2021年10月24日
by DCM 編集部 |
公開:2021.10.24 01:00 更新:2021.11.08 10:04
キャンプの際に、料理や薪割り・ロープカットなど、さまざまな用途で使われるアウトドアナイフ。
しかし、さまざまな用途に使用されるので、種類が豊富なアウトドアナイフを買う際には、なにを選べばいいのか迷いますよね。
そこで今回は、アウトドアナイフの種類や特徴・選び方・選ぶ際のポイントについて解説していきます。
また、記事の最後で、アウトドアナイフを持ち運ぶ際の「銃刀法」についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
アウトドアナイフとは、キャンプや登山などのアウトドア時に活躍するコンパクトサイズのナイフのことです。
料理をする際の食材をカットしたり、ナイフを使って「バトニング(焚き火用に薪を細かくする)」をしたりなど、さまざまな用途で使われます。
また、登山の際にもロープやザイルの切断に活用されることがあります。
アウトドアナイフは、ブレード(刃)・グリップの素材や形状によって用途が分かれています。
そのため、キャンプにアウトドアナイフを持っていこうと考えている方は、アウトドアナイフの種類とそれぞれの特徴を頭に入れておきましょう。
アウトドアナイフは、大きく3種類に分けられます。下記のように紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
①シースナイフ
②フォールディングナイフ
③ツールナイフ
シースナイフとは、1本の鋼材で作られたナイフのことで、フィックスブレードとも表現されることもあります。
折りたためない固定刃タイプで、ブレードをシース(さや)に収めて携帯。
ブレードとタング(柄の中の芯)が一枚の鋼材でできているため、堅牢性が高く頑丈なものが多いです。
そのため、シースナイフは木を切ったり、削ったりする本格的なアウトドアに向いているナイフだと言えるでしょう。
また、使用後の汚れを洗いやすく、切れ味が落ちても研ぐことができるので、アウトドアナイフ初心者の方でもメンテナンスが比較的「簡単」と言われています。
フォールディングナイフは、ブレードをハンドル部分に収納できる折りたたみ式のナイフです。
シースナイフに比べると丈夫さには劣りますがコンパクトに持ち運びができ、デザインのバリエーションが豊富であることが多いです。
ただし、折りたたみ部分はサビや劣化に弱いので、使用後はメンテナンスを怠らないようにする必要があります。
また、フォールディングナイフはブレードが可動するので、ブレードを固定するために、「ロックバック式」や「ライナーロック式」などのロック機能が搭載されています。
ツールナイフは、ナイフ以外にも栓抜きや缶切り・ドライバーなどのツールが一体化している多機能ナイフです。
ユーザーによって「十徳ナイフ」・「アーミーナイフ」・「万能ナイフ」などと様々な呼び方をされているナイフです。
シースナイフとフォールディングナイフに比べると、丈夫さや切れ味は劣ることでしょう。
しかし、さまざまなツールをコンパクトに持ち運びできる点が魅力のナイフです。
キャンプに限らず、登山や防災用品としてなど、さまざまなシーンで活用できるでしょう。
キャンプで使うアウトドアナイフの種類と特徴について紹介してきましたが、自分にふさわしいナイフをどのように選べばいいのか気になる方もいるでしょう。
この章では、キャンプで使うアウトドアナイフの選び方を下記のような構成で紹介していきます。自分にふさわしいナイフ選びの参考にしてみてください。
①本格的なアウトドア(薪割りなど)をする人におすすめのナイフ
②料理や素材を加工する人におすすめのナイフ
③いろんな機能を使いたい人におすすめのナイフ
本格的なアウトドアやサバイバルを行いたい人には、シースナイフがおすすめです。
本格的なアウトドアやサバイバルでは、バトニングやペグの削り出し・フェザースティック(木の棒をナイフで薄く削り重ねた焚き付け材)作りなどが想定されます。
堅牢性が高く頑丈なシースナイフがおすすめなのは、そのためです。
ちなみに、「フルタング」と呼ばれている刃の鋼材がハンドル(柄)後端まで貫通しているナイフは特に頑丈で、バトニングに向いています。
