2021年10月28日

ベランダでガーデニングする際の確認ポイント4つ!虫の増加を防ぐ方法や注意点も紹介

by DCM 編集部

公開:2021.10.28 00:00 更新:2021.12.07 16:05

「ガーデニングをベランダでおこなう際に確認すべきことは?」

「狭いベランダでもガーデニングを楽しむコツが知りたい」

と気になっているかたもいるでしょう。

庭がなくても、ベランダがあればガーデニングは十分に楽しめます。しかし、ベランダでガーデニングをおこなう際の確認ポイントや注意点を知らないかたも多いでしょう。

そこで今回は、ベランダでガーデニングをする際の確認ポイントを4つ説明します。

また、ベランダでガーデニングを楽しむコツも紹介するため、ベランダでのガーデニングを検討しているかたはぜひ参考にしてください。

ベランダでガーデニングする際の確認ポイント4つ

ここでは、ベランダでガーデニングをおこなう際に確認すべき点を4つ紹介します。確認すべき点は、以下のとおりです。

・ベランダの風通し

・ベランダの日当たり

・水場の位置

・排水溝の位置

「なかなか植物が育たない」といった事態を防ぐためにも、上記のポイントを確認しておきましょう。

ベランダの風通し

ベランダでガーデニングをおこなう場合は、風通しがよいか確認しておきましょう。風通しが悪い場合、植物に新鮮な空気が届かず、十分に育たないからです。

風通しはベランダの手すりや壁から判断できます。壁が格子状の手すりになっている場合、隙間から風が通るため、植物に十分に新鮮な空気が運ばれます。

それに対し、ベランダの壁が強化ガラスやコンクリートの壁である場合、壁に空気が遮られてしまいます。また、集合住宅にお住まいの低層階のかたも風通しが悪いため、注意が必要です。

自宅のベランダの風通しが悪い場合は、風通しが良くなる工夫を施さなければなりません。植物の側に扇風機を設置したり、プランターの下にレンガを置いて隙間を作ったりして、空気の流れを作りましょう。

ベランダの日当たり

植物が十分に育つためには日当たりも重要であるため、ガーデニングをおこなう際はベランダの日当たりを確認しましょう。

窓の方角やベランダの壁の素材によって、日当たりは大きく異なります。

【窓の方角別:日当たりの量】

・北:一日を通して日が当たりにくいため、日陰を好む植物を育てる。

・東:午前中に日当たりが良くなる。

・西:午後から日当たりが良くなる。

・南:一日を通して日当たりがよい。

窓が東と西や南を向いている場合は、一日のうちどこかの時間で日当たりが良くなります。

それに対し、窓が北を向いている場合は一日を通して日当たりが悪いため、日陰でも育つ植物を選びましょう。

日当たりがよい場合は、水も蒸発しやすくなります。植物の水が不足しないように、たっぷり水をあげましょう。

水場の位置

マンションのベランダには水場がない場合が多いため、どこから水を調達するか決めておきましょう。

水場がベランダにない場合、台所や浴室からバケツやじょうろで水を汲んでくる方法が一般的です。

少しでも水を運ぶ手間を省きたいというかたには、水のない場所でも使用できる噴霧器の使用がおすすめです。

ベランダでガーデニングをおこなう際は、あらかじめ水場の位置を確認して、どのように水をあげるか検討しましょう。

排水溝の位置

周りの住民に迷惑をかけないためにも、ベランダの排水溝の位置を把握しておくことは重要です。

排水溝の位置を確認せずに詰まらせてしまうと、最悪の場合、隣の部屋のベランダまで汚水が流れる可能性があるからです。

ベランダでガーデニングをおこなう際は、排水溝の位置を確認したうえで、詰まらないように対策する必要があります。

ガーデニングで排水溝が詰まる主な原因は、落ち葉や小石が排水溝に溜まることです。

そのため、排水溝にネットをして落ち葉や小石が侵入しないようにして、ネットは小まめに取り替えるように心掛けましょう。

ベランダでガーデニングを楽しむコツ

これまでベランダでガーデニングをおこなう際に確認すべきポイントを紹介しました。次に、ここではベランダでガーデニングを楽しむコツを紹介します。

紹介するコツは、以下のとおりです。

・棚を設置する

・フェンスをつける

上記のコツを実践すれば、ベランダが狭い家にお住まいのかたでもガーデニングを楽しむことができます。

棚を設置する

ベランダに棚を設置すると、ベランダの空間を有効に活用できます。棚にプランターを置けば、棚の設置前には置けなかった空間にも植物を置けるようになります。

棚を設置するメリットは空間の有効活用だけではありません。高い位置に植物を置けるので、風通しや日当たりが良くなることがあります。その結果、植物も育ちやすくなります。

