2021年07月19日
by DCM 編集部 |
公開:2021.07.19 09:00 更新:2021.10.04 16:23
花や野菜などの植物を育てている人が必ずと言っても良いほど遭遇する病害虫。
放置すると枯れたり腐ったりとせっかく育てた植物がダメになってしまう可能性もあるので、病害虫の発生が確認されたらすぐに対処することがとても大切です。
でも、病害虫が発生する前にできることがたくさんあるんです!
今回は、少しでも病害虫による被害を抑えられるように、発生前にできる予防方法を詳しく説明します。
予防策を知る前に、まずはそもそも病害虫がどうして発生してしまうのか、その原因を簡単にご紹介。
病害虫は主に、ジメジメとして日光があまり当たらないような植物が健康に育ちにくい環境や、元気がなくなった植物や逆に肥料を与えすぎて元気すぎる植物に発生する傾向が高いです。
まずは植物にとってバランスの良い育ちやすい環境がどういうものかを知っておくと、病害虫の被害を抑える予防策にもなりますし、何より大事に育てた花や野菜が美しく、おいしく育ってくれるようになります。
以下の記事では、病害虫の原因から、植物にとって良い環境がどういうものかを説明しています。
気になる方はこちらからチェック♪
https://mirateo.jp/recipe/53e1fba1-9010-486b-bea0-e5f2a96d937c/readings
「どうして病害虫が発生するの?原因を知って植物にとって最高の環境をつくろう!」
ここからは、実際に病害虫の予防方法を解説していきます。
今回は、「育て始めるタイミングからできる病害虫の予防方法」と「普段からできる病害虫の予防方法」という2つの視点からできる予防をご紹介します。
コンパニオンプランツとは、違う種類の植物を一緒に植えることで、病害虫の予防や成長促進が期待できる栽培方法です。
例えば、ネギやハーブ類など強い匂いがする植物を一緒に植えることで害虫が寄り付きにくくなります。
その中でも、「マリーゴールド」はコンパニオンプランツの代表格。
マリーゴールドには線虫が嫌う成分が含まれているので、やっかいな土の中で起こる病気から防いでくれます。
また、キク科であるマリーゴールドには害虫を寄せ付けない効果もあるため、病害虫予防にはうってつけの植物なんです。見た目も可愛いのもポイントです♪
マリーゴールドと相性が良い植物には、大根などの根菜類やトマト、ナス、きゅうりなどがあります。
もちろん、マリーゴールド以外にもコンパニオンプランツとして相性の良い植物がたくさんあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
スペースを空けずに、密集させて植えることを密植といいますが、この密植をしてしまうと、植物自体が軟弱に育ってしまい、病害虫に襲われやすくなってしまいます。
植物の苗を植える際はぜひ密植は行わず、ある程度間隔を開けて風通しを良くしてあげると、日光がしっかりと当たるようになることで植物が成長しやすくなり、しかも病害虫発生の予防にも繋がっていきます。
マルチを使って土を覆ってあげることで、雨が降った時の泥はねによる病気を防いでくれます。
キラキラと光って反射するシルバーマルチを敷いてあげると、光の反射が苦手なアブラムシなどの害虫の飛来を防止することができます。
また病害虫予防としてだけではなく、土の乾燥を防いでくれたり、雑草が生えにくくなったりなど他にもメリットがあるので、畑で家庭菜園を実施する際はぜひチャレンジしてみてください。
先ほど説明したシルバーマルチと同様に、光に反射してキラキラする反射テープを使用する事もアブラムシなど光の反射が苦手な害虫への対策に効果的です。
それ以外の害虫対策としては、防虫ネットをトンネル状にして植物の上から覆ってあげると、外からの害虫の侵入や卵の産み付けなどを予防することができます。
防虫ネットを覆うことで、害虫対策以外にも寒さや強風などからも守ることができます。
畑ではなく、コンテナやプランターで植物を育てたい方は、育てる際にコンテナを直接地面に置かないようにしてあげるだけでも、害虫予防になります。
コンテナやプランターを地面に直接置いてしまうと、地面を這っている害虫が簡単に侵入できるようになってしまうため、レンガやブロック、または専用の台などの上に置いてあげましょう。
