2020年12月30日

暖房器具 電気ストーブ

by 株式会社山善

公開:2020.12.30 09:10 更新:2021.10.04 16:23

1. 基本説明

電気ストーブとは

発熱体によって電気エネルギーを熱エネルギーに変換し、直接、間接的に熱を伝えて暖房に利用する機器のことをいいます。

メリット

・灯油やガスなどを用いる暖房器具とは異なり燃焼を伴わないので運転による室内の空気を汚さず、換気の回数を減らすことができます。

・小型の機器が多いため、電源があれば移動した場所で使用できます。

・電気ストーブの多くには転倒時に運転を止めるスイッチが装備されており、地震など何らかの要因で転倒した場合には通電が切れて火災の発生を抑制します。

デメリット

・エアコンなどと比較するとエネルギー効率が低く、電気代がかかります。

・燃焼を伴う石油・ガス暖房と比較すると体積当たりの熱量が低いので暖まりにくい傾向があります。

・全体に消費電力が大きいものが多い。

2.各部の名称

転倒オフスイッチ・・・本体に内蔵されています。転倒オフスイッチとは、本体が転倒したり傾いたときにヒーターの通電を停止する安全装置です。

3.機能・特徴

赤外線ヒーター

発熱体を高温にすることにより、大半のエネルギーを赤外線(光の成分)として放射させる方式で、ヒーターの背後に反射板を設け、輻射熱を前面に反射させる構造が一般的ですが、周囲にまんべんなく放射するタイプもあります。

発熱体の温度が非常に高いため、周囲を金属などのガードで覆って保護してあり、近づくと赤外線のあたる量が多くなってより暖まります。照射された赤外線は、太陽やたき火のように直接人体など照射された場所を温めるため効率的です。閉めきることができない、解放した場所でも暖を取ることができ、局所暖房として人気があります。

4. 選び方

電気ストーブの温め方 比較

【ヒーター管の種類】

・カーボンヒーター・・・主に赤外線を放射するので体の芯まで暖まりやすい

・グラファイトヒーター・・・カーボンヒーターよりも立ち上がりが早く、赤外線の照射量も更に多い

・シーズヒーター・・・遠赤外線放射量がカーボンヒーターより高く発熱体が破損しにくい

・カーボン+シーズ ・・・カーボンヒーターの速暖性とシーズヒーターの遠赤外線効果を兼ね備えたモデル

・石英管ヒーター・・・簡単な構造のヒーターの為、製造コストが安い。石英管ガラスは割れやすいため衝撃に注意

5. 設置の仕方

・周囲から右図のように離して設置して ください。

・安定の良い場所に設置してください。

・洗濯物の下で使用しないでください。また、本体の上に物をのせないでください。

・首振り動作をするときは、動作した状態で常に周囲との距離が保たれていることを確認してください。

【注意】電源コードを束ねたまま使用しないでください。また、使わないときは電源プラグをコンセントから抜いてください。発熱・発火の原因となります。

6. 使い方

1.電源プラグをコンセントに差し込む

2.電源/切換スイッチを回して運転する

3.使い終わったら、電源スイッチを回して電源を切り、電源プラグをコンセントから抜く

7. お手入れのしかた

1電源プラグをコンセントから抜く

【警告】お手入れの際は、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。また、濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因になり危険です。

2本体のお手入れをする

・乾いたやわらかい布で軽くふいてください。汚れがひどい場合は、ぬるま湯でうすめた台所用中性洗剤を布に含ませ、固くしぼってふいてください。

・通気口にホコリなどがたまった場合は、掃除機で吸い取ってください。

【注意】シンナー・ベンジンなどの揮発性の溶剤は使用しないでください。本体を傷める原因になります。

反射板のお手入れをする(汚れてきたら、お手入れしてください)

・反射板が汚れると反射効率が低下するので、ときどき乾いた柔らかい布で軽くふいてください。

・汚れがひどいときは台所用中性洗剤を薄めて、布に浸してしぼり、汚れをふき取ってください。

※化学ぞうきんをご使用の場合は、化学ぞうきんの注意書きに従ってください。

8.知っておいていただきたいこと

・首振り装置はスムーズに回転させるため、あそび(構造上のすきま)があり、少しぐらつきますが、故障ではありません。

・自動首振り中にモーターの回転音が聞こえることがありますが故障ではありません。

・通電開始や通電終了後、しばらく本体よりピチピチと音がすることがあります。これは本体の熱膨張および収縮によるもので、故障ではありません。

・持ち運んだり動かしたときにコトコトという音がしますが、これは内部の転倒スイッチの動作音で故障ではありません。

※転倒オフスイッチとは、本体が転倒したり傾いたときにヒーターの通電を停止する安全装置です。

※ときどき、本体を傾けて電源が切れることを確認点検してください。

・はじめて使用するときには、少しにおいや煙が出ることがありますが、ご使用にともない出なくなります。

・ヒーターはガラス製ですので、倒したり、強い衝撃が加わると割れるおそれがあります。取り扱いには注意してください。

・電気ストーブは消費電力が大きいため、正常でも通電中は電源プラグが多少温かくなります。

・コンセント部分の接触が悪いと、異常に熱くなる場合があり危険です。コンセントの差し込みが緩くなっていないか(コンセントの老朽化)、タコ足配線をしていないか、また電源プラグが根元まで差し込まれているかなどを確認してください。ゆるくなったコンセントは使用しないでください。

・電源プラグの刃が変形している場合や、コードにキズがある場合などは、使用を中止し、修理を依頼してください。

・コンセントなどの配線器具は、設置後、徐々に経年劣化し、最悪の場合は焼損・火災の原因になります。異常を感じたら、下記の点検を行ってください。

・電源プラグやコンセントが熱かったり、変形したときは、コンセントの交換が必要です。

9.故障かな?と思ったら

修理を依頼される前に、次の点をお調べください。

修理を依頼される前に、次の点をお調べください。

※上記の点検または処置をしても異常がなおらなかったり、原因がわからないときは、運転スイッチを切ってださい。

商品紹介

株式会社山善 電気ストーブ DS-M091

商品サイズ:W32×D32×H57.8cm

消費電力:300W、600W、900W

3段階切替

自動首振り機能付

転倒OFFスイッチ

株式会社山善 ツインヒートプラスEVO DBCS-A10 ブラウン

商品サイズ:W33×D17.6×H46.5cm

消費電力:1050W(上下:シーズヒーター300W×2本。中央:グラファイトヒーター450W×1本)の段階切替

ボール式転倒OFFスイッチ

株式会社山善 ツインヒートプラスNEO DHBC-WJ12 ブラック

商品サイズ:W33×D33×H68.7cm

消費電力:1200W(左右:シーズヒーター450W×2本。中央:カーボンヒーター300W×1本)

5段階切替

室温センサー付

ボール式転倒OFFスイッチ

提供元:株式会社山善

https://www.yamazen.co.jp/

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