棚は値段の高いものを購入する必要はなく、比較的安く手に入る「すのこ」などを組み合わせて作成することが可能です。

色をつけるとさらにおしゃれになるため、自分好みの色にDIYしてみてはいかがでしょうか。

ただし、棚の下段には日が当たりにくくなります。棚を設置する際は、植物の特性を理解したうえで、どの段にどの植物を置くか検討しましょう。

フェンスをつける

ベランダにフェンスを設置すると、限られたベランダの空間を有効に活用できます。フェンスにプランターをひっかけられるため、置ける植物が増えるからです。

フェンスをつけるメリットは、空間の有効活用以外にも存在します。外からベランダの中が見えることを防止したり、フェンスに飾りをつけておしゃれにしたりできるのです。

フェンスをつけることにはさまざまなメリットがあるため、

「外から中を見られたくない」

「ベランダが狭くて植物があまり置けない」

というかたはぜひ取り入れてみてください。

しかし、フェンスを取り付けることで日当たりが悪くなる場合があります。植物に重要な日当たりを確認した上で取り付けるようにしましょう。

ベランダにおけるガーデニングで虫が増えるのを防ぐ方法

これまで、ベランダでガーデニングを楽しむコツを2つ説明しました。

しかし、「ベランダでガーデニングを楽しみたいけれど、虫が増えそうで不安」と考えて躊躇しているかたもいるでしょう。

そこで、ここではベランダでガーデニングをおこなう際に、虫の増加を防ぐ方法を3つ紹介します。

受け皿の水を放置しない

植物の水分が不足しないように、植物に水分をたっぷりやることがあるでしょう。そんなときに、受け皿に溜まった水を放置すると、虫が集まってきてしまいます。

水が溜まったまま放置していると、虫が水を飲みにきたり、卵を産みつけにきたりくるのです。具体的には、ゴキブリやコバエなどが集まります。

とくに、春から夏にかけて虫が増える時期は、ベランダにも虫が増えるものです。受け皿の水を捨てることは手間ですが、虫の溜まり場にならないように受け皿の水を小まめに捨てましょう。

虫がつきにくい植物を育てる

そもそも植物に虫をつけたくないというかたは、虫がつきにくい植物を選ぶことをおすすめします。

虫にとって苦手な成分を持っている植物を選ぶと、虫がベランダに寄ってくることを防ぐことができます。

【虫がつきにくい植物の例】

・ハーブ:ハーブに含まれるカンファーやシトラールなどが虫にとっての苦手成分。

・ラベンダー:ラベンダーに含まれるリナロールが虫にとっての苦手成分。

・タンジー:花や葉に毒成分が含まれている。虫にとって苦手な独特の匂いがある。

人にとってはよい匂いでも、虫にとっては苦手な匂いの場合があります。虫が苦手な成分や匂いを発する植物を取り入れて、虫を寄せつけないようにしましょう。

虫除けスプレーを使用する

虫除けスプレーを使用することも、虫の対処法のひとつです。しかし、ベランダで洗濯物を干しているなどの理由から、虫除けスプレーの使用を躊躇するかたもいるでしょう。

そんなかたには、天然由来成分の虫除けスプレーをおすすめします。

天然由来成分の虫除けスプレーを使用すれば、人間の健康に害を及ぼす心配はなく使用することが可能です。自宅にお子さんやペットがいる家庭でも、安心して使用できます。

ベランダでガーデニングをおこなう際の注意点

最後に、ベランダでガーデニングをおこなう際の注意点を2つ紹介します。

避難経路を遮らない

マンションのベランダの場合、避難経路が用意されているでしょう。避難経路は災害が発生した際に逃げるための重要な経路ですが、植木鉢などで道を塞いでしまうと十分に機能しません。

避難経路を防ぐことは消防法で禁止されているため、鉢やプランターで塞がないように配置しましょう。

ベランダの外にプランターを出さない

また、ベランダの外にプランターを出さないことも重要です。日に当てたいからと外に出した際に、下に落下して通行人に当ててしまう可能性があります。

安全にガーデニングを楽しむためにも、最低限のルールは守りましょう。

まとめ:ベランダの完成イメージを明確にして、ガーデニングを成功させよう

今回は、ベランダでガーデニングをする際の確認ポイントを紹介しました。

植物を育てるためには植物が育つ環境を整えなければなりません。この記事で紹介した確認ポイントを参考にして、植物が育ちやすい環境を作りましょう。

また、ベランダでガーデニングを楽しむコツも紹介しました。ぜひこの機会にガーデニングのグッズを揃えて、ベランダで植物を育ててみてはいかがでしょうか。

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