2021年02月12日
by ジェックス株式会社 |
公開:2021.02.12 17:40 更新:2021.10.04 16:23
2015.8.7
観賞魚用ヒーターの開発秘話、商品の構造について解説いたします。
観賞魚、特に熱帯魚飼育に欠かせないヒーター。水槽の水を暖める、という単純な機能です。家庭内を見回しても、「電気で熱を加えて水を暖める」という電化製品は電気ポットや食器洗浄機など身近なもの。しかしその多くが高い安全性を保つために、高い技術力やノウハウの蓄積で開発されています。
観賞魚保温器具の過去を見ると、阪神大震災や東日本大地震など災害時にいくつかの事故が起きました。予期せぬ状況でヒーターが水槽から出てしまいそのまま通電した結果、火災の原因となってしまった、という事例です。 今後も震災への意識の高まりは続くこともあり、私たちジェックスは「どんな状況でも安全に作動するヒーターを創る」という目標をかかげ、すべてを一から、自社で設計開発することを選択しました。
あらためて自社で設計開発をするにあたり、そもそも観賞魚ヒーターの『安全』とは何か、ということを考えました。
一つは最重要な「人への安全」。皆様の中にも、お手入れなどの際にヒーターを素手で触ってしまい、ドキッとしたことがある方がいらっしゃると思います。そこで当社ヒーターは、水中において正しく水温をコントロールする上に、空気中に出ても人が触れて火傷をしない表面温度になるよう設計させていただきました。事故はもちろんのこと、たとえ誤った使い方をしても怪我をしない、多くの電化製品が取り入れる安全性を目指しました。
もう一つは「魚への安全」。これまでの観賞魚ヒーターには「温度ヒューズ」という安全装置が使われています。これは、一度作動すると再使用できず、作動が止まったことに飼育者が気が付かずに魚にダメージを与えてしまうことがあります。 人と魚に安全。これを達成するためには、これまでの仕組みでは不可能。そこで考案したのが新構造のヒーターでした。その構造については、下記で詳しくご説明させていただきます。
一番の大きな特徴はこれまで一つのガラス管の中に発熱部と温度制御部(基板)を納めていたものを、2つに分けた「シャトル構造」を採用したことです。そして温度制御部には「空焚きセンサー」を追加。万が一通電状態でヒーターが水から出た際、「空焚きセンサー」が働き通電をカット。水中に戻し安全な温度になると通電を再開。「温度ヒューズ」が働く前に「空焚きセンサー」が作動するので、再使用が可能となりました。
※特許取得 シャトル構造 もちろん、緊急時を想定して必ず必要と考えている「温度ヒューズ」はシャトル構造ヒーター全機種に搭載しております。
そして、この構造が可能にしたことがもう一つあります。
これまでのヒーターは水槽内で縦置きすることはできませんでした。これは構造上、縦に設置した場合にコイルの発熱が水温センサーに影響し、誤動作を起こす可能性があるからです。
新開発されたシャトル方式では、温度固定式ヒーターを含め、すべての機種で水温センサーがコイル線の熱影響を受けない位置に設置されているので、縦でも横でも設置が可能です。水槽内を有効に使いたい、レイアウトを工夫したい、というユーザー様には非常に喜ばれる機能の一つです。
シャトル方式のヒーターは全機種「ヒーターカバー付き」。難燃性樹脂を使っているので安全、お魚に直接ヒーター管が触れないので安心。そしてヒーターをガラス面に取り付けるキスゴムの耐久性を上げるためにこちらも専用開発。しっかり、がっちり、くっつきます。
ジェックスでは今年の夏、このシャトル方式のヒーターに新機種を追加。温度固定式、温度調整一体型、温度調整セパレートタイプ、そして交換用ヒーターと、すべてのラインナップを完了します。 人と魚に安全な新型ヒーター、今年の冬の準備の際には是非ご検討下さい。
提供元:ジェックス株式会社
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