2020年12月09日
by セメダイン株式会社 |
公開:2020.12.09 09:10 更新:2021.10.04 16:23
ポリエチレンやポリプロピレンなどの、つきにくいプラスチックを接着するときのポイント。
■つきにくいプラスチックって?
生活用品としてはあまり馴染みのないプラスチック素材には、普通、接着剤ではつかないものがあります。PPと表記される「ポリプロピレン」や、PEと表記される「ポリエチレン」と呼ばれるプラスチックです。これらのつきにくいプラスチックには、難接着物専用の接着剤を使う必要があります。
たいていの家庭用品には、使われているプラスチックの種類が書かれていますので、ラベルや刻印で確認してみることをおすすめします。
■どうしてつきにくいの?
つきにくさの原因の一つは「疎水性」。簡単に言うと、「水を弾く」性質のものだということです。
例えば、フライパンなどに使われている「フッ素樹脂」をイメージするとわかりやすいかも知れません。水をかけても、水は玉のように弾かれて表面をコロコロと転がります。これが「疎水性」。
接着剤も塗る時は液状なので、同様に弾かれてしまい、塗ることが出来ません。そのまま硬化しても「弾かれっぱなし=くっつかない」わけです。
■つきにくいプラスチックが使われている生活用品って?
水弾きの良いプラスチックなので、その特性を活かして、水回りや屋外などで使われるものに多く使用されています。例えば、お風呂の洗面器やポリバケツ、ガーデニングのプランターなどです。
また、丈夫で割れにくいポリプロピレンは、衣料品などをしまうストッカーや、レジャーシート、百均グッズ、自動車部品などに使われています。
■つきにくいプラスチックの見分け方は?
プラスチック製品は素材名を刻印されたものが多くありますので、製品の裏面などをご確認下さい。それでも確認出来なかった場合の簡単な方法として、水に浮くものはつきにくい可能性が高いと考えられます。
浮くかどうかを判別するための水槽などが用意出来ない場合は、プラスチックの表面を綺麗に乾燥させ、軽く水をかけてみて、玉のようによく弾く場合はつきにくいとお考え下さい。あるいは、表面に油性ペンで書いても容易に拭き取れる場合はつきにくいと考えられます。
主な、つきにくいプラスチックと適用される接着剤の組合せは上表の通りです。
従来の接着剤ではつきにくかったポリエチレンやポリプロピレンなどにも使用でき、素材を選ばずに趣味や手芸、日曜大工に幅広く使用できる
【つけられる素材】
・金属
・プラスチック(ポリエチレン・ポリプロピレンもOK)
・合成ゴム
・皮革・布
・木材
・コンクリート・タイル
・陶磁器・石材
・発泡スチロール
・塩化ビニル(軟質・硬質)
「つかない」常識を破った セメダインPPX
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、シリコーンゴム、ポリアセタール、フッ素樹脂は難接着物といわれ、通常の接着剤では「つかない」というのが今までの常識だった。
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、シリコーンゴム、ポリアセタール、フッ素樹脂は身近にあるものの例としては、お風呂の洗面器や衣装ケース、ガーデニングのプランターやCDケース、ブルーシート、鉄道模型などに使われている。これらの素材に接着や補修をするときはセメダインPPXセットがおすすめ。
提供元:セメダイン株式会社
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