2021年03月04日

アミのいろいろ

by 日本マタイ株式会社

公開:2021.03.04 20:10 更新:2021.10.04 16:23

生活の中で私たちが何気なく目にしている「アミ」。
材質や撚り方や目合いによって用途が異なり、それぞれのアミは生活シーンで活躍しています。
その「アミ」のいろいろを紹介します。

糸の表示単位

「デニール」

●「デニール」は、9000mの糸の質量をグラム単位で表したもので、9000mで1gの場合、1d(デニール)と表記します。

「テックス」

●「テックス」は国際標準化機構(ISO)が番手(ばんて)の表し方として制定したもので、1000mで1gの場合、1tex(テックス)と表記します。

単位と撚り糸(よりいと)

単糸は1本の繊維、撚り糸は幾つかの繊維を撚り合わせたもので、400d/36本という表記の場合、400dの糸を36本撚り合わせたものを指します。

糸の種類

・日本マタイ株式会社で使用している糸の種類及び主な特特徴は以下の通りです。

≪フィラメント系≫

長い繊維を引き揃えて作る糸で「連続糸」と言います。

モノフィラメント

●モノフィラメント:フィラメント1本のものを言います。

マルチフィラメント

●マルチフィラメント:モノフィラメント糸を数本以上合せて1本の糸にしたものを言います。

フラットヤーン

●フラットヤーン:ポリエチレンやポリプロピレンを主原料としる扁平な糸を言います。

≪スパン糸(紡績糸)≫

天然繊維や短くカットされた化学繊維を引き揃えて束ね、撚りを掛けて製造された糸を「スパン糸」と言います。

素材の特性

●ポリエチレン:強度が強く、薬品類の影響を受けにくい繊維です。

●ポリプロピレン:繊維の中で最も軽く、薬品類の影響を受けにくい繊維です。

●ナイロン:強度が強く、摩擦や屈曲にも強いしなやかな感触の繊維です。

●ビニロン:綿に近い感触で、摩擦に強い、吸湿性がある繊維です。

網の種類

有結節

原糸を撚って撚り糸を作り、この撚り糸で結び目を作りながら編み合わせ、網目を構成している網です。

結節が確実でずれにくい特徴があります。

また、カットしてもほつれにくい特徴があります。

無結節

有結節と違い、糸を結ぶのではなく糸を撚り合わせて織り込むことによって網にしています。

結び目がなく網目が正確で見た目にもきれいです。

有結節に比べて軽量です。

ラッセル網①

くさび糸と振り糸を相互にからめ合わせながら編むと同時に網目を作っています。

仕上りは角目になります。

網を切ってもほつれにくい特徴があります。

主に防風・防獣にに使用されます。

ラッセル網②

ラッセル網①と製法は同じですが、レース状に編んでいるネットです。

鎖状に糸を編むので伸度があります。

上の写真は角目に仕立て直したものです。

主に防球などに使用しています。

網の目合い

菱目網

●幅と長さが張り方によって変わります。

表示規格サイズはきれいな菱型で張った場合のサイズを記載していますが張り方によって、サイズには融通性があります。

角目網

●角目網:幅・長さがきっちり取れます。

菱目網の仕立てサイズと張り方

幅と耳糸

※商品における菱目網の規格サイズは図のように、菱型のきれいな網目で張った場合の寸法で記載しています。

1.耳部の紐を解くのは展張り用のロープ(支柱)を通してから

耳部は結束してあります。

展張り用のロープや支柱を通してから解いてください。

梱包時は幅方向に引っ張って収束した状態になっています。

※規格表示1.8m⇒梱包時の長さは約2.5mあります。

2.長さ方向に引き出す

展張りする場合は両耳部にロープを通してから結束紐を解き、長さ方向に引き出してください。

※ロープの両端は支柱などにしっかりと固定してください。

提供元:日本マタイ株式会社

https://www.matai.co.jp/

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