2021年11月29日

台風における窓ガラス対策方法3つ!割れてしまった場合の対処方法も紹介!

by DCM 編集部

公開:2021.11.29 02:00 更新:2021.12.22 15:39

「台風における窓ガラスの対策方法が知りたい」と気になっているかたも多いのではないでしょうか。

台風の影響によって窓ガラスが割れてしまう前に、対策方法があれば知りたいですよね。

そこでこの記事では、台風の窓ガラス対策について解説していきます。記事の最後には、台風により窓ガラスが割れてしまった場合の対処方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

台風が来る前におこなう窓周辺の対策3つ

台風は地震と違い、ある程度事前に被害の範囲や台風の強弱をニュースなどで予測可能です。そのため、台風が来る前に、前もって台風対策をしておくことができます。

まずここでは、台風が来る前におこなう窓周辺の対策を3つ解説していきます。

①窓の外にあるものを室内に入れる

②シャッター・雨戸をしっかりと閉める

③網戸がガタつく場合は取り外しておく

①窓の外にあるものを室内に入れる

台風が来ることが予測できたら、まずは玄関まわり・ベランダ・庭に置いてある以下のようなものを室内に入れるようにしましょう。

・ゴミ箱

・ガーデンテーブル(イス)

・物干し竿

・植木鉢

・自転車

・傘

・サンダル

・掃除道具

・子どものおもちゃ

上記のものが台風によって飛ばされることで、窓ガラスが割れたり、通行人に当たったりしてしまう恐れがあるからです。

また、近所の家にも被害を与えてしまう場合もあるので、台風が来る前に、できるだけ室内に入れておくようにしましょう。

②シャッター・雨戸をしっかりと閉める

外にあるものを中に入れたとしても、庭や道に落ちている小石・木の枝まで取り除くことは困難です。そのため、台風により小石・木の枝が窓に飛んでくる可能性も考えられます。

そこで、窓に小石・木の枝が当たるのを防ぐために有効な対策が、シャッター・雨戸をしっかりと閉めることです。

シャッター・雨戸をしっかりと閉めておくことで、もし小石・木の枝が窓に向かって飛んできたとしても、窓に直撃することはありません。

シャッター・雨戸が付いていないという場合は、防護ネットである程度の損害は防ぐことが可能です。

③網戸がガタつく場合は取り外しておく

台風が来てもいないのに、普段から網戸がガタついている場合には、台風が来る前に取り外しておきましょう。

ガタついている網戸を放っておくと、台風の風によって窓ガラスが割れてしまう恐れがあるからです。

また、網戸自体が飛んでいってしまい、近所の家や通行人に被害を与えてしまう可能性もあります。

そのため、網戸がガタつく場合には、事前に取り外し室内へ入れておきましょう。

台風における窓ガラスの対策方法3つ

ここまでで紹介した窓周辺の対策ができたら、次は窓ガラス自体における台風対策として以下の3つをおこなうようにしましょう。

①養生テープを貼る

②段ボールで窓をふさぐ

③飛散防止フィルムを貼る

上記の対策をおこなうことで、もし窓ガラスが台風の影響で割れてしまったとしても、ガラスの飛び散りを最小限に防いでくれます。

①養生テープを貼る

最も代表的な対策として、窓に対して「米」の字に養生テープを貼り、その「米」を囲むように窓枠に沿って貼ることが挙げられます。

万が一、窓ガラスが割れてしまっても、ガラスの破片の飛散を防止することが可能です。

ただし、あくまで飛散防止なので、養生テープを貼ったからといって、窓ガラス自体の強度が上がるわけではないことを覚えておいてください。

また、窓に直接貼る場合は養生テープのほうがガムテープと比べて、剥がしやすいうえに粘着の後も残りにくいので、おすすめです。

②段ボールで窓をふさぐ

①で紹介した対策の飛散防止効果をより高めるために、ダンボールで窓をふさぐことが挙げられます。

窓の内側をダンボールでふさぎ、その上からガムテープ・養生テープで「米」の字に窓に貼り付ける方法です。

窓が壊れていたり、すき間が空いていたりなどの不具合がある場合には、発泡スチール板を窓にはめ込むなどして、すき間をふさぐようにしましょう。

③飛散防止フィルムを貼る

飛散防止フィルムを貼っておくことで、台風の影響で窓ガラスが割れてしまった場合でも、破片が飛び散らなかったり、フィルムにくっついたりして被害を最小限にできます。

また、室温を保つ効果や、外から目隠しできるデザインがあるのも嬉しいポイントです。

飛散防止フィルムの貼り方は以下のとおり。

①石けん水を作る(水に対して2〜3%、水1リットルの場合、液体せっけん5〜6滴程度)

