2021年01月20日

溶剤系接着剤(まとめ)

by セメダイン株式会社

公開:2021.01.20 16:10 更新:2021.10.04 16:23

1.基本説明

溶剤系接着剤(全般)とは?

溶剤系接着剤とは、ゴム系の素材や塩ビ系の素材を有機溶剤で溶解した接着剤のことを指します。

溶媒である有機溶剤が揮発することにより硬化します。

2.溶剤系接着剤の種類

溶剤系接着剤は工業用では「樹脂系溶剤系接着剤」と「ゴム系溶剤系接着剤」に大別されます。

・樹脂系溶剤系接着剤には塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を有機溶剤で溶解した接着剤のことを言います。

塩化ビニル樹脂、あるいは塩ビ酢ビ共重合体を変性したもので、特に軟質塩ビの接着において、その接着性とともに、可塑剤の移行に対する耐性に優れているので、塩化ビニル同士や金属とビニルシートの接着などに用いられます。

・ゴム系溶剤系接着剤は「クロロプレンゴム」や「ニトリルゴム」、「SBR」等の高分子エラストマーを主成分とし、溶媒である有機溶剤が揮発することにより硬化する接着剤タイプのことを言います。

さまざまな接着方法があります。

1.コンタクト接着

つける材料の両面に塗布し、表面が乾燥する程度のオープンタイムを取ってから張り合わせると、仮止め不要の初期強度に優れた接着が出来る。

2.粘着接着

硬化課程に幅広い粘着領域を持つため、条件によっては、片面塗布でもフォーム類やシート類の広面積接着が可能。

3.再活性接着

塗布した接着剤をいったん乾燥させ、接着時に溶剤や熱(100℃程度)で接着剤を再活性して張り合わせることが出来る。

4.加熱・加圧接着

熱活性接着と同様の方法で張り合わせ、ただちに熱プレス加圧して接着すると、接着強さと耐熱性に優れた接着が出来る。

家庭用においては、「塩ビ樹脂系」、「酢酸ビニル溶液系」、「合成ゴム系」に別けてご紹介します。

提供元:セメダイン株式会社

URL:https://www.cemedine.co.jp

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