2021年11月29日

家庭菜園の定番トマトの栽培方法!ミニトマトは初心者でも簡単に育てられる

by DCM 編集部

公開:2021.11.29 10:00 更新:2021.12.28 10:16

「家庭菜園をはじめてみたいけど、どんな野菜を選んだらよいか分からない」といったかたも多いのではないでしょうか。

家庭菜園で育てられる野菜の種類は多く、どれも魅力的なため迷ってしまいますよね。

初心者におすすめなのがミニトマトです。ミニトマトは初心者でも育てやすく、品種も多いため、さまざまな味を楽しめる魅力もあります。

この記事では、家庭菜園でのミニトマトの栽培方法、成功のコツなどを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

家庭菜園初心者にはミニトマトがおすすめ

トマトは、家庭菜園で定番の野菜ですが、種類も豊富で世界で約8,000種以上の品種があるといわれています。料理での使い勝手もよく、さまざまな味を楽しめるのも魅力です。

また、家庭菜園をはじめた初心者には、ミニトマトの栽培がおすすめです。ミニトマトは初心者でも育てやすく、収穫量も多いため、家庭菜園の楽しみを簡単に味わえます。

トマトは種類が豊富

トマトは種類が豊富です。簡単な分類でも、大きさによって、大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトに大きく分類され、色もピンク系と赤系の2種類に分類されます。さらに、味や酸味などでも細かく分類されるのです。

日本でメジャーなのはピンク系で、生で食べても甘くて美味しいのが特徴です。有名な品種では、「桃太郎」「麗夏」があります。

海外ではピンク系はあまり広まっておらず、赤系が主流です。有名な品種では「サンマルツァーノ」があります。赤系は糖度よりも酸味が強く、加熱して食べるのが主流です。

ミニトマト栽培を初心者におすすめする理由

ミニトマトを初心者におすすめである理由は、いくつかありますが、一番の理由は、実がつきやすくて収穫量も多いためです。

大玉トマトは、実がつきにくく、実がついても割れてしまったり、収穫までに落ちてしまったりと、多くのトラブルがあります。雨よけや摘果など、常にこまめな手入れが欠かせません。

一方、ミニトマトは簡単に実がつきますし、収穫までの期間も短く、比較的トラブルも少ないのが魅力です。収穫タイミングも分かりやすいので、初心者でも最適な収穫できますよ。

また、ミニトマトは品種も多いため、さまざまな味を楽しめるのも、おすすめする理由の1つです。

プランターでも育てられるミニトマトの栽培方法

ミニトマトをしっかりと育てるためには、まずは苗選びがポイントです。元気のない苗を選んでしまうと、収穫量も減ってしまいます。

また、トマトを本格的に育てるのであれば畑や広い庭が必要になりますが、ミニトマトであれば、プランターで育てられます。

見極めが重要な苗やプランターの選び方

苗には、実生苗(みしょうなえ)と接ぎ木苗(つぎきなえ)の2種類があります。実生苗は種から育てた苗で、接ぎ木苗は野生種などの丈夫な品種に、栽培品種をかけ合わせた苗です。

実生苗は100円前後で買えるため、安いのがメリットですが、病気に感染しやすく収穫量も接ぎ木と比較すると少ないのがデメリット。

一方、接ぎ木苗は「病気になりにくい」「収穫量も多い」「低温でも育ちやすい」といったメリットがあります。しかし値段は300円前後で、少し高めです。

プランターは、丸型か四角の深鉢を選ぶのがおすすめです。サイズは直径30cm×深さ30cmで、容量は15~28L程度のものを選びましょう。さらに、排水用のすのこがついているものがおすすめです。排水用のすのこがない場合は、鉢底石を用意しましょう。

苗を植える前にプランターの準備をする

苗を植える前のプランターの土壌づくりが、成功のポイントです。よい土でなければ、元気よく成長せず、収穫量も減ってしまいます。

ポイントになるのは「土の酸性度」です。ミニトマトは弱アルカリ性の土を好みます。ミニトマト専用に土の酸性度が調節されているものを市販で買うか、土の酸性度を調節する「土壌の中和」をしなければいけません。

土を自分で配合する際は、元肥である緩効性肥料と苦土石灰をひとつかみ程度入れ、しっかりと混ぜ合わせましょう。土は、苗を植える2〜3週間前に準備しておく必要があります。

苗は水をうまく使ってしっかり育てる

まずはバケツに水をたくさん入れ、苗に水を吸収させましょう。

そしてプランターに苗と同じサイズの穴を開け、根鉢が崩れないように手で支えながら植え付けていきます。

根の周りを少し掘り、苗に水が浸透しやすいように調節しましょう。植える際は、花が向いているほうを手前にすると収穫しやすくなります。

最後は根が乾燥しないようにしっかりと水を与えます。

家庭菜園でミニトマトの栽培を成功させるポイント

初心者でも失敗しにくいミニトマトですが、成功させるポイントをしっかり押さえることで、より失敗しにくくなります。

初心者がやってしまいがちな失敗は、肥料や水を与え過ぎることです。

肥料を与え過ぎればかえって実が苦くなってしまいますし、水を与え過ぎれば、実腐れや甘みが落ちる原因になってしまいます。水も肥料も、適正な量とタイミングで与えることが大切です。

実がつくまで肥料をやり過ぎない

ミニトマトを育てる際は、実がつくまで肥料を与え過ぎないようにしましょう。肥料を与え過ぎると窒素過多になり、花実がつきにくくなって収穫量が減ってしまうばかりか、味にも影響します。苦いミニトマトができてしまう要因の1つは、窒素量の多さです。

窒素過多を見極める方法がいくつかあります。「株全体の色が濃く、くすんだ緑色になる」「葉っぱが大きくなり内側に丸まる」「葉っぱと葉っぱの間にある茎の長さが短い」などです。肥料の与え過ぎには注意しましょう。

初心者はこまめに水をたっぷりとやる

トマトは、水を与えないほうが甘くなるというのを聞いたことはないでしょうか。適正な水の量の見極めをできるのであれば、多く与えないほうがよいのは確かです。

しかし、初心者で、適正な水の量を見極められない場合は、土の表面が乾いたら、こまめに水をたっぷり与えましょう。量としては、鉢底から水があふれ出るぐらい入れるのがポイントです。

水が不足すると、必要な養分を吸収できず、病気になるリスクが上がってしまいます。初心者であれば、より美味しいトマトの前に、しっかり収穫することを目指しましょう。

ミニトマトで肩慣らし!成功したら大玉トマトにチャレンジ

ミニトマトは「苗やプランターの選び方」「水のやり方」など、いくつかのポイントに気をつければ、初心者でも育てやすく比較的簡単にたくさん収穫できる、家庭菜園で人気の野菜の1つです。

サラダの彩りとしてはもちろん、料理にも使いやすいので食卓でも活躍するので高い満足感が得られます。

ミニトマトの収穫ができたら、ぜひ大玉トマトにもチャレンジしてみてください。トマトの栽培は、大きくなるほど手間がかかりますが、収穫できたときの喜びもより大きくなることでしょう。

新着記事