2020年12月01日
by アイリスオーヤマ株式会社 |
公開:2020.12.01 17:10 更新:2021.10.04 16:23
洗濯機とは電力を利用して衣類を洗う機械。電気洗濯機ともいいます。普通洗濯は「洗い」「すすぎ」「脱水」「乾燥」の4つの工程に分けられますが、洗濯機は、そのうち脱水までの3つの工程を行うものが多くあります。乾燥まで行う洗濯乾燥機もあります。
洗濯機は、2000年代に入り、乾燥までの行程を連続して行える洗濯乾燥機が登場しました。 洗濯乾燥のうち、ドラム式は、縦型に比べて大きく重いため置き場所を選びますが、乾燥時の衣類の傷みが少なく、乾燥時間も短くて済むという特長があります。最近は、縦型・ドラム型ともに洗濯容量 10kg以上の大容量モデルの需要が伸びております。
衣類に付く汚れのうち、水溶性の汚れは落ちやすいですが、水不溶性の油などは落ちにくい汚れです。洗濯機では、洗剤の化学的作用で汚れを繊維から引き離すとともに、摩擦や振動などの機械的作用を加えて汚れの落ち方を速めています。
水道水を利用する場合には水栓が開いている事が必要で、自動で注水し洗濯物の分量に合わせて水量も自動制御されるものが多いです。風呂の残り湯を利用する場合には、一般には注水ポンプが用いられます。
色移り等を防ぐために洗濯前に衣類の分類が必要な場合があります。
洗濯機に定められた適量の洗剤を投入します。(染み抜きなど前処理が必要な場合有)
目安時間:給水から洗い(15~20分)
この工程で洗剤を落とします。
汚れが洗濯機に蓄積しないよう毎回自動で槽洗浄を行う機能を有するものもあります。
目安時間:1回5分
遠心脱水機槽を回転させて、遠心力により洗濯物の水分を振り切って脱水します。
従来の2槽式洗濯機から洗濯機本体に組み込まれた事によって、現在の主流となりました。
乾燥機能を有するものもあり、遠心脱水では飛ばしきれなかった水分を乾燥させる。
乾燥装置の汚れを少量の水を使いながら自動で取り除く機能を持つものもあるが、これらの機種では乾燥過程でも水栓が空いている必要がある。
目安時間:脱水から乾燥 (15~20分)
全自動洗濯機は、水槽の内側に洗濯槽(脱水槽)が取り付けられ、給水(注水)開始から「洗濯」「すすぎ」「脱水」までの一連の行程を自動的に行うことができます。
洗濯乾燥機の種類は、「ドラム式」と「タテ型」に大別されます。「ドラム式」では洗濯物を前方のドアから出し入れします。「ドラム式」にはドラムが水平なタイプとドラムが傾斜したタイプがあります。欧米ではドラムが水平のタイプが主流となりますが、日本ではドラムが傾斜したタイプが主流となります。
「タテ型」は日本特有のもので、タテ型の全自動洗濯機に乾燥機能を付加したものとなります。ドラム式、タテ型ともに標準洗濯容量よりも標準乾燥容量が少ないのが一般的となります。洗濯のあと標準洗濯容量の衣類を乾燥すると、衣類のかさが増えて温風が通りにくくなり乾燥効率が低下します。標準乾燥容量は温風が満遍なく行き渡り、効率よく乾燥できるように標準洗濯容量より少なく設定してあります。
二層式洗濯機は、洗濯機能と脱水機能が独立しているため洗濯量が多く、連続して洗濯する場合でも、「洗濯」または「すすぎ」をしながら同時に「脱水」することができます。1970年代から1980年代前半にかけては主流でした。洗濯槽と脱水槽の衣類を何度も移しかえる手間はかかるものの、汚れ具合が目に見える点や時間調節・水量調整など自由がきくメリットがあるため、今でも根強い需要があります。
すすぎは、洗浄により落とされた汚れや洗剤分を取り除く行程であり、ためすすぎ、注水すすぎ、シャワーすすぎなどの方式があります。
洗濯乾燥機のヒーター乾燥方式には,「空冷除湿方式」と「水冷除湿方式」があり,いずれも熱交換器を冷却し、湿気を含んだ温風を通過させることで、除湿しています。なお、タテ型で「排気方式」を採用している商品もあります。
最近は,エアコンと同様の冷媒回路を搭載しドラム内の湿った空気を吸熱側の熱交換器で除湿して乾燥させる「ヒートポンプ乾燥方式」の商品も販売されています。
水冷除湿方式の乾燥の熱源としてセラミックヒーターが主流となります。セラミックヒーターは、半導体ヒーターとも呼ばれています。
【セラミックヒーターの特性】
セラミックヒーターは、素子の冷却量によって発熱量が自動的に制御される優れた性質を待っています。
ヒートポンプ乾燥方式はヒーターを使用せず、エアコンの室外機と室内機を一体化させたような方式で、ヒートポンプユニットで熱交換を行い、乾燥させている方式となります。
乾燥時にヒーターと水を使用しない乾燥方式なので、消費電力の削減と節水が可能となり、除湿能力が高く乾燥スピードが速いという特長があります。また、乾燥時の温風温度が低いので、熱による衣類の縮みや傷みを軽減できるなどの特徴もあります。
