2021年10月10日
by DCM 編集部 |
公開:2021.10.10 00:00 更新:2021.11.22 10:10
「キャンプの由来(語源)が知りたい」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
家族や仲間とBBQやキャンプファイヤーなどをするキャンプですが、「キャンプ」という言葉が誕生した由来を知っている方は少ないでしょう。
そこで今回は、キャンプの由来や日本のキャンプの起源、キャンプのタイプ5つを解説していきます。
また、記事の最後では、キャンプの由来に関するQ&Aを記載しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
キャンプの由来(語源)は、ラテン語の「Campus(カンプス)」から来ています。
「平らな場所」や「広場」や「野原」などの意味があり、古代ローマ時代では「兵隊が訓練を行う練兵場や戦場」という意味でキャンプが使われていました。
そして、この「Campus」を英語読みした「キャンパス」は、大学の構内や敷地を指す言葉として、現在も使われています。
キャンプの語源が理解できた方には「いつ頃、日本でキャンプが始まったの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
キャンプが日本で最初に行われたのは、明治40年代とされています。学習院の院長であった乃木希典(ノギマレスケ)が、片瀬江ノ島で遊泳演習を行った際、学生を鍛えるためにテントで生活させたのがきっかけとされています。
それから約50年後の1960年代に、日本で本格的なキャンプブームが来ました。マイカー時代の幕開けにより、自分の自動車でキャンプを楽しむ人が増えて、なかには海外からキャンピングカーを輸入していた人もいるとされています。
また2000年代以降は、東日本大震災の影響により、防災意識の高まりからキャンプを始めたり、キャンプ用品が防災グッズとして活用されたりしました。
ここでは、キャンプのタイプについて詳しく解説していきます。キャンプのタイプは5種類あり、以下のとおりです。
①組織キャンプ
②オートキャンプ
③ツーリングキャンプ
④デイキャンプ
⑤グランピング
それぞれのタイプについて理解して、自分に合ったキャンプスタイルを見つけてみてください。
組織キャンプは、一定の目的(目標)を持ち、その目的を達成するために、キャンプの責任者や指導者と一緒に集団生活を送るキャンプのことです。
組織キャンプの定義として、「目的を持って行うこと」や「組織的に行われること」「指導者が存在していること」などが挙げられます。
全く知らない人たちが集まってキャンプを行うことで、コミュニケーション能力や考える力、思いやりの心などを学ぶことが目的です。
学校の教育活動の一環として行う「学校キャンプ」や、市町村などが社会教育のプログラムとして行う「教育キャンプ」などがあります。
また、最近では「婚活キャンプ」や「防災キャンプ」などもあります。
オートキャンプとは、従来はキャンピングカーや自動車にキャンプ用品を積み込み、車内やテントで寝泊まりをしながら各地を旅するキャンプのことです。
しかし、最近では自動車でキャンプ場まで乗り入れられる場所や、自動車を使ってキャンプに行くことなど、幅広い意味でオートキャンプという言葉が使わるようになりました。
車に必要なキャンプ用品をすべて積み込めるので、キャンプ初心者の方に人気があるキャンプスタイルだと言えます。
また、食材や調理器具を忘れても買い出しに行けたり、雨や雷などの悪天候の場合でも、車に避難できたりして安心です。
ただし、エンジンの付けっぱなしや大音量で音楽をかけることはやめましょう。なぜなら、他のキャンパーや近隣住民に迷惑をかけてしまうおそれがあるからです。
なるべくなら、日が落ちてから車で移動するのは控えた方が無難でしょう。
ツーリングキャンプとは、オートキャンプのように車では行かず、バイクでキャンプ場まで行き、キャンプを行うスタイル。
ただし、車のように荷物を積めるわけではなく、移動手段のバイクは屋根がないことから天候に左右されやすいので、キャンプ当日が悪天候な場合は、やめておきましょう。
また、最初から遠出をしてしまうと何かアクシデントがあった場合に、すぐ引き返せないので、近場から始めるようにしてください。
デイキャンプとは、その名のとおり「宿泊をせずに日中だけのキャンプ」を楽しむスタイル。
1日でもアウトドアの開放的な雰囲気を気軽に味わえたり、宿泊しないため準備に手間がかからないのが魅力です。
キャンプ初心者の方や、小さい子供と一緒にキャンプがしたい方に向いているでしょう。
また、通常のキャンプ料金よりも安く利用できたり、予約が不要なキャンプ場もあったりします。
そのためキャンプが気になる方は、デイキャンプから始めてみると無理なくキャンプを始められるはずです。
グランピング(Glamping)とは、英語の「Glamorous(魅力的な)」と「Camping(キャンプ)」を組み合わせた言葉で、「魅力的なキャンプ」という意味があります。
グランピング施設には、キャンプ用品や食材などがあらかじめ用意されているため、何も準備しなくても気軽に豪華なキャンプを楽しむことが可能です。
一般的なキャンプと異なり、テントの設営やシャワー・トイレなどの施設も完備されているので、キャンプ初心者の方でも安心して利用できます。
また、グランピング施設によっては、トレーラーハウスやコテージなどから宿泊場所を選べるところもあるので、屋外で寝たくない方にもおすすめです。
最後に、キャンプに関するQ&Aをまとめましたので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
キャンプの起源となる野外活動を実施することを最初に提案した人物は、1860年代のアメリカ(南北戦争の時代)のころ、コネチカット州にあるガナリー・スクールの校長「フレデリック・ウィリアム・ガン(Frederick William Gunn)」でした。
この人物が、生徒のために2週間の野営生活の実施を提案したことが、キャンプの起源だとされています。
大昔のテントの素材は、もともと動物の皮や骨、樹木の枝によって作られていました。
また、 巨大なマンモスの骨は、氷河期にネアンデルタール人と初期の人間の両方によって、避難所を建設するための支援材として使われていたとされています。
世界で現存する最古のキャンピングカーは、イギリスに展示されている「ワンダラー」です。このワンダラーを「馬」が引っ張っていました。
また、全長5メートル超えで、高さも3メートル以上の馬車の内部はビクトリア朝様式の客間のように豪華だったとされています。
今回は、キャンプの由来について解説しました。
キャンプの由来(語源)は、ラテン語の「Campus(カンプス)」から来ており、明治40年代に日本でキャンプが始まったとされています。
今と昔では違うキャンプの在り方を知り、もっとキャンプに興味が湧いてきたという方も多いのではないでしょうか。
この記事で紹介したキャンプの由来をしっかりと参考にして、キャンプをよりいいものにしてくださいね。
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