2021年10月09日

キャンプの焚き火って寝るときどうする? 安全な焚き火の消し方を知ろう!

by DCM 編集部

公開:2021.10.09 00:00 更新:2021.11.23 08:59

「キャンプの焚き火は就寝の際にどうすればいいの?」

「焚き火を就寝時に放置したら山火事にならないかな?」

こんな悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。焚き火は誤った行動を取ると、火事になってしまうケースも少なくありません。

ベテランキャンパーは、就寝時に火消しツボや水を張ったバケツなどを利用して焚き火の火種を管理しています。

この記事では、ベテランキャンパーも実施している寝るときのキャンプの火の消し方や

最善の消火方法について解説していきます。

キャンプの焚き火は必ず寝る前に消そう!

まず焚き火の消し方の前に、知識として得ておくことは「キャンプの焚き火はなかなか消えない」ということです。

焚き火は風が吹くと火の粉が他の持ち物やゴミに引火してしまい、火事になってしまうことも多いです。

最後まで燃やす自然消化が理想ではあるものの、薪を使った火はなかなか消えにくく、鎮火行動を行っても30分~1時間程度消えるまでに時間がかかってしまいます。

一見、キャンプの焚き火が消えているように見えたとしても、灰に火種が残っており、風が吹くことによって火事や火傷になった事例も少なくありません。

そのため、遅くても寝るときの1時間前には消し終わるようにしましょう。

焚き火の消し方

焚き火の消し方には、

・火消しツボを使う

・水を張ったバケツを利用する

という2つの方法が挙げられます。

ではそれぞれ具体的にどのようなことを意識するとよいのでしょうか。

火消しツボを使う

ベテランキャンパーが実際に使用していることが多いのが密閉空間を利用した「火消しツボ」です。

火消しツボはホームセンターやネットショップで1,000~3,000円程度で販売されています。

火が付いたままの炭を火消しツボに入れて密閉することで、酸素がなくなり二酸化炭素が増えて燃焼が止まる仕組みです。

火消しツボを利用した灰は「消し炭」と呼び、他の炭と比べて火が付きやすいため、次の日のキャンプで焚き火をする際に活用できます。

火消しツボは全体が発熱しないように防熱加工が施されていますが、それでも炭を入れたばかりの状態は火傷をするほどの熱くなります。

そのため、火消しツボを利用する際には難燃グローブを使って、火傷をしないように消火しましょう。

火消しツボがない場合

もし火消しツボを持ってきていなかった場合は火ばさみなどを利用し、薪や炭を立てるようにしましょう。

薪や炭を立てることによって、火種が下へと落ちるため、燃え続ける状態を抑えられます。

ただし、薪や炭を立てる場合はなるべく周りに人や物がない場所にしてください。

そのままの状態で薪や炭を立ててしまうと火の粉や火種が残った灰が風によって飛んでしまい、他の物に引火してしまう危険性があります。

周りに人や物がない場所で立て、薪の温度が下がってから水を張ったバケツに沈めるようにします。

水は少量でも鎮火はしますが、火種が残ってしまう可能性があるため、できるだけバケツいっぱいの水を用意してください。

焚き火を消さないとどうなる?

焚き火を消さずに寝てしまうと、火の粉が風に舞って引火し、火事の原因になることはもちろん、ほかのキャンパーへの迷惑になる可能性もあります。

たとえ近くに物がなかったとしても、火の粉が風に流されて遠くまで飛んでいく可能性もあるので注意しましょう。

さらに注意していただきたいのが、キャンプで利用する焚き火は水をかけたぐらいではすぐに消火されないという点です。

キャンプ時に利用する焚き火は薪や炭が芯から燃えているため、少量の水では火は消えず、消えたように見えたとしてもまだ火種が残っているケースもあるものです。

水をはった金属製のバケツに漬けて、しっかりと消火するようにしましょう。

キャンプで寝る前にほかにもやった方がいいことはある?

寝るときの焚き火を火消することも大切ですが、キャンプでは他にも寝る前にたくさんのことを行うこと必要があります。

【キャンプで寝るときに対応した方がよい行動】

・食材をクーラーボックスに入れる

・ゴミをまとめておく

・荷物をタープに入れる

・靴をテントの中にしまう

それぞれの対応した方がよい行動について理由や対処法を詳しく解説していきますので、参考にしてください。

食材をクーラーボックスに入れる

夏場は食材が傷みやすいため、クーラーボックスに入れる人も多いのですが、秋や冬などの肌寒い日でもなるべくクーラーボックスに入れて保管するようにしましょう。

秋や冬でも温度変化によって食材が傷むという点が理由として挙げられますが、他にも食材につられて野生の動物が近づいてくる可能性があるという理由が挙げられます。

肌寒いからといって食材をそのまま放置してしまうと、その食材を狙ってカラスやシカ、イノシシなどが現れる場合があります。

人の気配に気づけば野生動物の気は動転し暴れまわることも考えられます。その際は、命の危険を脅かす可能性も高いです。

ケガや事故のないキャンプを行うためにも、寝るときは焚き火を消すとともに食材をクーラーボックスに入れましょう。

ゴミをまとめておく

キャンプを楽しむときに出たゴミもなるべく綺麗にまとめるようにしてください。

ゴミも野生の動物に狙われやすく、適当にしておくと荒らされる危険性があります。

さらにゴミは綺麗にまとめてから立ち去らないと、キャンプ場によっては罰金を取られます。

寝るときにゴミを片付けず、次の日に野生動物に荒らされている状況になれば楽しいキャンプが台無しです。

ゴミをまとめる際には臭いが気になりやすいため、ゴミを袋に入れて密封し、用意したゴミ箱に入れて車やテントで保管するようにしましょう。

荷物をタープに入れる

盗難防止や片づけをスムーズに行うために、荷物は必ずタープの下に片づけるようにしましょう。

キャンプグッズの中でもテーブルやチェアをしっかりと収納しておくことが必須です。片づけをしなかったことにより、翌日にテーブルやチェアが盗まれていたというケースもあります。

もちろんテーブルやチェア以外にも貴重品は必ず自分の手元に届く範囲にしまってください。

またキャンプ場は天候の変化が激しいため、夜露によって濡れてしまうことも多いです。荷物は必ずタープに入れてしっかりと管理するようにしましょう。

靴をテントの中にしまう

キャンプ初心者が行ってしまいがちですが、テントの外に靴は置かないようにしてください。

家にいるときのようについつい靴をテントの外に出してしまう人が多いですが、意外と夜露や濃霧によって濡れてしまいます。

さらに野生の動物が靴を取って行ってしまうこともあるため、次の日に靴がないという状況に陥ることも少なくありません。

寝るときだけに限らず、靴はなるべくテントの中で保管するようにしましょう。

まとめ

キャンプで寝るときは焚き火をどうしたらよいのか考えてしまいがちですが、初心者はなるべく火消しツボを利用して消火するようにしましょう。

火消しツボはリーズナブルな価格で販売されている上に、小型の物が多いため荷物になりにくいです。

焚き火の扱いを上手に行うことによって、キャンプの際に火を育てる楽しさを味わうことができ、ワンランク上のキャンプライフを過ごせます。

焚き火はキャンプを行う上では欠かせないため、消火の方法だけでなく火の取り扱いなどもしっかりと勉強したうえで挑戦してみましょう。

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