2021年02月23日

〈クルマDIY情報〉デジタル検電テスターの使い方

by エーモン工業株式会社

公開:2021.02.23 10:40 更新:2021.11.02 09:20

デジタル検電テスターは『導通確認モード』『電圧測定モード』と、2つのモードを選択する事ができます。

【通電確認】
●電圧値を知り、正しく電源を分岐したい
●常時電源・ACC電源を判別したい
●パルス信号線を判断したい
●メーターなどの照明色を変更する時に、照明用の電圧値を知りたい

【極性確認】
●ルームランプ・ドアスイッチ連動のマイナス線を特定したい
●カプラーから出ているコードの極性(プラス・マイナス)を確認したい

【導通確認】
●ボルトがアースポイントかどうかを判別したい
●断線箇所を特定したい

など、クルマいじりでよく行う検電作業をデジタル検電テスターで行う事ができます。

製品特性

使用アイテム紹介

【通電確認】【極性確認】【導通確認】の3つをデジタル表示で確認できる

「デジタル検電テスター1142」の製品特性・使用方法をご紹介します。

モード切り替えスイッチ

デジタル検電テスターは『導通確認モード』『電圧測定モード』と2つのモードを選択する事ができます。

モード切り替えスイッチ(写真のMODE表記のスイッチ)を押すごとに、デジタル表示部の表示が切り替わり、モードを変更する事ができます。

ワニグチ

デジタル検電テスターのワニグチです。

【通電】【極性】【導通】を調べる時に車のボルト部分や金属部分・端子などを挟みます。

検電部

デジタル検電テスターの検電部です。

【通電】【極性】【導通】を調べる時に配線コードや端子・ボルト部分に接触させます。

電源スイッチ

デジタル検電テスターの電源スイッチです。

使用する時は、電源スイッチを【ON】にして下さい。

※電源ONから5分が経過すると、切り忘れ防止機能により自動で電源がOFFになります。再度ご使用になる場合は、一度電源スイッチをOFFにし、もう一度ONにしてください。

通電確認をする

配線コードの電圧を調べ、通電しているか(電圧がかかっているか)を確認します。

本体の電源スイッチをONにし、モード切り替えスイッチで【電圧測定モード】にセットしてください。

※電圧測定モードではデジタル表示部に 0 が表示されます。

ボディアースする

ワニグチで車両の金属部分(ボルト部)をはさんでボディアースをとります。

※ボディ塗装面・黒塗装のボルトは通電しにくい場合があります。

検電部を電源部分に接触させる

テスターの検電部をチェックしたい電源部分に接触させます。

※コードなどの配線自体に突き刺して通電確認を行う場合、確認後必ず絶縁テープで配線を保護してください。

通電している場合の表示

通電している場合は電圧値が表示されます。

※チェックする配線(電源部分)によって表示される電圧値は異なります。

※測定可能電圧を越えると「OL」と表示されます。その場合、該当場所での電圧測定は行わないで下さい。

「OL」と表示された箇所で検電を行うと、発熱により本製品が故障する恐れがあります。

通電していない場合の表示

通電していない場合は表示が変化しません。

パルス信号線の場合の表示

パルス信号線の場合は表示される電圧値がランダムに変化します。

※パルス信号線とは電圧や電流の断続により車速や回転数などの情報を伝達している配線のことです。電圧値が絶えず変化しているため、電源取り出しには適していません。

極性確認をする

配線コードの電圧を調べ、極性を確認します。本体の電源スイッチをONにし、モード切り替えスイッチで【電圧測定モード】にセットしてください。

※電圧測定モードではデジタル表示部に 0 が表示されます。

プラス電源の端子などをつかむ

ワニグチでプラス電源の端子などをつかみます。

※ワニグチに金属部分が触れないよう注意して下さい。ショートの原因となります。

絶縁する

プラス電源の端子などをワニグチでつかむ場合は、金属部分に触れるとショートする恐れがあります。

ワニグチ部分ごとビニールテープ等で絶縁して下さい。

マイナス表示の場合

テスターの検電部をチェックしたい配線や端子等に接触させます。

マイナスの電圧値が表示された場合はアース線です。

※マイナスの電圧値が表示された場合は電装品のスイッチをOFFにしてデジタル表示の変化を確認してください。

電装品のスイッチをOFFにした時に「0」と表示された場合がマイナス極性です。

「0」表示の場合

表示が変化しなかった場合はプラス極性です。

導通確認をする

車両のボルトや配線コードなどが導通しているか(電気が流れているか)を確認します。

本体の電源スイッチをONにし、モード切り替えスイッチで【導通確認モード】にセットしてください。

※導通確認モードではデジタル表示部に --- が表示されます。

※チェックする配線・機器の電源は必ずOFFにして下さい。

ボディアースする

ワニグチを車両の金属部分(ボルト部)にはさみます。

※ボディ塗装面・黒塗装のボルトは通電しにくい場合があります。

検電部を接触させる

テスターの検電部をチェックしたいボルトに接触させます。

コードの場合は端子部に接触させるか、コード自体に突き刺してください。

※コード自体に突き刺して導通確認した後は、必ず絶縁テープでコードを保護してください。

導通している場合の表示

ワニグチで挟んだ箇所と検電部の間が導通している場合は

「888」と表示されます。

導通していない場合の表示

断線している場合・導通していない場合は「---」と表示されます。

提供元:エーモン工業株式会社

https://www.amon.jp/

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