2021年12月20日
by DCM 編集部 |
公開:2021.12.20 08:00 更新:2022.01.21 16:43
枝豆は、栽培にあまり手間がかかりません。初心者でも気軽に栽培できて、しっかり収穫できるので家庭菜園でも人気の野菜の1つです。
一方で、しっかりと収穫するためには、いくつか気をつけるべき栽培のコツがあります。
今回は、枝豆の基本的な特徴や栽培時期、育てかた、失敗しないためのコツを紹介していきます。
夏の食卓で楽しめる枝豆を、ぜひ家庭菜園で育ててみてくださいね。
枝豆は、植え付けから収穫までの期間が比較的短い野菜のひとつです。早く収穫できるということは、それだけトラブルのリスクも減り、初心者でも栽培しやすくなります。
また、プランター栽培できるという点も、手軽にはじめられるポイントです。
枝豆の栽培時期や、栽培場所といった基本的なことを理解して、ぜひ枝豆栽培にチャレンジしてみてください。
植え付け時期も暖かい時期なので、慣れない外での作業も気持ちよくできますよ。
枝豆の品種には、早晩性があります。早晩性とは、作物の開花や収穫までの栽培期間の長さについての特徴のことです。
枝豆の早晩性の種類は大きく分けて、早生種(わせしゅ)、中生種(なかてしゅ)、晩生種(おくてしゅ)の3種類があります。栽培期間の短い早生種が育てやすく、初心者におすすめです。
早生種の植え付け時期ですが、種から育てる場合は、遅霜の心配がなくなる4月下旬ごろ~5月上旬ごろに種まきをおこない、苗から育てる場合は、5月上旬ごろに植え付けをします。
収穫までの期間は75~90日程度が目安です。
枝豆は、プランターを使用したベランダ菜園でも栽培可能です。初心者の場合は、プランター栽培のほうが管理しやすい、という面で失敗しにくいでしょう。
たとえば、枝豆栽培において重要な鳥害対策も、プランターなら防虫ネットや不織布でプランター全体を覆うだけで大丈夫です。
また、夏にかけておこなう栽培なので、強風や大雨などの悪天候時もプランター栽培ならすぐに場所の移動ができます。
そして枝豆は、収穫の最適期間が3~5日と短いので、身近に置いてさやの成長をこまめにチェックできるプランター栽培は便利です。
枝豆の栽培に特別な技術や知識は必要ありません。用意するプランターや土は、家庭菜園で一般的に使用されるもので、十分に収穫できます。
また、種まきや摘心など、家庭菜園の基本的な作業を身につけられるので、初心者のかたが、家庭菜園入門として栽培するのに最適です。
家庭菜園で枝豆を栽培する際に、特別な道具は不要です。プランターや土など、家庭菜園で普段使う一般的な道具や資材で栽培できます。
枝豆に使用するプランターは、標準的な深さ25センチ程度のもの用意しましょう。可能であれば30センチ以上の深さのプランターを使用すると、根がよりしっかり育ちます。
土も特別なものは必要ありません。市販の野菜用培養土で十分です。
もし自分で配合する場合は、赤土(小粒)6:腐葉土2:バーク堆肥2の配合にし、苦土石灰を少し混ぜます。
枝豆は、「根粒菌」という微生物が根に寄生して窒素を供給するので、肥料を与える場合はリン酸が多く、窒素の少ない肥料がおすすめです。
プランターに入れる培養土の量は、プランターの6分目くらいを目安にします。
野菜の生育途中に株元に土を投入する増し土をするためで、追肥後や土の高さが減ってきたときに増し土をすると、株が安定し根が育ちやすくなります。
露地栽培で枝豆を育てる場合は、少し土壌の準備が必要です。種まきの2週間以上前に、苦土石灰を畑全体に散布し耕します。
その後、種まきの1週間前に堆肥と元肥をやり、畑を耕せば土壌の準備は完了です。
一般的に、家庭菜園で野菜を栽培する場合、苗から育てほうが簡単です。
しかし、マメ類は移植をするとうまく育たない場合があるので、枝豆の場合は、種から育てたほうが初心者でも簡単に育てられます。
種まきをする際は、プランターに入れた培養土の上に、まき溝やまき穴は作らずにおこない、種の上に土を被せます。
この際、周囲の培養土を寄せてくるのではなく、新しい培養土を追加するようにしましょう。種をまいた部分を少し高くすることで、排水性が向上し、根腐れ防止につながります。
種まき後は、プランターの排水口から水が流れてくるまでたっぷりと水をやり、発芽するまで毎日水やりをします。
種まき後に注意が必要なのは、鳥害対策です。枝豆の種は大豆なので、そのまま放置していると、カラスやハトなどに食べられてしまうことがあります。
ベランダで栽培する場合は、そこまで気にする必要はありませんが、鳥の多い地域や露地栽培の場合は、必ずネットなどで種を保護しましょう。
枝豆の収穫量を増やすためのポイントは、摘心です。摘心をすることで、上方にばかり送られていた養分が他に回され、枝数が増えます。
枝豆の収穫量を左右するのは、この枝数です。枝豆のさやは、節部分や枝の付け根に実るため、枝数が増えることで、収穫量が増加します。
摘心をする時期の目安としては、本葉が4~5枚くらいになったタイミングです。
また、摘心によって縦方向の成長をおさえ茎がより太くなるので、とくに露地栽培では強風などで、株が倒れるのを予防する効果もあります。
枝豆栽培は、手間がかからず失敗しにくいとはいえ、いくつか注意すべきポイントがあります。水やりに関しては、収穫量にも影響するので注意が必要です。
水やりの方法や害虫対策など、初心者でも失敗しないための注意すべきポイントをご紹介します。
ポイントさえおさえておけば、初心者でもしっかりと収穫できるので参考にしてくださいね。
枝豆栽培で注意すべきポイントは、花がつく時期の水切れです。水切れが起こると、花が落ちてしまい、実が育たなくなってしまいます。
枝豆の花は、通常でも半分以上が落花してしまうのが特徴です。水不足になると、落花数がさらに増えてしまうので、収穫量が減ってしまいます。
また、開花から10~15日ほどでさやが急成長するので、この時期はとくに水切れを起こさないように、こまめに水やりをしましょう。
病気にかかることは比較的少ない枝豆ですが、害虫がわきやすい点には注意が必要です。とくにカメムシは、収穫量や味に悪影響を及ぼすので、念入りに対策をしましょう。
また、花が咲く頃に、卵を植え付けにくるマメシンクイガにも注意が必要です。マメシンクイガは、卵からかえったあと、さやの中で育つので気づかない場合もあります。
対策としては、早い時期から寒冷紗や防虫ネットを掛けるのが、手間もかからずおすすめです。また、場合によっては食品由来の農薬を散布して防除しましょう。
おつまみやおやつとして、老若男女から愛される枝豆は、家庭菜園でも人気の野菜のひとつです。
栽培に特殊な道具や資材も必要なく、収穫までの期間も短いので、初心者でも手軽に栽培をはじめられます。
実は、枝豆は鮮度によって味が全然違うのをご存じですか。家庭菜園で収穫した枝豆を新鮮なうちに調理すれば、スーパーなどで買ってきたものとは別格の味を楽しめます。
ぜひこの記事を参考に、家庭菜園で枝豆の栽培をして、新鮮な枝豆を味わってみてくださいね。
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