2021年06月29日
by DCM株式会社 |
公開:2021.06.29 17:10 更新:2021.10.04 16:23
「家事能力人並み以下」なズボライターが、ネットの「ラクしてキレイ技」に挑戦してます。
ズボラ―家の押入れから、古い革製品が発掘されました。
手入れせず放置されたせいで、かなり劣化してます。
バッグはショルダーのヌメ革部分に雨シミとカビが。二つ折り革財布は黒ずみが目立ち、名刺入れは傷と乾燥で黒からグレーに変色(T_T)
革のメンテナンス用品は本当にたくさんの種類が販売されていますが、
今回はホームセンターですぐ手に入る身近なアイテムを使い、復活を試みてみたいと思います。
用意したのはこちら。
日本磨料工業「ピカール」、DCM「台所用洗剤」、モリト「たっぷり防水スプレー」、パンテーン「トリートメント」、コロンブス「ニューネオクリーナー」「ミンクオイル」、ぺんてる「スーパーマルチ砂消し」、DCM「メラミンスポンジ」、消しゴム
革ケアアイテムはDCMのホームセンターの靴小物売り場でゲット。ほかはネットの裏ワザ情報を参考に台所やふろ場などから調達。
日本磨料工業「ピカール」
DCM「台所用洗剤」
モリト「たっぷり防水スプレー」
DCM「メラミンスポンジ」
革製品のお手入れの基本は「保湿」。
革はヒトのお肌同様、汚れがついた場合は「即座に」「丁寧に」落とし、
オイルなどでしっかり保湿してあげるのが独特の風合いを長く保つ秘訣だそうです。
だとすると、ウン十年前の新社会人時代に購入した名刺入れは、手遅れでしょうかね……。
お懐かしやのコシノジュンコネームもカサカサで判別不能。
step1
表面のホコリをざっと拭き取り、レザークリーナー少量を柔らかい布に取って拭いていきます。
おっと、ひと拭きでいい感じの黒がチラ見え!
使用したコロンブス「ニューネオクリーナー」はワックス成分なし、なのにこの感じ。
期待できます!
step2
汚れが落ちたら保湿。コロンブス「ミンクオイル」を薄く取って滑らせます。
角、ふち、縫い目のすみずみまでしっかり伸ばしてあげます。
結果
たった2ステップでいい~感じの黒が復活!
カサカサ傷まみれだったとは思えない仕上がりです。
こんなに簡単なのに、長く放っておいてゴメンナサイ!
お手入れすればちゃんと生き返る、革ってスゴイ。
これは楽しい作業です!!
基本プロセスは大成功、次は裏ワザ黒ずみ落としに挑戦!
革表面の黒ずみ汚れ専用品として有名なのは「ソフトガミ」。
見た目、使い心地とも消しゴムそっくりで、ネットには
「まんま消しゴムで代用できる」との情報が見つかります。
さらに、こちらも見た目が似ている「メラミンスポンジ」で「こすって削り落とす」
という猛者もいるようなので、全部試してみます。
全部見た目そっくり、お餅でもいけそうな気がします。
バッグのヌメ革部分についたボールペン跡のような黒汚れを、消しゴムでゴシゴシ。
えーーっ、簡単に消えてなくなった! しかも革質に変化は見られず。
これはビックリ、消しゴムいけるね!
ただし、別の部分にあった黒線やシミは、消しゴムでもメラミンスポンジでも
ソフトガミでも落ちませんでした。
汚れの成分、付いた時期、しみ込み方などでも落ちる、落ちないはあるようです。
メラミンスポンジが効いたのは、黒ずみがハンパない革財布でした。
ごく少量の水でしめらせながら、黒ずみ部分をコスコス。
特に汚れがひどい部分は、このあと「砂消し」でもコスコス。
こすりおわったら、名刺入れでも使ったミンクオイルで仕上げ。
そこそこきれいになってくれた気がします!
ただしカード入れ一段目、砂消しゴムを使った部分は見事に白っちゃけてしまいました。
反省です。
「砂消し」「消しゴム」「メラミンスポンジ」とも「革の表面加工を削り、寿命を短くする行為」とのことで「使っちゃダメ」とするサイトが多かったのであしからずです。
次はバッグのショルダー部分の雨シミとカビを対策。
雨に降られたまま10年くらい放置しました。
革の水シミは、「水で濡らせて染料をなじませ、目立たなくする」のが一般的な対策だそう。
これで変化がなければ油分が混じっている可能性があり「レザーソープを併用する」とのこと。
レザーソープのかわりに台所用洗剤を用意し、いざ!
step1
ぞうきんを水で濡らし、ショルダー部分をまんべんなく、こすらないようしめらせます。
シミの有無にかかわらず、ヌメ革部分はぐるっとすべて濡らします。
step2
濡れたシミが周囲となじむか観察。くっきり残っていたため台食器用洗剤をとかした水の中へ。トントン洗いののち、トリートメント剤を溶かした水ですすぎ、乾かしてオイルアップ。
オイルは乾燥中と乾燥後の2回塗布。
仕上げにリベットをピカールで磨き、防水スプレーをかけて作業終了。
結果
シミが消えた、までは至りませんが、オイルで色が濃くなったぶん目立たなくなりました。
乾燥でガサガサだった手触りがしなやかになったのは何よりです。
撮影から4カ月たった今も、ひび割れや不具合などなくいい感じの風合いで使えています。
台所洗剤やトリートメントなどはあくまで裏ワザ、あまりおすすめはできませんが、
革の汚れは「ついてすぐ処置」からの「保湿」が命ということで、
「手に入る身近な用品」でサッとお手入れするのはアリ! と思った実験でした!
コロンブス 抗菌剤配合ニューネオクリーナー
革製品の汚れや古いクリームを落とすクリームタイプのクリーナー。ワックス成分を含まないのでベトつかず速乾性に優れています。天然抗菌防臭剤配合。60g
※DCMのホームセンターでお求めください。
コロンブス ミンクオイル ビン
革によく馴染むミンクオイルオイルの仕上げクリーム。皮革製品に必要な油分を補い、表面をコーティングしながら革本来の柔らかさと滑らかさを保ちます。45g
※DCMのホームセンターでお求めください。
モリト たっぷり防水スプレー
革が持つ独特の風合いを変えずに防水、防汚効果をプラスする防水スプレー。スエード、合成皮革、布製品などオールマイティに使えます。通気性を損なわないので衣類にも。300ml
日本磨料工業 ピカール 液
真鍮、銅、ステンレス、アルミ、錫、鉄などの金属、プラスチック類などに使える液状金属磨き。傷取り、光沢出しまで多用途です。300g
取材・文・撮影/和田玲子
提供元:DCM株式会社
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