2020年10月30日
by DCM株式会社 |
公開:2020.10.30 12:10 更新:2021.10.04 16:23
2019.10.23
ズバッと季節のお悩みに回答してくれる、藤原千秋さん連載。季節の変わり目に洋服の衣替えをするように、夏場の汚れが付いたままのラグやカーペット、絨毯の汚れを落として、冬の到来に備えましょう。今月はラグやカーペットや絨毯のお手入れ法のBEST OF THE BESTです。
ひんやりした板の間、フローリング、石の床の感触というものもなかなかオツなものですが、外気が冷え込んでくるとそう悠長なことも言っていられなくなります。
私たちの祖先がおよそ防寒目的に「敷物」を使い始めたと思しき時代は、原始時代に、また「織物」の「敷物」の歴史も紀元前4000年以前にまで遡れるそう。
その後、現在のラグ、カーペットや絨毯といった「敷物」に近いものの登場までは5000年ちかくかかりました。温かな床の獲得と、文明の発達とは、リンクしているものなのでしょう。
混同されやすい「ラグ、カーペット、絨毯」、それぞれの名称の意味を一度押さえておきましょう。
「ラグ」はJIS(日本工業規格)では「置き敷きの敷物」で、「主に部屋の中敷き、部分敷きとして用いる床敷物」と定義されています。
いっぽう「カーペット」は部分敷きではなく、床一面に敷き詰めるタイプのもの。そして「じゅうたん」は、「ラグ」「カーペット」を日本語訳した総称です。意外と、正確なところはこれまで知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。
いずれも「床」に敷くものであるため、その汚れは主に、その部屋での活動全体からもたらされます。
生活に伴う、食べこぼし、髪の毛、ペットの毛、汗や皮脂などのゴミ(汚れ)がつくほか、屋外から入り込んでしまう泥砂や花粉、煤煙。また屋内で新たに発生した微細な油煙の粒子やカビの胞子、菌等々、困った意味での多様性に満ちているといえます。
ですから衛生的、かつ快適に、この「敷物」に触れる生活を送るためには、適切なお手入れ、掃除が必要不可欠なのです。
サイズや素材といった条件が揃っており「洗濯」「乾燥」ができるなら、もっとも衛生的といえます。
敷き詰めるタイプであっても、部分的に取り外すことのできる「タイルカーペット」は洗濯しやすく、清潔さが気になる人に向いています。
「洗濯」ができるもの、難しいタイプ、いずれにおいても、まずは大きめのゴミ(汚れ)を取り除く「粘着クリーナー」や「ブラシ」などを活用しましょう。
髪の毛、糸くず、ペットの毛は、比較的汚れの目立たない「ラグ、カーペットや絨毯」でも、わかりやすく目立ちます。これらが見えないだけでもだいぶ綺麗な印象になります。
その次段階で「掃除機」を使いますが、前もって大きな「毛」類を取り除いておくことで、掃除機のヘッド部分などに絡んでしまうトラブルが減るため、掃除効率が上がります。掃除機では、狭い範囲を、やや時間をかけて往復させ、粘着クリーナーでは取り切れない微細なホコリをしっかり吸い取るようにします。
通常でしたらここまで、という方が多いでしょう「ラグ、カーペットや絨毯」ですが、さらに皮脂汚れや、微細な油煙などによる「ベタつき」までスッキリさせたい場合には「拭き掃除」も取り入れてみましょう。
綺麗目なタオルぞうきんを用意し、「手洗い」をするとき程度に希釈した「オシャレ着洗剤」の溶液に浸して固く絞りましょう。
それでラグやカーペットの毛足を逆立てるように拭いていきます。ぞうきんがけのイメージでだだだーっと一直線に拭くのではなく、かがんで「ゴシゴシ、ワシワシ」という拭き方になります。
この拭き掃除は、なかなか重労働なので、ラグやカーペット全面に施すというよりは、部屋の出入り口や子どもの滞在スペースなど、特に汚れが気になる部分だけ行ってもいいでしょう。
でも拭いてみると、かなりの頻度でタオルぞうきんが真っ黒になるので、びっくり。目に見えてぞうきんに汚れが移るので、効果が分かりやすく、床も気持ちもサッパリします。ぜひ一度試してみてください。
カーペットの凹凸に入り込む強粘着シート。サイズ:(約)幅160mmx90周巻(各社共通タイプ)x3本入り、巻芯内径38mm。
☆藤原さんもおすすめ
髪の毛やペットの毛、繊維ホコリなど、カーペットに付く大きめのゴミ、汚れを手軽に取り除くことのできる粘着クリーナーは、暮らしに上手に取り入れたい道具。カーペットの隙間に入り込んだホコリや、皮脂汚れなどを落とす前段階として、日常的に、こまめに使うのがポイントです。
じゅうたんやカーペット等のお手入れに最適。カーペットに絡みついた髪の毛やペットの毛が簡単に取れます。
☆藤原さんもおすすめ
ペットの毛が抜け替わる時期など、多量の毛の掃除をするのに最適なのがラバー製のブラシです。抜け毛は放置しておくと、ダニなどの害虫を増やしてしまいかねないので、適宜取り除く必要があります。大きさがあるので広い面にアプローチでき、掃除に疲れ切らない道具です。
<プロフィール紹介>
藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。
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