2022年01月03日
by DCM 編集部 |
公開:2022.01.03 14:00 更新:2022.01.05 13:12
水耕栽培の初心者に向けて、おすすめしたい作物の一つに大葉(しそ)があります。香草(ハーブ)の仲間なので、育てるのにあまり手間が掛かりません。
収穫した際には、天ぷらにしていただくのも美味しいです。さらに味噌に加えたり醤油漬けにしても独特の香りが楽しめます。
大葉(しそ)は野菜の肉巻きなどにも活用できます。肉の味に負けない風味を感じさせてくれるはず。今回は、あれば何かと困ることのない大葉(しそ)の水耕栽培について、詳しく見ていきましょう。
大葉(しそ)は水耕栽培の初心者でも育てることのできる野菜です。生命力が強くて耐候性も備えているため、手間を掛けずとも大きく育ってくれるでしょう。
生産量の多い県としては、1位の愛知県に2位の静岡県という東海地方勢に、宮崎県と大分県の九州地方が続きます。それらの地域では温室栽培が行われているので、温暖な気候を好むのかも知れません。
それでは、大葉(しそ)の育て方について詳しく見ていきましょう。
発芽した苗をスポンジでくるんで、液体肥料を混合した水溶液をスポンジに吸わせます。そうすれば、栄養が苗にも回っていき、すくすくと育ってくれます。
根が下へと、茎が上へと伸びていき全体の丈が出てくると、スポンジだけで生育させるのに無理ができてくるでしょう。そこで登場する便利なアイテムがペットボトルです。
ペットボトルを真ん中より少し上でカットし、上部を180度反対に向けて下部へと差し込むと、飲み口が根の通り道となる容器が出来上がります。
作ったペットボトル容器の下部の部分に液体肥料を混ぜた水溶液を入れ、それを根から吸わせて育てましょう。
よく「初心者は種からではなく苗から始めたほうが成功する」と言われますが、大葉(しそ)に関しては種からでも簡単に育ち、収穫ができるでしょう。
100円ショップでも種が入手できる手頃さに加えて、苗に比べて多くの量を栽培することができます。発芽させるための理想的な気温は20度前後なので、その季節を見計らって始めましょう。
適度な柔らかさを持つスポンジに種を蒔き、水をしっかりと与えつつ日光によく当ててあげると、1週間程度で発芽してくれます。
大葉(しそ)は葉の部分が可食部分です。葉が大きく育たないとなんとなく寂しい気分になるでしょう。さらに、葉が小さいままだと「まだ収穫してはダメなのかな?」と悩むものです。
香り豊かな大葉(しそ)をたっぷりといただくために、葉の部分を大きく育てる方法について考えてみましょう。
高さが30センチほどになったら、その頂点を切り取る「摘芯」と呼ばれる作業が大切になるでしょう。これをしないと最悪の場合、枯れてしまいます。
摘芯をすれば、わき芽が出てきます。さらに葉をたくさんつけてくれるので、より長期間、大葉(しそ)を収穫できるでしょう。
摘芯するタイミングになると、葉は10枚ほどある状態かと思われます。収穫する際は、最も生育が進んでいる下の葉から順番に収穫するとよいでしょう。
水耕栽培の弱点を挙げるとするならば、それは藻が発生してしまうことです。液体肥料を混ぜ込んだ水溶液は栄養がたっぷりとあり、それに加えて光の照射さえあれば藻が育つ条件が整ってしまいます。
藻が発生することは、水耕栽培をやる上で必ずついて回る問題ですので、そこまで気にしなくてもいいです。ただし、ビンが覆われるほど大量発生してしまうとトラブルの原因になりかねません。
何故ならば作物が必要とする酸素や養分は根から吸い上げますが、藻の存在がそれを邪魔するためです。対策としては、水をこまめに入れ替えることでしょう。
水をこまめに入れ替えれば、藻が発生することが少なくなります。したがって、必要な養分が作物に行き渡り、葉が大きく育ってくれます。
わき芽を適当な長さでカットして水に浸けておくだけで、また新しい苗が育ってくれるのをご存知でしょうか。適当な容器に水を張り、わき芽をさしておけば1~2週間で根が出てくるでしょう。
こうした行為を「挿し芽」と言います。1本の大葉(しそ)を何倍にも増やせるので、一度の収穫時に大きな葉の部分をたくさん摘み取ることができるでしょう。
大葉(しそ)は生命力が強く、荒地でも育つ強さを持っています。「ならばトラブルとは無縁なのか?」と問われると、そういう訳ではありません。
ここでは水耕栽培で起こりやすいトラブルを、その解決法とともに紹介しましょう。
この作物に限った話ではなく、水耕栽培でカビが発生する問題は付き物です。その原因として考えられるのが、水のやり過ぎにあるでしょう。
作物の根は水の量が多くても少なくても吸い上げる量が一定なので、水をやり過ぎた場合、カビが繁殖するのも無理はないでしょう。
定期的に容器を洗うようにするとともに、カビが苦手とする日光に当ててあげましょう。また、換気のいい場所に置いてあげることも大切です。
ハーブは一般的に害虫がつきにくいとされていますが、その一種である大葉(しそ)は例外的な存在だといえるでしょう。屋外で育てていると、葉の柔らかさを好んで害虫がついてしまいます。
水耕栽培は、通常では屋内で行われることがほとんどなので、そのような害虫を気にする必要はありません。しかし「ハダニ」と呼ばれるダニが葉について繁殖してしまうケースがあります。
そうなった際には、霧吹きなどを用いて葉に水を噴霧するとよいでしょう。ダニを洗い流すイメージで、たっぷりとかけることがポイントです。このとき、大葉の裏側までしっかりと霧吹きをかけましょう。
芽がフニャフニャと柔らかい状態で伸びていくことを「徒長」と言います。そのまま生育していっても、茎が折れたり葉が枯れてしまったりするでしょう。
原因として考えられるのは、日の光が足りないことと水をやり過ぎていること、さらには液体肥料を加え過ぎていることが考えられます。
日光を当てないほうが葉や茎が固くなり過ぎず食べやすいとされていますが、ある程度の日照時間は確保してあげましょう。そして過度な水やりは控えつつ、液体肥料の分量をしっかり守ることが大切です。
大葉(しそ)を水耕栽培で育てる場合は種からでもしっかりと育つことが理解できたでしょう。葉を大きくするための工夫と、よくあるトラブルの解決法についても説明しました。
挿し芽をすることで、長期間に渡って楽しむことができる大葉(しそ)は、常備菜として大いに活躍してくれるでしょう。
初心者にとっても大変育てやすい植物なので、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。多くの料理で活用できるはず。アクセントとしても文句ない、風味豊かな味わいはクセになること間違いなしです。
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