また、地面から少し高いところに置くことで水枯れ防止にも繋がります。
花を育てていると、花が咲き終わった花がらが出てきます。
その花がらを落ちたままやついたまま放置していると、そこからカビが発生したり、病気の原因になることがあります。
定期的に花がらを摘んであげましょう。摘むときは花びらだけではなく、花茎から切ります。
花茎を残しておくと結実して種子ができてしまい、種子に栄養が集中してしまうため花つきが悪くなる可能性があります。
ジメジメした湿気の多いところを病害虫は好みます。
株元にある余分な葉を切ったり、土の上にある枯れた葉などを捨てたりきれいにすることで、株周辺の風通しを良くしましょう。
そうすることで、病害虫が好むジメジメした環境にならずに済みます。
雑草が生えてくると、害虫はそこを隠れ家にすることがあります。
また、株周りの風通しが悪いと、②で説明した通りジメジメした環境を好む病害虫が発生しやすくなります。
雑草を確認したら、こまめに根から引き抜いて除草してあげましょう。
花や野菜を育てていると、大切にするあまりたくさん肥料をあげてしまいたくなりますよね。
でも過剰に肥料を与えてしまうと、その植物は「メタボ状態」となり、病害虫がよろこんで飛びついてきてしまいます。
また、窒素肥料を過剰に与えた場合はその植物自体が軟弱になってしまうことで抵抗力が弱まり、病害虫が発生しやすくなります。
可愛いからといって過剰に肥料を与えてしまうのは植物の成長に良くないので、必要な分を必要なだけ与えるようにしましょう。
夏場に乾燥した時期が続くと、ハダニが発生する可能性があります。
ハダニは葉の裏側に隠れています。
夏場は葉裏にもシャワーを強く当ててあげることで、ハダニ対策をとることができます。
定期的に予防効果のある薬剤を散布してあげることで、病害虫の発生を抑えてくれます。
ここからは、具体的に予防に効果がある商品5選をご紹介します♪
ベニカXガード粒剤は、農林⽔産省に登録された農薬として家庭園芸初の「粒タイプの殺⾍殺菌剤」として人気がある商品です。
粒タイプであることの最大のメリットは、なんと言ってもその手軽さ!
土にまいたり、まぜるだけで病気の予防と害虫退治ができる優れものです。
浸透移行性なのでアブラムシの場合約1ヶ月効果が続くので、発生前の予防におすすめです。
また、抵抗性誘導が植物自体を強くするので、病気の予防にも効果的です。
花や野菜など様々な植物に起きるカビによる病気に効果がある園芸用の総合殺菌剤です。
紫外線に対する耐性や、強い雨に打たれても流れない耐雨性に優れていて、病気から植物を守ります。
ダコニールは、幅広い植物に適用しているので、1本持っておくと便利な殺菌剤です。
水で薄める希釈タイプなので、必要な分だけを使用することができます。
土に混ぜたり、株元に散布するだけの粉剤タイプの土壌殺菌剤です。
やっかいな根こぶ病や、そうか病など様々な病気に優れた予防効果があります。
治療はできないですが、予防効果に優れた耐雨性や残効性があります。
主にトマトやきゅうり、ピーマンなどの野菜や、りんごや柿、なしといった果樹の病害虫防除に効果があるスプレータイプの殺虫殺菌剤です。
殺虫成分には持続性があるため、月1回の散布で害虫から植物を守ってくれ、殺菌成分は病気に対して予防と治療の両方の効果があります。
スプレータイプなので、希釈する必要がなくそのまま使用できるのも嬉しいポイントです。
害虫に対する即効性と持続性の2種類の殺虫成分が配合されている、花や観葉植物に使えるスプレータイプの殺虫殺菌剤です。アブラムシやハダニなどの害虫に効果があります。
また、葉裏まで浸透する殺菌成分のおかげで、病原菌の侵入を防いでうどんこ病や黒星病、灰色かび病などの病気を予防してくれます。
スプレータイプなので、希釈する必要がなくそのまま使用できるのも嬉しいポイントです。
いかがでしたでしょうか?
病害虫は発生してからでも、早めに対処すれば治療したり抑制したりすることができますが、発生をしないようにあらかじめ予防策を講じることがなによりも大切です。
花や野菜が元気に育ってくれるととても嬉しいですよね。
病害虫予防をしっかりと学んで、楽しいガーデニング、家庭菜園ライフを過ごしてください♪
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