(V)×電流(A)×係数

《電力(VA)=100×使用する機器の電流(アンペア)×係数》

係数(何倍の容量が必要か)については、下表を参考にしてください。

使用機具と発電機の目安表

【!】注意

表に記入の機具表示電力は一例となります。消費電力の詳細を取扱説明書か本体記入のスペック表で確認してから発電機を選んでください。

発電機の使用実例

①電動工具の電源として

②高圧洗浄機の電源として

③水中ポンプの電源として

④災害時の非常電源として

⑤農作業・夜間工事の照明の電源として

⑥チェーンソーなどの林業関連機具の電源として

⑦火を使えないキャンプ場での加熱機器の電源として

⑧アウトドアでのラジカセカラオケ・ホームビデオの電源として

⑨運動会・お祭りでの照明・マイクなどの電源として

【豆知識】始動時のトラブルシューティング

■エンジンが始動しない

確認① エンジンストップスイッチがONになっていますか?

確認② エンジンストップスイッチと交流スイッチを間違えて操作していませんか?

確認③ エンジンオイルが規定量入っていますか?

■始動の方法《再確認しましょう!》

①ガソリンは入っていますか?

②ガソリンコックがON(開)になっていますか?

③チョークレバーを始動します。

 (エンジンが温まっている時は、必要ありません。)

④エンジンストップスイッチをONにします。

⑤スターターハンドルを軽く引き出し、スターターハンドルが重くなった状態から勢いよく引きます。

⑥チョークレバーを戻します。(忘れずに!)

■長時間始動しない場合 《再始動時のトラブル回避のために!》

長時間使用しない場合は、燃料タンク・キャブレター内のガソリンを抜く方が良いのですが、時間がない時など一時的な方法として(取扱説明書参照)

■発電機を停止する時に、エンジンストップスイッチで停止させるのではなくガソリンコックをOFF(閉)にして、キャブレター内のガソリンがなくなり、燃料切れで止まるようにします。

機種により多少の差はありますが、3~4分で止まります。

ガソリンが腐ってキャブレターが詰まるのを防ぎ、次回使用時にエンジン始動が良好になります。

■次回使用時ガソリンコックをON(開)にすることを忘れずに!

MOVIE ~説明動画~

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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