2020年09月03日

ペイントトラブルの対処法|カーペイントのしくみと作業手順 その3

by 武蔵ホルト株式会社

公開:2020.09.03 10:48 更新:2021.10.04 16:23

トラブル事例&対策案

塗装面がざらついてしまった!

原因

A. スプレー時のスピードが速い

B. 塗装面との距離が遠い

C. 塗装面が熱い(触ってみて温かいと感じるのはNG)

対策

・適切なスピード(60㎝を1秒)と距離(20㎝前後)で塗装する

・気温が高い時は塗装しない。

・ボカシ剤またはトップコーティングスプレーを使用する。

スプレーを吹き付けた部分が液ダレしてしまった!

原因

スプレーの吹き付けの量が多いか塗装面までの距離が近すぎた。

対策

塗装面との距離と缶を動かすスピードで調整する。

クリア層にクラック(ひび割れ)ができてしまった!

原因

A. 塗装の厚塗り

B. 期間をおいての塗り重ね作業

C.クリアの攪拌不足

対策

薄く塗り重ねる。ボディカラーは10~20分間隔、クリアは15~20分間隔。

塗装面にちぢみ(しわ)ができてしまった!

原因

A. 塗装時の下地処理が不適切

B. 補修作業時のプラサフやプライマーの不使用

C.ウレタンクリア塗装後、完全硬化前に再度ウレタンクリアを吹いた場合

D. パテ( ポリパテ)の端が元の塗装に乗ったまま塗装した(プラサフ等未使用)。パテの乾燥不足など。

対策

バンパープライマー、プラサフを使用し乾燥時間を長めにする。パテと旧塗膜が重ならないようにする。

塗装面の塗膜が押しのけられたようにヘコんでしまった!

原因

A.塗装面に油分が残っている。

B.気温が低い時に塗装(10℃以下)

対策

A.シリコンリムーバーなどで油分を除去

B.気温が低い時は塗装しない。

提供元:武蔵ホルト株式会社

http://www.holts.co.jp/

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