2020年12月15日
by DCM株式会社 |
公開:2020.12.15 14:10 更新:2021.10.04 16:23
やってみよう!
バルブとは、葉の根元が球根のようにふくらんだ部分のことです。水分や養分をたくわえています。毎年、新芽を出して、バルブの数が増えていき、大きな株になります。
大きくなった株を2~3株に分けて、小さな鉢に植え付ける作業です。手順はまず鉢から株を抜き、根をほぐさずに下部の1/3ほどを鋏で水平に切ります。
新芽が出てくるバルブと古いバルブを含めて3つ以上のバルブで1株に切り分けましょう。
株が鉢いっぱいになり、根が盛り上がって新しい芽の育つ余裕がなくなったら、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをします。植え替えは新芽が2~3cmのころが最適で、できれば3月に植え替えて新芽を伸ばしてあげましょう。鉢替えは、毎年3cmずつ大きめの鉢に替えます。
株分けは、株の姿を整えたい時や増やしたい時に行います。適期は最低気温が10℃以上になる4~5月ごろです。
①鉢から株を抜く
②一回り大きな鉢に粗目の専用土を敷く
③細かい専用土を1/4ほど入れ、大粒のマグァンプKを元肥として混ぜる
④新芽が伸びる方向を空けて株の位置を決め、周囲から専用土を詰める
株分けでも鉢植えでも、植え込み材料には良質の専用土を使用します。粒の大きさでL・M・Sがありますが、水はけや通気性に優れるSがおすすめです。
根腐れは肥料を与えすぎたり、水が鉢の中にたまって生じます。株を助けるためには腐った根を全て切りとり、新しい植え込み材料で植え替える必要があります。冬以外なら早めに作業を行いましょう。
冬に根腐れを起こした時は、春まで待って植え替える方が良いでしょう。
植え込み後は、翌春まで肥料を与えません。
シンビジュームの魅力のひとつが開花期の長さです。しかし長く花を付けておくと、株そのものが弱くなるので、先端のつぼみが開き出したら、花茎の元からカットして、花は切り花として楽しむようにします。また生育期には新芽がどんどん出てきますが、この芽をそのまま育てると栄養が分散し、葉ばかりが茂って花が咲かなくなってしまいます。そこで大切なのが“芽かき作業”です。1個のバルブに元気の良い新芽を1つ残して、ほかは全部かきとります。新芽が出る花後から秋にかけて、欠かさず行いましょう。9月以降は、肥料を与えないようにしましょう。鉢の上の肥料もとりのぞきましょう。
多すぎる新芽を間引いて、芽のひとつひとつに十分な栄養を与えるための作業で5月ごろに実施します。6号鉢なら新芽を3本ほど残して、あとは取り除きます。また11月にはバルブの基部から出てくる葉芽を間引く、葉芽かきの作業をします。花芽と間違えやすいのですが、花芽がふっくらしているのに比べ、葉芽はほっそりとした形が特徴です。
シンビジュームは耐寒性があり、温室がなくても冬越しができます。栽培しやすく、美しい花は寿命が長いので、洋ランの入門花として最適です。十分に湿度を保ち、季節ごとに適した管理を行うなど栽培ポイントを押さえて、チャレンジしてみましょう。
5月中旬~10月中旬は戸外の風通しの良い半日陰に置き、真夏は40~50%遮光します。ほかの時期は室内の日当たりの良い場所に置き、最低温度が5℃以下にならないよう工夫してください。
戸外では、土の表面が乾き始めたら鉢底から水が流れ出るまで与えます。室内では土が乾いてから、暖かい日の午前中に十分水やりし、葉水をマメに与えます。
年間を通じて、アブラムシ・カイガラムシ・ナメクジ・ハダニ・軟腐病に注意しましょう。月2回程度、殺虫剤と殺菌剤を散布して防除します。
肥料を好むので、3~8月まで月に1回緩効性化学肥料を施します。
【A】栽培温度が高すぎたことが考えられます。室温で育てているなら、夜間の最低温度が20℃を超えた場合、サンルームなら日中の最高気温が30℃を超える日が続いた場合に、つぼみが傷付き、落ちてしまうのです。また暖房機器による乾燥にも要注意です。つぼみが膨らみ始めたら、夜間など暖房をつける時には、廊下などに出してやりましょう。
【A】花が終わる5月ころには株の生育期に入ります。植え替えで根が傷むと翌年の花は期待できません。今年の花を楽しみたいなら、そのまま肥料を与えて9月下旬に植え替えます。ただしこの場合、株は充実しますが、来年の花はあまり期待できません。来年ぜひ花を咲かせたいなら、惜しいようでも六分咲き程度のころに花茎を切りとって、早急に植え替えをしましょう。切りとった花は切り花として楽しむと良いでしょう。
【A】株分けで増殖されていた時には、小さな株でも老化が進んでいて、育てにくかったのは確かです。しかし現在市販されている株は、メリクロン(生長点培養)によってつくられているため、株自体が若く活力に富んでいて、ウイルスの心配もなく、ビギナーでも育てやすくなっています。自分で育てて花を開花させたいなら、高価な開花株より苗からスタートする方がおすすめです。9cmのポット植えの中苗を春に植え付ければ、翌年の秋には花芽が分化します。
提供元:DCM株式会社
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