2021年02月24日

〈愛犬のためにできること〉最近腰がふらつき、足を引きずるようになりました

by マース ジャパン リミテッド

公開:2021.02.24 20:40 更新:2021.10.04 16:23

骨や関節のトラブルは、歩き方や行動の変化となって現れます。日常の中でワンちゃんが発するヘルプ信号を見逃さないようにしてください。

ワンちゃんは残念なことに言葉を話せません。ソファに飛び上がれなくなる、散歩に行きたがらない、散歩中に動けなくなる、歩き方がぎこちない…。そうした症状は、骨や関節で異変が起こったSOSです。ワンちゃんに負担がかからぬよう、生活環境を整えてあげましょう。

歩き方やしぐさに現れる骨や関節系トラブル

腰がふらつく、足をひきずる

●椎間板ヘルニア

脊椎と脊椎の間の椎間板がはみ出し、脊髄を圧迫する病気。起こる場所によって症状が異なる。

・特に気をつけたい犬種

ダックス、シーズー、コーギー、ビーグル

スキップしているみたい

●膝蓋骨脱臼

歩くときに膝のお皿(膝蓋骨)がずれてしまう病気。先天的なものが多い。

・特に気をつけたい犬種

チワワ、トイプードル、パピヨン、ヨークシャーテリア、マルチーズ

動きが鈍い、腰に触られるのを嫌がる

●レッグペルテス病

大腿骨頭(後足の付け根)が壊死する病気。原因は不明。

・特に気をつけたい犬種

トイプードル、ヨークシャーテリア、ウェストハイランドホワイトテリア

ケンケンするように歩く

●骨折

・特に気をつけたい犬種

チワワ、トイプードル、パピヨン、ヨークシャーテリア

片足を上げて歩く

●前十字靭帯断裂

膝関節の中にある前十字靭帯が切れて、下肢を地面に着けなくなる。

・特に気をつけたい犬種

ダックス、ビーグル、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバー

こわばった歩き方、散歩を嫌がる

●骨関節炎

無理な動きや激しい運動、遺伝、肥満などが原因で起こる、激しい痛みを伴う軟骨の炎症。

・特に気をつけたい犬種

ダックス、コーギー

ワンちゃんを取り巻く環境をチェック

当てはまるものが多いほど、ワンちゃんを取り巻く環境負荷は高いといえます。チェックしてみましょう。

●普段からテーブルやソファに上ったりする

●ソファの座面の高さが30cm以上ある

●家の中の床がフローリング

●階段を上り降りする

●階段に滑り止めがない

●立って抱いている状態からワンちゃんが飛び下りることがある

●人間の赤ん坊を抱くように抱っこする

●フリスビーを空中でキャッチして遊ぶのが好き

●電気のコードなどが部屋を横断していたりする

●庭の外に柵を越えて出たがる

●車の走行中、ゲージではなく座席に座っている

高い場所から飛び下りたり、ジャンプしたり、室内で電気コードにつまずくなど、何げないことのようでも腰や背中の骨に負担がかかります。高いところから飛び下りても大丈夫なように床にクッションを置いておく、家の中の段差をなくすためにスロープを設置するなど工夫も必要です。またその一方で、散歩や運動、食事への配慮など、できるだけ骨や関節にやさしい環境を整えてあげましょう。

ワンちゃんの正しい抱き方

ワンちゃんの正しい抱き方をご存知ですか?

抱き上げるときには、片手をお尻のほうに、もう一方の手をワンちゃんの胸の位置にそえて、オーナーさんの胸に引き寄せるように抱きます。抱き上げたときには手にお尻が乗っているようなイメージです。肩に担ぐように抱くのは、飼い主さんよりもワンちゃんの目線が高くなり主従関係を逆転させてしまうため注意してください。

食事による骨、関節の強化

骨はタンパク質・カルシウム・リンが主な構成成分です。健康な骨をつくるには、これらをバランスよく摂取することが大切になります。

ただし、骨を強くしようとカルシウムだけを与えるとバランスがくずれ、逆に骨がもろくなってしまうことも。また、骨を動かすための潤滑油ともいえる関節の健康には、グルコサミン、コンドロイチンの摂取が欠かせません。これらを組み合わせて食べることで、ワンちゃんの骨と関節の健康を体の内側からサポートできます。

提供元:マース ジャパン リミテッド

http://www.promanage-pet.jp/

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