2021年01月12日

〈トイプードルの特徴〉健康アドバイス

by マース ジャパン リミテッド

公開:2021.01.12 15:00 更新:2021.10.04 16:23

〈獣医師アドバイス〉
デンタルケアを心がけ、おやつなどは控えめに

柔らかいおやつばかりを食べると歯に汚れがつき、より歯垢がつきやすくなります。放置すると歯石になって、いずれは歯周病にかかってしまいます。人間のおやつや食事は、ワンちゃんにとっては栄養のバランスが悪く、食べると危険なものが入っていることもあるので、食べさせないように。

こんな病気に気を付けて

●コミュニケーションで病気を早期発見

犬は我慢強いうえに、人間のように痛みや苦しさを言葉で訴えることができません。愛犬の異常にすばやく気づくためには、普段からコミュニケーションをしっかりと図り、便の状態や体重などをチェックしておくとよいでしょう。

■便のチェック

毎回確認 ペットフードの選び方を参照

■体温チェック :

平均体温は38.6~39.2℃。

■脈のチェック :

後脚の付け根の股動脈に軽く手をあてて測ります。脈拍は1分間に60~80回。2、3回測って平均値を見ます。

●トイプードルのかかりやすい病気と症状

症状に思い当たる場合は、様子を見て病院へ。

⚠目のまわりの毛が茶色い

■流涙症(涙ヤケ)

目と鼻をつないでいる管が細かったり、詰まるなどしたために涙が出て、目のまわりの毛を変色させたり、湿疹ができたりします。アレルギーが原因でなることも。目のまわりの毛が目に触れないようにしましょう。

⚠耳をかく・頭や耳を振る・耳アカが多い

■外耳炎

耳ダニ、細菌や真菌の感染あるいはアレルギーなどが原因で起こる病気。耳の中がベタベタし、かゆみが起きたり、汚れがひどくなったりします。予防法は耳の中を清潔にしておくこと。原因が植物アレルギーの場合には、低アレルギー性のタンパク質を使用した食事などを選びたいものです。

⚠脚の1本だけ床に付けずに歩く・ケンケンのような歩き方

■膝蓋骨脱臼・骨折

後脚の膝蓋骨と呼ばれる膝のお皿を支える腱膜のゆるみや、膝蓋骨のおさまる溝が浅いために脱臼を起こしやすく、歩行困難を起こします。また、小型犬ゆえに骨が細く、高いところから飛び降りただけで前脚、後脚などを骨折することもあります。普段から高いところに上がらせないように注意しましょう。

⚠後脚を痛がる・片方の後脚を地面につけない

■レッグ・ペルテス病

大腿骨の骨頭が壊死してしまう病気。多くは1歳未満で発症します。遺伝の場合もありますが、過度の運動やお尻の外傷などの原因も考えられます。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら進行しますから、早めに病院へ連れて行きましょう。

⚠目を痛がる・涙を流す

■睫毛重生(しょうもうじゅうせい)

通常はまつ毛の生えない瞼の縁にまつげが生えます。多量の涙が出て、痛みや不快感をともなう場合が多いようです。目に異常がないか普段から気をつけておきましょう。

⚠歯茎から血が出る・口臭が強い・歯がグラグラになる

■歯周病

歯の表面の歯垢や歯石を放置しておくと歯肉炎を起こします。そのままにしておくと歯と歯茎の間に溝ができ、やがて歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯垢や歯石をためないためにもブラシで磨く習慣をつけておきたいものです。犬用のガムや骨などの硬いおやつも歯石の予防には効果的です。

⚠暗くなると外出したがらない、暗い階段で座ってしまう

■PRA(進行性網膜萎縮)

遺伝性疾患で、光を感じる目の網膜が変性して、最後には失明に至ります。最初は暗いところに行くと神経質になり、動きも慎重になります。症状が進むと、知らない場所では動こうとしなくなり、目の前の物の動きを追わなくなります。もしかしたら、と思ったら病院へ。

⚠多飲・多尿、多食、左右対称に毛が抜ける

■副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)

副腎皮膚ホルモンの過剰分泌によって起こるものです。多飲・多尿のほか、元気がなくなる、顔が丸くなる、お腹が垂れ下がったり腫れたりするなど、外見にも変化が現れます。糖尿病を併発することもあり生涯にわたる治療が必要です。

提供元:マース ジャパン リミテッド

http://www.promanage-pet.jp/

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