2021年09月12日

焚き火の仕方や必要アイテム・注意点をベテランキャンパーが徹底解説!

by DCM 編集部

公開:2021.09.12 04:00 更新:2021.10.04 16:23

「焚き火にチャレンジしてみたいけど、何を準備すればいいんだろう」「どういった手順ですればいいかわからない……」こういった疑問や不安があると、なかなか焚き火をやってみようと思えませんよね。

そこで、この記事では焚き火歴10年以上のベテランキャンパーの私が、焚き火に必要なものから、やり方、注意点を含めた「焚き火の第一歩」を徹底解説します。

この記事を読むと、必ずあなたも快適な焚き火ライフをスタートできるでしょう。知らないと危険な情報もあるので、ぜひ最後までご覧ください。

焚き火に必要なもの

まずは焚き火に必要なものを解説します。

必要な道具は以下の7つです。

・焚き火台

・防火マット

・ライター

・革のグローブ

・炭バサミ

・薪

・焚き付け

順番に解説していきます。

キャンプ場によってはレンタル可能なものもあります。「いきなり全部買うのはちょっと……」という人は、レンタルできないかキャンプ場に確認しましょう。

焚き火台

火を地面から離し、自然へのダメージを軽減させるための道具です。直火はほとんどのキャンプ場で禁止されています。また、焚き火台を使うと、直火よりも後片付けが楽です。

防火マット

焚き火台とセットで揃えたい道具です。焚き火台から落ちる灰や炭を受けます。

ライター

これがないと焚き火が始まりません。マッチでも問題ないですが、遠くから安全に着火できる火口の長いライター(チャッカマンなど)がおすすめです。

革のグローブ

刃物や、薪、火を使うときによくケガをします。ケガ防止には必須の道具です。軍手だと耐熱性がないので、革のグローブをおすすめします。

炭バサミ

100均でもありますが、良いものと悪いものの差が出やすい道具です。太い薪がしっかり掴めるか、細かい作業にも使えるかなどを把握した上で選びましょう。

薪はキャンプ場で購入することができる場合もあります。キャンプ場で購入できるか事前に確認し、購入できない場合は持参するようにしましょう。また、短期間で燃やしたいなら針葉樹、じっくり燃やすなら広葉樹がおすすめです。

針葉樹:スギ、ヒノキ、マツ、イヌマキなど。

広葉樹:クヌギ、ナラ、ケヤキなど。

焚き付け

初心者が忘れがちな焚き付け。ライターの火でいきなり薪を燃やすことはできません。まずは燃えやすい焚き付けを用意しましょう。

焚き付けは、事前に購入しても良いですが、キャンプ場で集められます。

焚き付けに適しているポイントは2つです。

・軟らかくて乾燥しているもの

・油分を含んでいるもの

代表例は、松ぼっくり、枯れ草、枯れ葉などです。キャンプ場を歩いていると、たいてい見つけられるでしょう。この知識があれば、「焚き付けを買い忘れた……」という時も安心ですね。

あるとより便利なもの

焚き火に必須ではないですが、あると便利なものを紹介します。「これはいいかも」という道具があれば、一緒に揃えておきましょう。

あると便利な道具は以下の7つです。

・ノコギリ

・鉈(なた)

・ナイフ

・着火剤

・火吹き棒

・片付け用の道具(火消し壺)

・焚き火向けのウェア

順番に解説していきます。

ノコギリ

焚き火台に収まらない薪を切ったり、落ちている枝を切って薪にしたりするための道具です。あると何かと便利です。

鉈(なた)

薪を細かく叩き割るときにあると便利な道具。

斧よりも小さくて扱いやすいのが特徴です。

ナイフ

ナイフで細かめの薪や焚き付けが作れます。コンパクトなものより、丈夫な刃がついたものを選ぶことがポイントです。

着火剤

着火を補助してくれる道具。これがあると薪が湿っている時や、多少雨が降っても安心です。

火吹き棒

うちわでも酸素を送れますが、火の加減が難しいです。そんな時は火吹き棒があると便利です。ピンポイントで酸素を送り込め、焚き火の燃焼を促します。

片付け用の道具(火消し壺)

