2021年05月19日
by 株式会社タカギ |
公開:2021.05.19 11:10 更新:2021.10.04 16:23
ガーデニングを始めるうえで重要なポイントとなるのが「土」です。ガーデニングの土には多くの種類があり、それぞれの特徴も異なります。育てたい植物に適した土を選ぶことで、より丈夫に美しく生育させることができるため、土選びはとても大切です。
そこで今回は、ガーデニングで使用する土の種類やそれぞれの特徴ついてご紹介します。
ガーデニングの土は、主に基本用土と補助用土(改良用土)、そして基本用土と補助用土をブレンドした培養土があります。
ここでは、それら3種の土の特徴や性質などをご紹介します。
基本用土とは、ブレンドした時の土壌全体の5割以上を占める、ガーデニングのベースとなる土のことです。
「黒土」、「赤玉土」、「鹿沼土」などの種類があり、それぞれが通気性、保水性、保肥性などにおいて異なる特性を持っています。
補助用土(改良用土)とは、ガーデニング用土を作る時に、基本用土にブレンドして、通気性、保水性、保肥性などを改良するために用いる土のことです。
「腐葉土」、「ピートモス」、「バーミキュライト」、「パーライト」など、さまざまな種類があります。
培養土とは、数種類の基本用土に補助用土や肥料を加え、特定の植物に合うように改良された土のことです。
「花・野菜用」「種まき用」「プランター専用」など、それぞれの栽培に適した土が配合されているものが多く市販されています。
土の主体となる基本用土には、さまざまな種類があります。
ここでは、代表的な5種の土とそれぞれの特性についてご紹介します。
赤玉土、鹿沼土と同じく関東ローム層で採取される、火山灰を母材とする表層土です。「黒ぼく土」とも呼ばれており、有機質を多く含み、保肥力が高いのが特徴です。
関東平野の火山灰層である、関東ローム層の赤土を乾燥させ、ふるいにかけ粒子をそろえた土です。通気性・水はけ、保水性のバランスが良く、肥料成分は含まれていません。
栃木県鹿沼市付近の関東ローム層で採取される、軽石を主成分とする土です。赤玉土と特性は似ていますが、赤玉土より酸性が強いのが特徴です。
田土(水田の土)で粘土質の高い土です。有機質を多く含み、保肥・保水性に優れているのが特徴です。
花崗岩(かこうがん)が風化して砂状になった土です。粘土質で水もちが良く、肥料成分が含まれていないのが特徴です。
補助用土は基本用土の性質をよりよく改良するための土のことを指します。
補助用土にも多くの種類が存在しますので、代表的なものをご紹介します。
植物を育てるための土を、通気性・保水性・保肥性に優れたものに改良するための堆肥(たいひ)の1種です。秋や冬に枯れて落ちた樹木の葉や枝が長い年月をかけて、土状になったものを指します。
腐葉土と同様、肥料として使用されることが多い土壌改良材の1種です。
野菜や果物の皮などを発酵させた植物性のもの、虫や小動物の死骸を発酵させた動物性のものなど、その種類は多岐にわたります。
水ゴケやシダ類が堆積・腐植してできたものを細かく砕いた土のことです。
酸性が強いため、土を酸性に調整したい場合などに使用します。また、土の保水性、保肥性、通気性を高める効果を持っています。
酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムを主成分とする蛭石(ひるいし)を原料とする土のことをいいます。保水性・保肥性・通気性に加え、断熱性・保温性に優れています。
木材やもみ殻を低い温度でいぶし、炭化させて作る土のことを指します。保水性・通気性・排水性の改善のほか、色が白いくん炭は強いアルカリ性のため、酸性の土を中和する際などにも使用します。
黒曜石や真珠岩などの鉱物を焼成し発泡させた、白色粒状の人工土です。多孔質で排水性に優れ、軽量なのが特徴です。土に加えることで、保水性や排水性、通気性のバランスをよくしてくれます。
火山岩が凝固してできた、沸石(ふっせき)とも呼ばれる天然鉱物です。表面が多孔質な網目構造となっており、保湿・保温効果に優れています。湿度や通気性を高め、肥料成分を流れにくくしてくれる効果があります。
提供元:株式会社タカギ
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