2021年02月14日

冬期間に胡蝶蘭を育てるため一番気をつけなければならないことは・・・

by 赤平オーキッド株式会社

公開:2021.02.14 00:00 更新:2021.12.20 11:46

胡蝶蘭を育てているときに、お花がしおれて下を向いた光景を目にしたことはありませんか?
そういった場合は、病気や害虫、茎が途中で折れているなどの様々な原因が考えられます。
数ある原因の中で、冬の寒い時期に一番に疑うべきものは、低温障害と凍害です。
今回はそんな低温障害と凍害について詳しくご紹介します。

低温障害、凍害の原因は「温度」です

胡蝶蘭は東南アジアが原産の植物なので、暖かい所が大好き。さらに、ある程度高めの湿度があれば、胡蝶蘭にとってはとても過ごしやすい環境です。

その反面、寒さにはとても弱く、温度は最低でも15℃は必要です。

10℃以下の環境に長時間さらされてしまうと低温障害に遭いやすくなります。

そのため、冷え込みそうな夜間は窓際から離してお部屋の中央側に、低いところよりは高いところに移動し、段ボールなどで囲うなどして寒さから守ることも必要でしょう。

また、氷点下を下回るような非常に寒い環境にさらされると凍害を引き起こします。

細胞内の液が凍り膨張することで細胞が壊れ、低温障害よりも著しい症状となります。

寒冷地等での持ち運びの際は十分に注意しましょう。

お花の症状は「全体のしおれ」がポイント

お花の低温障害は、全体が水に濡れたような感じで下を向いてしおれた状態になります。

このような症状は茎が途中で折れた場合にも見られます。

茎の状態を確認し、折れていないようでしたら低温障害の可能性が高いです。

また、凍害の場合はより短期間に現れ、症状も著しくなります。

葉の症状は、「水っぽいしおれと変色」がポイント

葉の低温障害は、水っぽくぶよぶよした状態になったり、時間が経つと変色して黒ずんだり黄色くなったり、シワが寄ったりします。

このような症状は葉焼けにも見られます。

症状の出ている葉はハサミでその部分だけ切り落としましょう。

ハサミを使用する前には病害防止のため、日に当てたり消毒液で拭いて清潔な状態で使用して下さい。

凍害の場合は、変色よりも水っぽく葉が透き通るような症状が顕著にみられます。

低温障害にあった株は回復を待ちましょう

凍害の場合、回復は難しいですが、低温障害は回復の見込みがある場合があります。

低温障害にあってしまった株には、まずは安静が一番です。

安静とはなるべく水やりを控えることです。

いつもより水やりする日の間隔を空けましょう。

そしてできるだけ暖かい場所で育てて春になるのを待ちましょう。

新しい葉が出てくることを願って。

●赤平オーキッドは「花のある暮らし」の豊かさをより広めると共に、花がもたらす潤いや喜び、安らぎのある暮らしを「花文化」として全国に発信、普及させていきたいと願っております。

提供元:赤平オーキッド株式会社

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