2021年07月20日

コロナ禍における防災意識の変化と対策の傾向(調査結果)

by DCM株式会社

公開:2021.07.20 15:40 更新:2021.10.04 16:23

避難所に行くことへの抵抗感が強まった人が7割。災害時は過半数の人が「自宅避難」。
今年の防災対策は、コロナ感染防止グッズ+「自宅避難」の備えを強化する人が多い。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により生活様式が大きく変わってきている中、防災に関する意識はどのように変化しているのでしょうか。DCM株式会社(以下、DCM)は、「コロナ禍における防災アンケート」を全国5か所のDCMグループ店舗にて調査しました。以下、調査結果をお知らせいたします。

防災対策の現況

「十分に対策している」は27%。対策しきれていない人は73%。

これまで自宅で行ってきた防災対策の進み具合について尋ねたところ、「十分に準備している」と回答した人は27%に留まり、「一部準備している」「準備していない」と回答した人は合わせて73%となり、依然、高い割合となりました。ここ数年、自然災害が相次いだことから、家庭での防災対策が進みましたが、未だ不十分でさらなる防災対策の必要性を感じている方が多いという結果になりました。

避難所に対する意識の変化

約7割の人が避難所へ行くことに抵抗感が「強まった」と回答。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて避難所へ行くことに抵抗感が強まったかを尋ねたところ、「非常に強まった」と回答した人は29%、「強まった」と回答した人は40%となりました。

約7割の人が避難所へ行くことに抵抗感を感じているということが浮き彫りになりました。

災害時の避難行動

6割の人が避難所以外での、いわゆる「自宅避難」をすると回答。

コロナ禍で災害が起きた場合、どのような避難行動をするか尋ねたところ、48%の人が「そのまま自宅で待機する」と回答しました。

関連して「車中泊をする」10%、「親戚や知人宅で待機する」2%を合わせると、いわゆる「自宅避難」をすると回答した人が60%にのぼりました。また、「その時になってから判断する」と迷っている人も17%いました。DCMでは避難所に対する意識の変化が、いわゆる「自宅避難」を選択する傾向に現れていると推察しています。

避難所における不安項目

避難所で不安なことは「避難所での感染」が過半数。

災害時、「避難所に行く」と回答した人に、避難所で不安なことは何かを訪ねたところ、45%の人が「避難所での感染」と回答しました。関連して「手洗いうがいができないこと」20%、「共有トイレの使用」17%、「自分が持参した物を使い続けることによる衛生面」7%という数字となり、新型コロナウイルス感染に関する不安項目が約9割を占める結果となりました。

今年ならでは。コロナ禍で、いわゆる「自宅避難」として準備する防災グッズ

コロナ感染対策+ライフライン停止の備え(飲食、モバイルバッテリー・灯り、トイレ)の強化に動く。

「自宅で待機する」「車中泊をする」「親戚や知人宅で待機する」と回答した人(いわゆる、「自宅避難」する人)に、コロナ禍で新たに揃えようと思っている防災グッズを訪ねたところ、現在の防災対策の状況にかかわらずコロナ感染対策品、非常食・水、モバイルバッテリー・灯り、非常用トイレをあげる人が多い結果となりました。次いで、「一部準備している」「準備していない」と回答した人は、防災リュックを準備すると回答した人が多い結果となりました。防災準備の状況別に詳説します。

防災対策の状況にかかわらず回答が多かった防災グッズ

① マスク・アルコール除菌

防災対策の状況にかかわらず回答数が最も多かったのはマスクとアルコール除菌でした。避難所でのコロナ感染対策はもちろんですが、家庭内感染も増加傾向にあるとの報道を受け、いわゆる「自宅避難」でもコロナ感染対策が必要と感じている現れだと推察しています。普段の感染対策に加えて、防災対策でも新たに追加し準備する人が多いことが今年の特徴です。

② 非常食・水

従来の非常食は炭水化物が中心の米物が考えられていましたが、災害時もタンパク質やビタミン等、バランスの良い食事が大切だという考え方が徐々に定着してきており、米物以外の副菜や野菜ジュース等を非常食に選ぶ人が増えてきています。また、甘い物は、お子さんのストレス防止にも役立ちます。