②窓ガラスをきれいに拭く

③石けん水を霧吹きで窓ガラスにたっぷりかける

④飛散防止フィルムを貼り付ける

⑤飛散防止フィルムの真ん中からスキージーなどで上下左右に水と空気を抜く

⑥余分な飛散防止フィルムをカットする

⑦キッチンペーパーで周りの水気を吸い取る

ちなみに、飛散防止の効果はガムテープよりも有効ですが、飛散防止フィルム自体の値段が高価なことを覚えておきましょう。

そもそも台風で窓ガラスが割れる要因とは

台風の風圧だけで窓ガラスが割れることは、ほとんどありません。

台風で窓ガラスが割れる要因として、強風と共に飛んでくる小石・木の枝・瓦屋根などが、窓ガラスに当たって割れてしまうことが挙げられます。

台風における風速ごとの危険性は以下のとおりです。

風速10m~15m未満

風速10m〜15m未満だと、向かい風だと歩きにくくなったり、樹木の全体が揺れたりします。また、取り付けの甘いトタン板や看板が飛び始めるでしょう。

風速15m~20m未満

風速15m~20m未満の場合、風に向かって歩けなくなるでしょう。また、木の小枝が折れたり、ビニールハウスが壊れたりし始めます。

風速20m~25m未満

風速20m~25m未満になってくると、前述したように、風で飛ばされたもので窓ガラスが割れる可能性が増えてきます。また、何かにつかまっていないと転倒してしまうでしょう。

風速25m~30m未満

風速25m~30m未満の場合、立つことが困難になってくるため、屋外での行動は危険です。

ブロック塀が崩れたり、取り付けが不完全な屋外外装もはがれ飛ばされ始めたりするでしょう。

風速30m~

風速30m以上にもなると、根こそぎ樹木が倒れ始めたり、瓦屋根などが飛ばされ始めたりします。また、木造建築であれば全壊してしまう可能性もあるほどの風速です。

もしも台風により窓ガラスが割れてしまった場合の対処方法3つ

最後に、もしも台風により窓ガラスが割れてしまった場合の対処方法として、以下の3つを紹介します。

①窓ガラスの破片に注意する

②窓ガラスの応急処置をする

③火災保険を使う

万が一、窓ガラスが割れてしまった時でも、ここで紹介する対処方法を参考にして、焦らずに対処するようにしてみてください。

①窓ガラスの破片に注意する

台風で窓ガラスが割れしまったからといって、すぐに修復することは考えないようにしましょう。

なぜなら、割れた窓ガラスのすき間から強風によってものが飛ばされてきたり、窓ガラスの破片がささったりして、二次災害につながる可能性があるからです。

そのため、窓ガラスが割れてしまった場合には、一時的にトイレや風呂場に布団をかぶるなどして避難するようにしてください。

そして、台風が過ぎ去ってから、スリッパ・手袋を身につけて、後片付け・応急処置をするようにしましょう。

②窓ガラスの応急処置をする

まずは、台風により割れてしまった窓ガラスの破片を、ほうきで掃き取り、ダンボール箱の中に入れます。

また、小さい破片は掃除機や濡らした雑巾や新聞紙で拭き取るようにしましょう。

その後、窓の応急処置をするようにしてください。ただし、応急処置後は、すみやかに業者を呼んで、窓ガラスの修理を依頼しましょう。

窓ガラスの損害した状態によって応急処置の方法が異なり、以下のように分けられます。

【窓ガラスにヒビが入った場合】

窓の内・外側の両面から、ガムテープや補修シールで、応急処置をします。

ただし、窓ガラスはヒビが入っただけでも、かなり脆くなっているため、安全を考慮して厚手の服・手袋を身に着けて作業するようにしてください。

【窓ガラスに小さな穴があいている場合】

アクリル板を穴があいている箇所に、ガムテープで貼り付けて穴を完全にふさぎ、応急処置をします。この時も安全を考慮して厚手の服・手袋を着用するようにしましょう。

また、アクリル板がない場合には、プラスチックの下敷きで代用可能です。

【窓ガラスが大きく割れている場合】

割れた部分に合わせて段ボール箱をカットし、ガムテープで貼り付けましょう。また、窓全体を段ボールで覆い、ガムテープで補強する方法でもよいです。

③火災保険を使う

「火災保険」と聞くと、「火事のための保険?」と思うかたもいるでしょう。しかし、台風による窓ガラスの被害にも火災保険は使用できます。

ただし、加入している保険会社や契約内容により、補償対象が異なるので、事前に確認しておきましょう。

まとめ:台風における窓ガラスの対策をしっかりとおこない被害を最小限にしよう!

今回は、台風における窓ガラス対策について解説しました。

おさらいとして、以下の台風における窓ガラス対策をしっかりと覚えておいてください。

①ガムテープ・養生テープを貼る

②段ボールで窓をふさぐ

③飛散防止フィルムを貼る

台風は、予測が可能な自然災害です。そのため、事前に対策をおこなっておくことで、被害を最小限に抑えられます。

この記事を参考にして、必要なものを揃えておき、予期せぬ事態にも対処できるよう対策をしておいてくださいね。

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