バトニングを行う際には、刃の厚さが3.5mm以上、長さが10〜15cmのものがおすすめです。
キャンプ場などの設備環境が整ったところでアウトドアナイフを使用するのであれば、フォールディングナイフがおすすめ。
ロック機能が付いているので、ファミリーキャンプで料理に使う食材や木材などを加工する際にも安全に使用できるでしょう。
荷物が多くなりがちなキャンプですが、フォールディングナイフであれば折りたたみ式なので、かさばりにくく持ち運びに優れているのが魅力的です。
また、生ものの調理や水洗いをする際には、耐久性・耐食性に優れたステンレス性のブレードがおすすめになります。
キャンプでは、ワインのコルクを抜きたい時や缶詰を開けたい時・帯や紐を切りたい時など、様々なタイミングでナイフを必要とするシーンが出てきます。
その際に持っていると便利なのがツールナイフです。
栓抜きや缶切り・ドライバーなど、その場面に応じたツールを使用できるので、キャンプで様々な機能を使いたい方におすすめです。
アウトドアナイフの選び方を理解できたので、ここからはより細かくアウトドアナイフについて、さらにフォーカスしていきます。
おおまかなナイフの選び方をチェックしたうえで、さらに自分にふさわしいナイフを選ぶ方法は以下のポイントを抑えるといいでしょう。
①ブレードの素材
②グラインド
③グリップの形状・素材
アウトドアナイフのブレードの素材は主に、「ステンレススチール」と「カーボンスチール」の2種類に分けられます。
【ステンレススチール】
耐久性・耐食性に優れた素材です。
水に触れてもサビにくいため、生ものを切ったり水にさらしたりしても、ほとんど劣化を気にすることはないでしょう。
ただし、カーボンスチールに比べて、切れ味は劣ってしまうことは把握している必要があります。
【カーボンスチール】
ステンレスと比べると硬くて切れ味がよく、研ぎやすいのが特徴。ブッシュクラフト(自然の中で生活していく行為そのものや生活に必要な技術のこと)向けの素材です。
ただし、水に弱くサビやすいので、使用後はしっかりとメンテナンスを行うようにしましょう。
アウトドアナイフは、グラインド(ブレードの形状)によっても切れ味が異なるものです。
例えば、薪割りに最適なのは「コンベックスグラインド」。
見た目から、はまぐり刃とも呼ばれており、刃に厚みがあるため薪を割る際におすすめです。
また他にも、刃の両面が平らになっている「フラットグラインド」や、刃が真っ直ぐで砥石に刃を当てる角度が分かりやすい「スカンジグラインド」などもあります。
安全にアウトドアナイフを使うためには、グリップの持ちやすさも大切です。
手の形状に合ったものや凸凹がついているものであれば、雨の日で濡れてしまった時でも、滑りにくく握りやすくなるので、安心して使用できるでしょう。
ちなみに、金属製グリップは濡れていると滑る可能性があるので、安全性を高めるために「エンボス加工」や「滑り止め加工」が施されているものを選ぶようにしましょう。
アウトドアナイフを持ち運ぶ際には、「銃刀法違反」に気をつけるようにしましょう。銃砲刀剣類所持等取締法では、「刃体の長さが6cmを超える刃物の携帯は禁止」とされています。
違反すると、刑事罰(2年以下の懲役または30万円以下の罰金)の対象となります。また、刃体の長さが6cm未満の場合でも、正当な理由がないと軽犯罪法の規制対象となってしまうので十分に気をつけましょう。
アウトドアナイフを持ち運ぶ際には厳重に梱包し、刃の部分がむき出しにならないように配慮する必要があります。
また、キャンプ後にうっかりポケットやリュック・車にナイフを保管していることを忘れて外出をした場合、取り締まりの対象となってしまう可能性があるので気をつけましょう。
今回は、キャンプで使うアウトドアナイフの種類や特徴・選び方・選ぶ際のポイントについて紹介しました。
アウトドアナイフを使うことで、よりキャンプを充実させられるでしょう。
しかし、誤った所持となり「銃刀法違反」で警察に止められてしまう……などとならないよう注意してください。
非日常を味わえるキャンプを充実させるためにも、本記事を是非参考にしてくださいね。
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