後片付けに便利な道具。残った炭は、燃え尽きるまで思ったより時間がかかります。火消し壺があれば、消化や片付けがグッと楽になりますよ。

焚き火向けのウェア

焚き火をすると、服に火の粉が飛んで傷む可能性があります。また、においが強いため洗濯してもなかなか落ちません。焚き火は汚れても良い服でするか、焚き火向けのウェアを準備しましょう。

焚き火のやり方

道具を揃えたのはいいものの、実際にどのように焚き火をすればいいのでしょうか。効率の良い焚き火のやり方は簡単3ステップです。

順番にお伝えします。

ステップ1. 焚きつけや着火剤を置く

焚き火台に焚き付けや着火剤を置きます。焚き付けや着火剤もない場合は、新聞紙や牛乳パック、割り箸などでも代用可能です。上手に焚き火をするポイントは、中に空気が入るように組むことです。中に空気の通り道を作ってあげることで、うまく燃えてくれます。

ステップ2.細い薪を並べ点火する

火がつきやすい、細い薪から並べます。空気が通りやすいように「井の字型」や「三角形」に組むと、うまく火が広がります。

ステップ3.太い薪をくべる

細い薪が安定して燃えてきたら、太い薪をくべます。ここまでくれば、自然に燃え広がっていきます。火が弱くなってきたら、適宜薪を追加しましょう。

キャンプ場での焚き火の注意点

焚き火は火を扱うので、注意して行わないと火傷や火事の原因になります。

失敗しないための注意点を4つ、お伝えします。

1.場所に気をつける

焚き火をするときは、場所選びが重要。場所選びを間違えると、怪我や事故の原因になります。しっかり押さえておきましょう。

また、テントの位置も重要です。テントの素材は、ポリエステルやナイロンといった、火に弱いものが多いです。よって、テントのすぐそばで焚き火をすると、火の粉が飛んでテントに穴が開いてしまいます。これは私も経験済みで、買ったばかりのテントに穴が開く悲しさは半端ではありません。

焚き火をする際は、テントから十分、距離を置きましょう。

タープやチェアの位置も同様に注意が必要です。特に雨風をしのぐためにタープを張りたい気持ちはわかります。しかし、穴が開くだけでなく、最悪、全焼して火事の原因になります。タープやチェアも十分な距離を開けましょう。

また、風向きも意識する必要があります。風下にテントを設置すると、煙がダイレクトでかかるので「息苦しい……」なんてことも。周りのキャンパーにもしっかりと配慮しましょう。

焚き火台をフラットな場所に置くことも重要。地面が斜めだと、焚き火台に薪をくべる際、転倒する恐れがあります。焚き火台は、地盤が安定した場所に設置しましょう。

2.服装に気をつける

アウトドアっぽいポリエステルの服装でついつい焚き火をしてしまいがち。かくいう私も、お気に入りのポリエステルの服に穴を開けた苦い経験があります……。

ポリエステルの服は熱に弱いです。さらに、穴が開くだけでなく、火の粉で火傷をする可能性もあります。焚き火の際は、火の粉に強いコットンやウールの天然素材の服を用意しましょう。

3.消火アイテムの用意

万が一に備え、水の入ったバケツや、ペットボトルでも良いのですぐに消火できる準備をしておきましょう。キャンプ場では、消化器の場所を把握しておくことが重要です。また、携帯タイプの消化器も購入できるので、1本持っておくと安心です。

4.キャンプ場のルールを守る

当然ですが、キャンプ場のルールはしっかり守りましょう。ルールはキャンプ場によって違います。

そもそも焚き火自体が禁止、というキャンプ場もあります。

また、直火がNGのキャンプ場は多いです。事前にキャンプ場の公式サイトや、電話でしっかり確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか。

一心不乱に薪をくべることで、心癒される焚き火。注意点を押さえて取り組めば、きっと「楽しい」と思えるはず。

ぜひ楽しい焚き火ライフを過ごしてくださいね。

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