このため、例えば、「十分に準備している」人は米物以外の栄養バランスを考えた非常食を買い増し、「一部準備している」「準備していない」人は、まずは米物の非常食を準備する、といったことが考えられ、これまでの防災対策状況にかかわらず、回答が多いと推察します。

③モバイルバッテリー・灯り(懐中電灯・ランタン)

DCMが開催する防災イベントでも関心が高く、電気が止まることへの危機感を持つ人が多いと見ています。

灯りに関しては、既に準備している懐中電灯の他に、部屋全体を灯すランタンへの買い替えや買い足しが考えられます。

防災専門家もランタンをリビング・寝室・トイレ等、主要となる部屋にそれぞれ置くことを勧めています。中でも、LEDランタンは省電力のため電池が長持ちし、防災用の主流になっています。

モバイルバッテリーは、普段から持ち歩いて使えるモバイルバッテリーと、繰り返し使用できる乾電池タイプに大別できます。これまで普段持ち歩いているモバイルバッテリーを防災用に準備した人が、乾電池タイプを新たに買い足しているケースも考えられます。

④ 非常用トイレ

ここ数年、災害時におけるトイレの重要性が大きく注目されています。③同様、DCMが開催する防災イベントでも関心が高いのがトイレ対策です。

以前は、お風呂などの水を代用して流せばよいとの認識が広まっていましたが、マンションのみならず一軒家でも、災害発生後の断水時にトイレの水は流せません。逆流や低層階が汚水で水浸しになる原因となります。

非常用トイレには、便器にかぶせて使うビニール袋・凝固剤がセットになったタイプ、家族で繰り返し使うことを想定した大容量の凝固剤のみのタイプがあります。

⑤ 防災リュック

「一部準備している」「準備していない」と答えた人の回答では、①~④に続いて「防災リュック」が上位に入っています。防災リュックは子供から大人までが共通して必要とする基本的な防災用品が入っているため、防災準備を始める人は防災リュックを主軸にし、足りない物を買い足ししているケースが多いと推察しています。

防災グッズの購入予定場所

防災グッズの購入場所は約7割の人が「ホームセンター」と回答。

防災グッズはどこで購入予定かを尋ねたところ、「ホームセンター」と回答した人が68%で、最も多い結果となりました。

防災におすすめの商品

今回の調査結果より、ご家庭で簡単に災害対策ができるグッズを紹介します。

◆ 非常食・水

「美味しい防災食」肉じゃが・筑前煮・豚汁

保存食はお米を中心とした炭水化物をメインに用意しがちですが、避難生活が長く続くと栄養が偏ってしまいます。そのため、積極的にタンパク質や食物繊維等の栄養を摂る必要があります。

常温でも美味しく食べられ、5年間保存できます。

※ ご購入はお近くのDCMグループのお店へ

「カゴメ野菜1日これ1本長期用」

炭水化物だけでなく不足しがちな栄養を補うため、缶詰やレトルト食品、乾物等を活用しましょう。

野菜ジュースはビタミンを摂ることができるのでおすすめです。本商品は5年間保存も可能です。

※ ご購入はお近くのDCMグループのお店へ

◆ モバイルバッテリー・灯り

「乾電池式チャージャー」

乾電池タイプは事前に充電しなくてもすぐに使用できます。また、電池を交換することで繰り返し使えるため、災害時に便利です。

「モバイルバッテリー10」

普段使いのモバイルバッテリーは大容量タイプにしておくことでもしもの時も安心です。本商品はスマートフォンを約4回分急速充電可能。

「DCM ランタンにもなるLEDライト」

懐中電灯としてだけでなく、ランタンとしても使えるという2つの機能を持ったライト。便利なフック付きのため、さまざまな場所に引っ掛けて使用することもできます。

◆ 非常用トイレ

「便利な凝固剤50回分」

断水時、排水管の無事が確認できるまでトイレの水は流せません。そのため、携帯トイレの備蓄が必要です。

トイレは1人あたり1日約5回分の準備が必要なため、大容量の凝固剤を用意しておくことをおすすめします。

ポリ袋を用意するのを忘れずに。

※ ご購入はお近くのDCMグループのお店へ

※一部商品は季節商品のため、なくなり次第終了となります。また、店舗によりお取り寄せとなる場合がございます。あらかじめご了承ください。

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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