2021年01月31日
by DCM株式会社 |
公開:2021.01.31 20:10 更新:2021.10.04 16:23
家事に「裏ワザ」があるならば、おすがりしたい! ラクしたい!
人並み以下の家事能力しかない“ズボライター”Wが、
掃除・洗濯・修繕などの裏ワザ的家事アイデアをネット検索。
実際に試して「ラクしてきれい」は叶うのか、検証します。
服についた墨汁ってホント落ちない。
子どもが学校でつけてくると、ガッカリしちゃいます。
あーあ。
こうなったら処分するしかない……。
のは昭和の時代のお話!
平成もおしまいなんだから、最先端の「墨汁落とし法」が誕生してるはず!
グーグル先生に最先端のやつを教えていただこう!
ということで、ネットで「墨汁の落とし方」を検索。
かわいそうなGAPのシャツで実践し、
落ち具合でランキングしてみました。
結論をいうと「墨汁落とし」にラクだの近道だの寝言は通用せず。
地道なゴシゴシ、もみもみ作業は必須!!
その中で最も成果をあげられたのは、なんとレトロな「ごはん粒」を使う方法でした。
最先端どころか奈良時代に聖徳太子とかがやってたかもです。
さらに現代の我々は、洗剤2種を加えてパワーアップさせます!
step1
ごはん、洗濯用液体洗剤、粉末洗剤、ヘラやスプーンの背など平たい物を用意。
ごはん2:液体洗剤1くらいの割合でよくかき混ぜます。
洗剤はDCMブランド「汚れすっきり 液体洗剤 濃縮タイプ」を使用。
ここに粉末洗剤を適宜加え、ごはん粒のまとまりをよくします。
step2
墨汁シミ部分を少しだけ湿らせ、step1のごはん粒洗剤をヘラなどでこすりつけます。
プラフォークの背ですりすりと。
こすり続けるとごはん粒が黒くなるので、洗い流す→再度塗布してこする、の繰り返し。
6~7回水を変え、黒色が出なくなるまでコスコス。
15分くらい繰り返すとこんな感じに。
おおっ? けっこう落ちてる!
この「ごはん粒法」、繊維の奥に入り込んだ細かい墨の粒子をごはん粒に吸着させ、
しごき出すという仕組み。ごはん粒の色が白いままになるまで続けます。
と、ここでまさかの展開、「おかわりごはん」切れ。
余りごはんが少ししかなく、
手際の悪いズボライターはどんどん流しちゃうしで、
無念の作業終了。
それでも効果はまぁまぁすごい!
よ~く見ないとわからない程度に落ちました♪
墨汁がここまで落ちるものだとは。
ポイントは、ごはん粒が黒く染まらなくなるまで続けること、
ごはん粒が流れ出すのでザルを用意し、処理しやすいキッチンでやること、
ごはん粒は多めに準備しておく、なんでしょう!
2番目に落ちがよかったのは、マジックリンを使う墨汁落とし。
効果はごはん粒にはかなわなかったものの、手軽さは抜群。
ネットのレポは一番多い感じでした。
step1
花王「マジックリン」、水、石鹸を用意。
マジックリン1:水1の溶液を作る。
マジックリンは、原液を使うと生地が傷むので水割りに。
step2
しみ部分に「マジックリン水」をつける→固形石鹸をすりこむ→揉みこんで水洗い
を繰り返します。
揉みこむと黒い泡がわいて出るので、生地の他の部分を浸食する前に水で流します。
15分くらい繰り返した結果がこちら。
だいぶ取れたけど、パッと見でシミが判別できるレベル。
さらに、生地(綿100%)の手触りがけっこうガサガサ。
マジックリンの強力な成分がどうしても影響しちゃうよう。
落ち・仕上がりとも「ごはん粒法」強しです。
ネットでは裏ワザ的に伝えられ、でも落ちはそれほどでもなかったのがこの「歯磨き粉法」。
濡らした古歯ブラシに歯磨き粉をつけ → シミ部分をゴシゴシ&もみもみ → 流す
をくりかえします。
原理は「ごはん粒法」と同様、歯磨き粉ペーストに墨の粒子を吸収させるもの。
確かに黒い泡は出ましたが、「ごはん粒法」はおろか「マジックリン法」よりも落ちませんでした。
歯磨き粉は粒入り、粒なし両方使用。遠目にもシミ部分がわかる仕上がり。
ここでひらめいたわたくし、1~3位の総力戦で挑んだら、墨汁シミはいったいどうなる?
2分くらいで落ちるんじゃないの?
翌日、「歯磨き粉法」で残ったシミ部分でリトライしてみました。
結果
30分以上頑張りましたが落ち方は「マジックリン法」以下。
理由はたぶん、時間がたちすぎたから。
上の1~3位は、墨をつけたその日のうち(5~10時間経過後)に実施したもの。
対してこの「全部入り作戦」は翌日午後。
時間がたった墨あとには、ごはん粒もマジックリンも実力を発揮できなくなるようです。
結論。
墨汁落としに近道なし!
光の速さで「ごはん粒洗剤」を用い、根気よくこするのみ!
昔の人は偉かった。
と、思ったら今の人も偉い!
だってこんなのあるから。
DCM「洗って落ちる書道液」
服に書き初めしてきても
お湯をかければ緑色に溶けてスルッと落ちる!
ボトルの用法には、
「ぬるま湯に10分漬け置き → 洗濯洗濯+衣類用漂白剤で洗濯」と書いてあります。
実際は、ベランダで雨に降られただけで落ちてました。
ごはん粒もマジックリンももみ洗いもいらない。
こんなに簡単なことはない!
ただこちらはインクの部類に入るらしく「耐光性がないため作品作りに向かない」とあります。
ふだんの練習はこっち、清書のときなどは墨汁、と使い分けをしてくれる
マメで親孝行な子であれば、服が汚れるリスクはグンと減るということに!
そんなの無理だしゴシゴシも無理、なら「書道のある日は汚していい服を着せていく」、
ズボライターのホントの結論はこっちかもです。
DCM 汚れすっきり 液体洗剤 濃縮タイプ 詰替用
すすぎ1回でも生乾きのイヤなニオイを防ぐ液体洗剤。濃縮タイプなので少ない量でもしっかり洗えます。360g
DCM 洗って落ちる書道液 S16-BE03
誤って衣類につけてしまっても、ぬるま湯漬け10分+衣類用漂白剤、家庭用洗濯洗剤で洗えば落ちる書道液。表具する作品には使えません。180ml。
取材・撮影・文/和田玲子
提供元:DCM株式会社
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