ただし、冬場など室温が低いと乾燥性能が十分に出ず、乾燥不十分になる可能性があります。その場合は、暖房をかけるなどして室温を暖めると効率が良くなります。
洗濯容量=乾いた洗濯物の重さ
最も効率よく省エネで運転できるのは、規定量の8割程度です。
【~5kg】
一人暮らしや夫婦のみの家族、分け洗いをすることが多い家族向け
【5~7kg】
3~4人の家族や、まとめ洗いをすることが多い家庭向け
【7~9kg】
小・中人数の家族で、まとめ洗いをすることが多い家庭向け
【9kg~】
6人以上の大人数の家族や、まとめ洗いをすることが多い家庭向け
タテ型:タテ型の水槽に水を貯め洗濯槽底のパルセーターを回転し、うずまき状の水流で洗濯する“かくはん洗い”方式。
ドラム式:真横や斜めになったドラムが回転し、洗濯物を持ち上げては落下させて洗う“たたき洗い”方式。
カタログの仕様一覧表に記載されている用語はJISによる定義となります。
洗濯容量の目安は、「1.5㎏×人数」を基準とします。ただし、まとめ洗いをしたり小さい子供がいたりする家庭なら、この目安よりもやや大きめのものが望ましいです。
また、洗濯乾燥機については、洗濯容量より乾燥容量が少ないものが多いので、乾燥容量も考慮する必要があります。
【洗濯時】
①できるだけまとめ洗いをする。定格容量以下なら一度に洗う量が多いほど、水や電気の節約になる。
②洗濯物を入れすぎると、衣類の回りが悪くなるため洗浄性能が悪くなる。
③洗剤の適量を守る。洗剤が少なすぎると洗浄性能は落ちるが、洗剤を多く入れすぎても洗浄性能はほとんど変わらず、水も電気も無駄になる。また、溶け残りや黄ばみ・黒ずみの原因になる。
④汚れのひどい部分には事前に洗剤をすり込んで洗濯すると、汚れがよく落ちる
⑤軽い汚れのときの洗濯は、洗剤量は半分程度、すすぎは1回でよい。
【乾燥時】
①洗濯物を入れすぎると、乾燥時間が長くなったり、乾きにムラができたり、シワがつきやすくなる。
②フィルターの掃除はこまめに行う。フィルターが目詰まりすると、乾燥時間が長くなり電気代の無駄になる。
③化繊と木綿、厚物と薄物などは分けて乾燥すると効率良く、電気代のむだが省ける。
④洗濯物を入れたままにしておくとシワがつきやすくなるので、乾燥終了後、早めに取り出す。
⑤脱水は十分に行う。しずくが垂れるような衣類は入れない(故障の原因になる)。洗濯機で十分に脱水しておくと、早く乾き、電気代も少なくなる。
⑥吸・排気口を塞がない。吸・排気口の周囲に十分な隙間がないと、乾燥性能が悪くなり、電気代のむだにつながる。
⑦乾燥する前に衣類の表示、材質表示をよく確認する。衣類によっては、乾燥できないものがある。
洗濯機は水を使用する製品であり、高速回転機構を有しているため、正しく据え付けされないと事故や故障の原因になります。据付説明書に従って正しく設置します。
A.インバーターとは、電気の流れる量を調整する装置です。
電気の流れる量を調整して、モーターの回転する速度を変化させ、洗濯槽をそれぞれの行程にあわせた回転数で動かすことを可能にします。
A.洗濯が終わった後の、給水栓は閉めて下さい。
何かの拍子で水栓から給水ホースが外れてしまった場合に、開けたままにしておくと床などが水浸しになる可能性があります。
洗濯終了後のドアは、閉めて下さい。開いたままのドアにぶつかって、怪我をされたり、小さなお子様やペットなどが洗濯槽内に閉じ込められるのを防ぐためです。
湿気によるカビの臭い・洗濯槽内の結露が気になる場合は、定期的なお手入れ(槽洗)を行っていただくと、黒カビやにおい防止にもつながりますのでおすすめです。
定格電圧 AC100V
定格電源周波数 50/60Hz
定格消費電力 255w~300w
標準洗濯容量 6.0kg
標準脱水容量 6.0kg
標準使用水量 132L
標準水量 50L
防水レベル IPX4
外形寸法 幅555×奥行525×高さ920㎜
質量 31kg
定格電圧 AC100V
定格電源周波数 50/60Hz
定格消費電力 600W~620W
標準洗濯容量 10.0kg
標準脱水容量 10.0kg
標準使用水量 131L
標準水量 72L
防水レベル IPX4
外形寸法 幅586×奥行647高さ1003mm
質量 43kg
定格電圧 AC100V
定格電源周波数 50/60Hz
定格消費電力 200W
定格入力 1000W
標準洗濯容量 8kg
標準脱水容量 8kg
湯沸かし用電熱装置消費電力 800W
標準使用水量 77L
標準水量 30L
防水レベル IPX4
外形寸法 幅607×奥行672×高さ954mm
質量 72kg
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